Page 2813 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼エアコンの耐火パテの施工について シオン 13/10/27(日) 1:03 ┗Re:エアコンの耐火パテの施工について masa 13/10/27(日) 13:47 ┗Re:エアコンの耐火パテの施工について シオン 13/10/28(月) 0:33 ─────────────────────────────────────── ■題名 : エアコンの耐火パテの施工について ■名前 : シオン ■日付 : 13/10/27(日) 1:03 -------------------------------------------------------------------------
はじめまして。一般の主婦です。 エアコンの施工について困っていて、こちらに辿り着きました。 もし不都合でしたら削除して下さい。 今年3月末、新築マンションに引越し、大手量販店にてエアコンを購入し、 リビングと寝室への施工も同店にお願いしました。 その折に、施工に対して配管の壁貫通部(共用廊下とバルコニー)に 「1時間耐火性能基準」を満たした耐火措置をマンション側から 規定されている事を伝えました。 マンション側から支給された取付け例(因幡電機産業の耐火キャップ) を見てもらいましたが、その品は用意出来ないとのことで、 同等の耐火性能のある施工にての手配を了承し、お願いしました。 施工自体は何の問題もなく済みましたが、この年の猛暑で、夜エアコンを 点けて寝る事が多くあった為か、外壁とエアコンカバーの接点から 白い液体が流れてきました。 量販店に連絡すると、2日後に施工業者さんが来てくれました。 耐火パテが結露で溶けてしまい、その液体が流れ出た可能性があるそうです。 パテを水で濡らして触ると、白い石灰のような粉になります。 詳しい原因はよく分からないそうですが、この様な事は初めてだそうです。 パテのメーカーは「防火性能はあるが、防水性能はない」との回答だったそうです。 問題はその対処方法です。 ネットで調べて、因幡電機産業の耐火キャップは購入できる事を伝えると それは大変な手間なので、同じ耐火パテを使った施工をするとのこと。 耐火パテを施工した後で、普通のパテでフタをするとの事です。 確かに外壁側には流れ出ないかも分かりませんが、また結露して溶けた時 その液体は逆に壁貫通部や室内側に流れ出ますよね? 因幡電機産業の耐火キャップを使用した施工はそんなに大変なものなのでしょうか? このまま、言われた通りの施工でいいのでしょうか? どうしたらよいのか悩んでいます。 ご教授頂けたらと思います。どうぞ宜しくお願いします。 |
まず、共同住宅の外壁の配管貫通処置については、建築基準法及び消防法で規定される特定共同住宅の場合は消防法関連法令で規定されます。 マンションの管理者から、共用廊下とバルコニーの壁の配管貫通部に1時間耐火性能基準を満たす事を要求されているいる事から、特定共同住宅に該当すると言う事でしょう。 この場合は、国土交通大臣認定の配管区画貫通工法もしくは、消防設備安全センターによる消防特定共住区画貫通適合評定工法である必要があります。 同等であるなら、これらの性能評定書及び、認定番号、評定番号が存在します。 現在は、耐火パテのみでこれらの基準を満たすものはありません。 かならず、補助スリーブ、キャップ、支持材、密閉材が必要となります。 量販店の施工業者は、一般的な延焼防止パテを使用しているのではないでしょうか? これは、建築基準法で規定する延焼のおそれのある壁に使用するものです。 一部地域を除いては、特定共同住宅以外の住宅で使用可能なものです。 現在使用されている工法が認定・評定工法以外であれば、特定共同住宅の特例は使用できなくなるので、消防の査察等で指摘された場合は、認定・評定工法にする必要があるでしょう。 耐火パテの結露水による溶解は、一部メーカーでは、取り扱い説明に記載されています。 延焼防止利用の場合は、耐水スプレーの塗布等が指導されています。 結露が原因の場合は、耐水性の耐火パテを使用するか、配管の断熱を強化するしか方法がありません。 冷媒管の断熱外部が結露するのは、高湿度の外気に触れた部分です。 通常は、パテで密閉されていれば、内部で結露は考えられません。 充填不良もしくは、貫通部の外部から内部側に勾配によって、配管を伝って流れている可能性があります。 配管を伝っているなら、外壁を出た所から配管を立ち下げて、室内側へ流れない措置が必要でしょう。 耐火キャップの施工についてですが、工法上、外壁の耐火キャップをネジで固定する必要があります。 施工自体は、耐火パテを配管に充填して、耐火キャップを取り付けるだけなので、それほど難しくは無いです。 外壁のネジ止めをする事に躊躇しているのではないでしょうか? 量販店の業者の場合は、施工費もそれほどもらっていないので、後でトラブルにつながる事を嫌っているのでしょう。 どうしても施工してもらえないならば、マンション業者に施工業者を紹介してもらうしかないでしょう。 |
masaさん、こんばんわ。はじめまして。 部外者の質問にも関わらず、素早くそして丁寧で、また素人にも 分かり易く解説をして下さりありがとうございました。 新築の外壁と床が真っ白く汚れ、どうしたら良いか途方に暮れて 胃が痛むここ数日でしたが、masaさんの回答を何度も読み返し、 自分なりにどうすべきか、道筋が見えてきたような気がしております。 masaさんのおっしゃる通り、認定・評定工法以外の一般的な延焼防止 パテのみでの施工だと思います。 施工業者さんは色々検討して下さっているようですが、外壁の汚れ も落とせないで苦労しておられます。 耐火パテでの補修工事にしても、耐火キャップに変更するにしても このままこの方にお願いするのは不安ですし、積もった不信感は ぬぐえそうにありませんので、マンション業者に施工業者を紹介して もらい、耐火キャップでの施工をお願いしようかと思っています。 他の業者さんが施工した後を引き継いでやって頂けるのか、また 施工費はいくらなのか見当もつきませんが、安心を買いたいと思います。 私もいい勉強をさせて頂いたと思って諦めるしかありませんね。 明日、問い合わせてみようと思っています。 本当にありがとうございました。心から感謝いたします。 |
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