Page 2897 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼モーター側逆送結線とは ビルトンカチ 14/6/4(水) 5:14 ┣モータ側逆相結線とは 銀河 14/6/4(水) 9:00 ┣モータ側逆相結線とは 銀河 14/6/4(水) 9:39 ┃ ┗Re:モータ側逆相結線とは ビルトンカチ 14/6/6(金) 17:28 ┃ ┗モータ側逆相結線とは 銀河 14/6/6(金) 17:54 ┗モータ逆相結線とは 銀河 14/6/4(水) 10:15 ┗Re:モータ逆相結線とは ビルトンカチ 14/6/6(金) 18:10 ─────────────────────────────────────── ■題名 : モーター側逆送結線とは ■名前 : ビルトンカチ ■日付 : 14/6/4(水) 5:14 -------------------------------------------------------------------------
先日エアハンの点検で絶縁測定をしようと思い、インバータ付のものだったので、絶縁測定場所はどこで測ればいいのか、分電盤内でははっきりわからなかったので、実際のモーターがついている配線をたどってここから測ればいいだろうと思い、まず、電圧測定をしました。 ブレーカーを断にしたのですが、400Vの電圧がありました。 「モーター側逆送結線」とモーター側からの来ていると思われるケーブルとの端子台のところです。 ブレーカーを切っていたのに なぜ?という疑問です。 そもそもこの「モーター側逆送結線」とはどういうことなのか? 手探りで、ビル管理の仕事をしています。 諸先輩方のお知恵をお願いいたします。 |
現場での新しいことを知りたいという姿勢に 及ばずながらアドバイス・・。 まず、タイプミスか誤変換修正。「逆送」ではなく「逆相」。 先日もインバータの絶縁抵抗試験の話が出ましたね。 インバータ内部では半導体の素子で直流電源を短い時間で区切り、 擬似的に交流のような波形を造っています。 内部にコンデンサが入っていて、そこに電荷が蓄えられています。 インバータの電源をOFFしても、ある程度の時間は 内部に電荷があるので、端子台で電圧を測ると、電圧が出ます。 ・・ということは、電源をOFFしても直後は「触ると危険」 ということです。このようなことは、コンデンサを使っている機器では 「常識」のうちですから、十分気をつけましょう。 コンデンサが無くても、十分に長いケーブルなどは分布容量が あって、電圧が現れることがあります。点検前には接地して 電荷を大地に逃がす手順が必要です。インバータの場合は、 十分が経過してから行います。 取説にも記載がありますので、熟読しましょう。 逆相の件は、別に書きます。 |
三相誘導電動機には3本の電線で交流電源を供給します。 120度ずつ位相をずらして回転磁界をつくり、その磁界の中を コイルが横切ることで回転力を得ます。(相対的にはコイルの周りに 磁界を回転させるという表現かも)。 この磁界の中にフレミングの左手の法則に見る力が生まれ、 シャフトを駆動します。 回転方向を変えるには、位相を逆回転させればよいのです。 3本のうちの2本を入れ替えれば逆転します。 どの2本を入れ替えても逆転しますが、一般にはRとTを 入れ替えます。200Vの場合はS相が接地されていることが多いので、 S相の白い電線は接地相の表示として、そのままにして、 赤(R)とT(青)を入れ替えます。 電源の相は電力会社から送られてくるときに決まっていますので、 装置の減速機とか取り付けの勝手などで、電動機の回転方向が 逆にしなければならないことがまま有ります。確率的には 半分は逆になってもおかしくない。 それではどこで入れ替えるか・・というと、一番楽なのは、 端子台の二次側でしょう。そこで入れ替えれば、作業は簡単で、 盤の責任区分の外なので、盤に手をつけなくてもよい。 中にはサーマルの二次側で替える人もいますが、盤内に手をつけるのは ネジが緩んでいたときなど責任の所在がわからなくなるので、 盤内はやめたほうがよい。端子台の二次側でやらないと、 あとは電動機のリードBOXでやることになります。 今回は写真のように端子台では電線の色も、キャップの色も 上下でがそろっているので、ここでは入れ替えていないけど、 電動機は逆相に接続してありますよ・・という親切な表示です。 今は200Vの話でしたが、写真の場合は400Vですので、 接地相がS相では有りません。400Vの場合は電動機の巻線の 方法も200Vと違うので、R,S,Tのどれを入れ替えても 構いませんが、200Vに習ってRとTを入れ替えることが多いでしょう。 電源相のR,S,Tには電動機の端子U,V,Wが対応しています。 R-U,S-V,T-W で正回転していれば、R-W,S-V,T-U と接続すれば 逆回転します。 電動機の駆動軸側から電動機の方を見て、反時計回りが正転です。 このように決めてあります。CCW(反時計回り、カウンタークロックワイズ) といいます。逆回転はCW(クロックワイズ)といいます。 |
銀河さん いつも丁寧なご回答に感謝します。 半数は逆相にして使用されているんですか! 特別なことだと思っていました。 少しでもわかってくると面白くなります。 本当にありがとうございます。 |
フアンやポンプは翼のねじりで 逆回転はできないのですが、電動機は取り付けの向きで 逆回転にしないといけない設計になる場合があります。 コンベアなどは、周りの機械の干渉などや 収まりの具合で逆なものが多くあります。 以前の質問のブレーカのトリップの話など、 専門家から見ると、納得できない話があるので、 質問事項にはお答えいただけると、よりよい アドバイスができるかも知れません。 お仕事がんばって下さい。 |
質問にはインバータを使っているように書いてありますが、 インバータの場合はスターデルタ起動の必要が無いので、 6本出ているのは不思議なような気がします。 電動機の6本を盤まで持ってきているのは、 インバータ以外に、商用で廻すことも考えてあるのかな? 一応説明すると、 誘導電動機のうちでも容量の大きなものは、 起動電流を小さくして電源にストレスを掛けない方法で 起動する方法をとる場合があります。 写真の端子台を見ると、U,V,W,Y,Z,Xと表示されていて、6本が 電動機に接続されています。(接地線を入れて7本) この写真の電動機は容量が7.5kW以上の電動機だと思います。 線が6本出ています。 起動時に電動機の巻線をY形(スター=星形)に接続し、起動電流が 収まったころに巻線を△(デルタ形)につなぎなおし、 全電圧運転にします。盤内にスターデルタ起動器という回路を 組んで起動します。詳しいことはここでは説明しきれませんが このような接続方法もあります。 大きな電動機はこのような起動が選べるように、線を6本出しています。 200Vの場合は5.5kW以上は6本出してあります。 それより小さい場合は3本です。 |
銀河さん 商用運転切り替えもついています。 ご回答ありがとうございました。 |
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