Page 2587 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼露点制御について教えて下さい latte 11/8/19(金) 1:28 ┗Re:露点制御について教えて下さい 白歯 11/8/20(土) 6:20 ┣Re:露点制御について教えて下さい latte 11/8/20(土) 23:52 ┗Re:露点制御について教えて下さい Q 11/8/27(土) 11:23 ┣Re:露点制御について教えて下さい naka 11/8/28(日) 15:25 ┗Re:露点制御について教えて下さい 白歯 11/9/1(木) 5:20 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 露点制御について教えて下さい ■名前 : latte ■日付 : 11/8/19(金) 1:28 -------------------------------------------------------------------------
初めて質問させていただきます。 空調機の修理で行った現場が外調機を露点制御している恒温恒室のクリーンルームでした。 (プレヒーター 蒸気 冷却 再熱ヒーターをレシオバイアス ロウセレで制御) 室内にはファンコイルが何台か設置してあります。 そこで質問ですが @露点制御とは?(露点とは何かはわかっています) A露点制御のメリット(室内のファンコイルとの兼ね合いも交えて説明して頂けると助かります) B露点制御の調節計の設定値(SV)の基準 以上の3点です。 お忙しいところ申し訳ありませんが出来るだけ詳しく説明して頂けると助かります。 宜しくお願いします。 |
この問題は空気線図の理解が必須です。 露点制御とはエアハンの冷却コイル空気出口温度を制御する事によって、室内湿度を制御するものです。 なぜこの様にするかと言いますと、 例えば 設置値が25℃−65%RH 現在28℃−60%RH とします。 この場合、冷却して空気温度を冷やし、加湿して湿度を上げようと思いますが、これではダメなのです。 25℃−65%(設定値)の絶対湿度は0.01289 kg/kg’(1kgの空気中に0.01289kgの水分がある)です。また、28℃−60%(現在)の絶対湿度は0.01423 kg/kg’で設定値よりも絶対湿度が高いのです。すなわち、加湿してはダメなのです(除湿が必要なのです)。 この場合、冷却コイル空気出口温度を18℃−露点温度(100%RH)になるように、温度をコントロールします。コントロールするのは温度だけです(ここポイント)。 冷却コイル空気入口に十分に湿度が有る場合、空気を18℃まで冷やせば18℃の100%(露点)になるのです。 この時が、絶対湿度=0.01289 kg/kgなのです。 次に、この18℃-100%RHを25℃まで加熱コイルにて加熱します。すると絶対湿度は、変わりませんので25℃−65%RHとなるのです。 相対湿度は、温度が少し変わるだけで変わってしまいます。非常にコントロールが難しいのです。 ちなみに、この18℃-100%を26℃まで加熱した場合、26℃-61%なのです。1℃違うだけで4%も違うのです。 また、センサーの信頼度もあるかと思います。湿度センサーより温度センサーの方が信頼度高いですよね。温度センサーを利用して温度だけをコントロールした方が楽なのです。 ファンコイルとの兼ね合いは、ファンコイルで室内を冷やします。ファンコイルのコイルでの除湿量は成り行きです。よって、湿度制御をエアハンでやっているのではないでしょうか? ファンコイルが無くても、エアハンだけで温度、湿度両方制御できますが、設置時に何か意図が有ったのでしょう。 露点制御の調節計のSV(基準) これは、初めに書いた通りです。 設定温度と設定湿度からその時の露点温度を算出します。 冷却コイル空気出口の温度がこの露点温度になるように冷水コイルの水量をPID調整。さらに、加熱コイル空気出口温度が室内設定温度になるように温水量をPID調整。 基本はこれです。 しかし問題は、室内の湿度が下がり過ぎてしまった場合です。 この時は、冷却コイル空気出口温度、及び加熱コイル空気出口温度を制御しても、所定の湿度に達しません。それは、吸込み空気(室内)の湿度が低い為、冷却コイル空気出口で空気が飽和になっていないためです。この時は冷却コイル手前で加湿が必要です。 |
詳しい説明ありがとうございました。 昨晩空気線図とコピーしてきた盤図とで自分なりに考えていた事とほぼあっていたので安心しました。自己採点で70点ぐらいでしょうか(笑) 絶対湿度のくだりは大変勉強になりました 全く頭にありませんでしたから(汗)絶対湿度で制御しているような感じですね。もう一度空気線図と照らし合わせて勉強してみます。 もしよろしければもう一つ教えていただいてよろしいでしょうか 今までよく目にしてきた恒温恒室はO/A(外調機が設置している場合もあり)R/Aを取り入れてA/C又はF/Cで冷却その後再熱 加湿(室内に温湿度センサー)というパターンが殆どでした 恒温恒室という点では室内温湿度制御で問題は無いとおもうのですが他に何か違う点(メリット?)はあるのでしょうか?今回露点制御の設備にも蒸気発生器は設置してありました。 お忙しいところ何度も質問して申し訳ありません。宜しくお願いします。 |
白歯様に質問です 細かい部分ですがちょっと気になったので質問させていただきます。 間違っていたらすいません。 ・冷却コイル入口に十分な湿度がある場合18℃まで冷やせば18℃100%絶対湿度0.01289 Kg/Kg⇒コイルバイパスファクタが5%あるとして95%くらいの線上を移動するので絶対湿度 は、0.0124Kg/Kgになりませんか?もしくは露点制御だからBFは考えなくていいのでしょうか? ・最後行の室内湿度が下がり過ぎの場合、冷却コイル手前で加湿が必要となっていますが⇒基本として加湿は加熱コイルの後が望ましいように思いますがいかがでしょうか?もしくは露点制御だから冷却コイル手前になるのでしょうか? 私も自信あるわけではなく今までそう思ってきたので改めるべきか考えています よろしくお願い致します。 |
クリーンルームの外調気では、外気のパーティクルとケミカルの除去にはエアワッシャー使用することが多いため、プレフィルタの後、プレコイルの前に設置の場合、最初から加湿してしまいます。これを使わなく、電熱方式の蒸気加湿などはコイル達の後に置きます。一概ではありません。 |
Qさん ご指摘ありがとうございます。 ・バイパスファクターにつきましては、Qさんの仰る通りです。クーラー出口で湿度100%はあり得ません。 なので、湿度=95%が設計上良い数字でしょう。 しかし、あまり深く話しすると質問者様が混乱するかと思い「露点温度」と言う言葉を使ってしまったので100%と書いてしましました。すみません。 ・露点温度制御=クーラー出口の空気温度”だけ”を制御して「温度」と「湿度」を制御します。なので、加熱コイル後で加湿し湿度コントロールしません。 加熱コイル後では、あまり細かく湿度が調整できないからでしょう。今回の場合、蒸気(加湿)と書いてありますので、なおさらかも知れません。 |
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