Page 2900 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ファンコイルユニットの容量決め ニック 14/6/9(月) 16:24 ┗Re:ファンコイルユニットの容量決め masa 14/6/10(火) 17:16 ┗Re:ファンコイルユニットの容量決め ニック 14/6/10(火) 18:12 ┗Re:ファンコイルユニットの容量決め masa 14/6/10(火) 18:41 ─────────────────────────────────────── ■題名 : ファンコイルユニットの容量決め ■名前 : ニック ■日付 : 14/6/9(月) 16:24 -------------------------------------------------------------------------
こんにちは ファンコイルユニットの容量決めについて悩んでいます。 某大型商業施設の飲食(洋食)テナントの設計をしています。 基本設計中で工事は来年です。 設備設計の先行資料としてファンコイルのおおよその数値の提出を求められています。 内容は、方式、サイズ、台数、冷房能力(全熱顕熱水量)暖房能力(顕熱水量)定格電力です。 条件は 地下階:面積40m2(厨房11+客席29)席数25 厨房機器発熱量84kw/h(コンロ+食洗器+給湯) 客席発熱量5.8kw/h フード風量2000m3/h 食洗器フード風量200m3/h 方式は隠蔽になるとおもいますが、 空調能力の概算数字設定の方法を教えて頂けないでしょうか? 宜しくお願いします。 |
貸方基準が不明ですが、一般換気分(10m3/h・㎡程度)は外調機で処理されていると考えれば、客数(25名)に対する不足分をテナント工事で増設する事になります。 客数25名×25m3/h=625m3/h ビル側で準備されている、外調機風量=40㎡×10m3/h・㎡=400m3/h 625m3/h-400m3/h=225m3/hの外気量をテナント負担工事で増設する。 厨房排気量に見合った外気量も同様にテナント負担工事で増設する。 厨房排気量=2,000m3/h+200m3/h=2,200m3/h 給湯器はフード排気型として、排気は他の火気使用器具と同じフードに入れる。 火気使用器具(都市ガス使用と仮定)の法定排気量は、フード形式により、40KQ、30KQ、20KQとなる。 火気使用フードの排気量は2,000m3/h、ガス消費量は84kwなので、逆算してフード形式を決定する。 k=0.93なので、2,000÷84÷0.93≒25.6→法定排気量は、20KQとなり、フードはⅡ型となる。 法定排気量=20×0.93×84≒1,563m3/h 厨房排気量=2,200m3/h、法定排気量との差=2.200m3/h-1,563m3/h=637m3/h>625m3/hなので、客席の排気はすべて厨房にバイパスして排気する。 2,200m3/h-625m3/h=1,575m3/hは、直接外気を厨房に給気して、厨房ファンコイルで処理する。 厨房内温度は28℃を設定温度とし、外気温度は34℃と想定する。 顕熱基準の外気処理熱量=0.33×1,575m3/h×(34℃-28℃)÷1,000w/kw≒3.2kw 火気使用機器の輻射熱に対する負荷は、ガス給湯器を16号相当と考えて、ガス消費量は29.1kwと想定すれば、 火気使用器具のガス消費量=84-29.1=54.9kw 輻射熱は、火気使用器具のガス消費量の10%と想定する。 54.9kw×0.1=5.49kw 厨房の必要冷房能力=3.2+5.49=8.69kw→冷房能力9kwとする。 厨房面積は、11㎡なので、床面積当たりの必要冷却能力=9kw÷11㎡≒0.82kw/㎡→820w/㎡ 冷水量は、返り温度差=5℃とすると、冷水量=14.3×9kw÷5℃≒26L/min 客席用ファンコイルの算定 客席の内部発熱は、人体負荷、照明負荷、その他内部発熱の合計と想定する。 225m3/hの増設外気負荷は、外気エンタルピーと室内条件26℃50%RHの比エンタルピー52.9KJ/kgの差から算出する。 外気温湿度を34.0℃、60%RHと仮定すると、比エンタルピーは87kJ/kg。 室内と外気の比エンタルピー差=87-52.9=34.1kJ/kg 外気負荷=225m3/h×1.2kg/m3×24.1kJ/Kg÷3,600s/h≒1.81kw 内部発熱=5.8kw 客室ファンコイルの冷房負荷=5.8+1.81=7.61kw ファンコイルの必要冷却能力は、余裕率を10%とする。 ファンコイルの必要冷却能力=7.61kw×1.1≒8.4kw 客席床面積は29㎡なので、床面積当たりの必要冷却能力=8.4kw÷29㎡≒0.29kw/㎡→290w/㎡ 必要冷水量は返り温度差=5℃として、冷水量=14.3×8.4kw÷5℃≒24L/min テナントとして必要な冷水量=26+24=50L/min 全体床面積は40㎡なので、全体床面積に対する必要冷却能力=(9+8.4)÷40㎡=0.435kw/㎡→440w/㎡ |
的確に明記して頂き、不明だった点も理解出来ました。 ありがとうございます。 |
客席の外気負荷に計算ミスがありました。 正しくは、外気温湿度を34.0℃、60%RHと仮定すると、比エンタルピーは87kJ/kg。 室内と外気の比エンタルピー差=87-52.9=34.1kJ/kg 外気負荷=225m3/h×1.2kg/m3×34.1kJ/Kg÷3,600s/h≒2.56kw 内部発熱=5.8kw 客室ファンコイルの冷房負荷=5.8+2.56=8.36kw ファンコイルの必要冷却能力は、余裕率を10%とする。 ファンコイルの必要冷却能力=8.36kw×1.1≒9.2kw 客席床面積は29㎡なので、床面積当たりの必要冷却能力=9.2kw÷29㎡≒0.32kw/㎡→320w/㎡ 必要冷水量は返り温度差=5℃として、冷水量=14.3×9.2kw÷5℃≒26L/min テナントとして必要な冷水量=26+26=52L/min 全体床面積は40㎡なので、全体床面積に対する必要冷却能力=(9+9.2)÷40㎡=0.455kw/㎡→455w/㎡となります。 |
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