Page 2721 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼換気計算の問題を教えてください seyrz 13/1/7(月) 12:44 ┗Re:換気計算の問題を教えてください コンサ 13/1/15(火) 19:46 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 換気計算の問題を教えてください ■名前 : seyrz ■日付 : 13/1/7(月) 12:44 -------------------------------------------------------------------------
向かい合った壁で片面は高さ0.2mもう一方は4mの位置に開口のある室の換気問題が分かりません。 室内温度は20℃、外部気温は-50℃です。 高さ4mの方の窓の実効面積が0.005平米のとき必要換気量40平米/hを満たすには0.2mの方の窓の実効面積をいくらにすれば良でしょうか? さっぱり分かりません。よろしくお願いします。 |
>高さ4mの方の窓の実効面積が0.005平米のとき必要換気量40平米/hを満たすには0.2mの方の窓の実効面積をいくらにすれば良でしょうか? 1週間経っても回答の書き込みがないようなので、僭越ながら・・。 外気温-50度とはどういう場面か不可解ですが、温度差換気(重力換気)の基本的な問題ですネ。 しかしながら、両開口の面積が異なると、中性帯の位置が高低差の1/2のレベルではなくなるので、少々面倒となります。 結果的にそこそこ良い結果となりますので、話を簡単にするために、まずは両開口が同じ面積の場合での試算例を掲載します。 換気量Q(m3/s)は、開口面積と、開口の前後の圧力差ΔPより、次式で計算されます。 Q(m3/s)=αA *(2g/γ・ΔP)^0.5 ここに、gは重力加速度(9.8m/s2)、γは空気の比重量(kgf/m3、ここでは室内空気) αAは相当開口面積または実効面積と呼ばれるもので、有効開口面積Aに流量係数α(通常0.6から0.7)を乗じたものです。 設問の0.005平米が上記の実効面積であればそのまま用いますが、単に有効開口面積を示したものであった場合には、0.7等を乗じた値を用いることとなります。 開口前後の圧力差ΔPは、(外気の密度 - 室内空気の密度)* h/2で求まりますので、1.583kgf/m3、1.205kgf/m3と、h=3.8mより、約0.718kgf/m2となります。 前述した相当開口面積が0.005平米の場合は Q=0.017m3/s=61.5m3/h、流量係数を乗じて0.0035平米とした場合は Q=0.012m3/s=43.1m3/hと試算されます。 なお、両者の開口面積を変えた計算を行う場合には、給気量と排気量がバランスする中性帯のレベルを求める必要があります(レベル0.2mの開口を小さくする場合には、中性帯のレベルは上方へ移動)。 計算が面倒ですし、流量係数等も開口の状態で変化して、実際の換気量が計算値通りとはならないと思われますので、上部と同等の開口を設置した上で、換気過多であれば開口を絞るようなやり方も現実的かと考えます。 ちなみに、設問通りの解答は、4m位置の相当開口面積が0.005平米の場合は 約0.0026(A=0.0037)平米、0.0035平米の場合には 約0.0031(A=0.0044)平米になると思います(Aは流量係数を0.7と想定した場合に必要な有効開口面積)。 |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━