Page 2739 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼セントラルダクトサイズの選定について shinjin 13/3/24(日) 14:53 ┗Re:セントラルダクトサイズの選定について masa 13/3/25(月) 10:49 ┗Re:セントラルダクトサイズの選定について shinjin 13/3/25(月) 12:47 ┗Re:セントラルダクトサイズの選定について masa 13/3/27(水) 16:08 ┗Re:セントラルダクトサイズの選定について shinjin 13/4/2(火) 22:36 ┗Re:セントラルダクトサイズの選定について masa 13/4/4(木) 18:34 ─────────────────────────────────────── ■題名 : セントラルダクトサイズの選定について ■名前 : shinjin ■日付 : 13/3/24(日) 14:53 -------------------------------------------------------------------------
ダクトサイズ選定について自信がなく投稿しました。 定圧法によるダクトサイズの選定を行ってます。 必要な風量が1000m3とし、1m当たりの圧力損失を1Pa/m、風速10m/sで計算した結果 450×450の角ダクトを選定しました。 確認1:選定したダクトでの静圧が 0.063Pa/mとなりましたが、計算まえの1Pa/mと比較して少ないので問題ないのでしょうか? 静圧を完全に理解していないので、静圧の考え方、計算結果の評価のしかたなど、教えていただけないでしょうか? |
選定を間違えていないですか? 1000m3/hだとしたら、300×250で風速3.71m/s、摩擦損失0.7Pa/mになります。 450×450だと、風速1.38m/s、摩擦損失0.06Pa/mなので、過大なダクトサイズになります。 |
ご返信有り難うございます。 ここで摩擦損失の考え方なのですが、1Pa/mに対して0.7Pa/mは損失が少ないと判断すればいいのでしょうか? また1Pa/mを越えると問題でしょうか? 静圧が理解できません 静圧の考えかたをご教授おねがいします |
等圧法(定圧法)での、ダクトの基準圧力損失は、経済性や納まりを考慮して、設計者が任意に設定すれば良いんです。 一般的には、1Pa〜2Pa/mで、推奨風速を超えない範囲で決定します。 低圧ダクトの範囲で設計するなら、ファンの静圧は500Pa以下となるので、ダクト長や、ファンサイズにより、基準圧力損失を推奨風速を超えない程度の範囲で任意に設定すれば良いです。 特に1Pa/mを超えていけないという規定は無いですよ。 最終的には、最大圧力損失経路の必要静圧以上のファンを選定すれば良いだけですから、多少基準圧力損失を超えても問題は無いです。 騒音等の問題から、末端でのダクト風速が過大にならないように設計する方が重要です。 また、極端に分岐ダクトの長さに差がある場合は、ダクトサイズでは調整できなくなったり、ダンパーでも絞りきれない場合があります。 1,000m3/hの場合は、建築設備設計基準では、推奨風速は約6m/s、ダクトを250φで選定した場合は、風速5.7m/s、単位摩擦損失は1.6Pa/m、250×200とした場合は、風速約5.6m/s、単位摩擦損失は1.8Pa/mとなります。 極端にダクト長が長かったり、曲がりや分岐、合流が多くなければ、推奨風速で選定して問題無いでしょう。 ダクト設計の参考書を一読されてはいかがでしょうか? |
返信ありがとうごさいます。 なんとなく自信がでてきました。 そこで圧力損失の考え方についてアドバイスお願いします。 1.6Pa/m 1.8Pa/mは静圧ですよね?どの参考書をみても風船を膨らませた時の圧力とあります。 そこで、理解できないのが空調しているときは、空気がダクト内を流れているわけで静止もしていない。考え方が間違っているのでしょうが、アドバイスお願いします。 また静圧の値ですが、「水頭のように1kgで10m」のように、解りやすい考え方はないですか? みなさん計算結果を見てどのように判断されているのでしょうか? |
ダクト設計の参考書を一読されるとわかりますが、送風機の性能表示には全圧(動圧+静圧)と静圧の2種類があります。 動圧は、風速で計算できるので、静圧がわかれば吐出風速から全圧も計算できます。 静圧とは、流れ方向と直角の部分の圧力です。(速度成分0の方向の圧力です) したがって、場所によっては静圧が大気圧より負圧(ゲージ圧力でマイナス)になる場合もあります。 この場合は送風系ダクトであっても横分岐から空気が吸われる場合があります。 送風機の全圧は一定なので、風速が早くなると、その分動圧が大きくなるので、静圧は低下します。 圧力の単位は、現在はPa(N/u)ですが、SI単位以前の重力単位系の時はmmAqで、水頭圧で表示していました。 水の場合は、mAqw使えば、揚程が直接表示できますが、空気の比重量は1.2kg/m3なので、水の比重量1,000kg/m3の約1/1000です。 したがって、mmAqを利用していました。 水の搬送の場合は、通常は高所に移動させるので、位置エネルギーが重要な要素になります。 空気の場合は、比重量が軽いので、位置エネルギーより摩擦損失や分岐損失・合流損失の要素が重要になります。 したがって、ポンプのように揚程表示するよりも、損失計算から必要静圧を算出する事から、静圧表示とするのが適当だと言う事です。 なお、送風機もポンプも基本は、SI単位のPaを使用する事になっています。 損失計算結果の判断としては、低圧ダクト(500Pa以下)か、高圧1・2ダクトになるかを判断します。 送風機の運転時間などから、搬送動力を低減する必要かも判断する必要があるでしょう。 |
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