Page 3030 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼連結送水管のブースターポンプ台数について ぴかもこ 15/4/14(火) 14:59 ┗Re:連結送水管のブースターポンプ台数について masa 15/4/20(月) 21:47 ┗Re:連結送水管のブースターポンプ台数について ぴかもこ 15/4/21(火) 16:47 ┗Re:連結送水管のブースターポンプ台数について masa 15/4/21(火) 17:13 ┗Re:連結送水管のブースターポンプ台数について ぴかもこ 15/4/23(木) 10:32 ┗Re:連結送水管のブースターポンプ台数について hire 15/4/27(月) 10:26 ┗Re:連結送水管のブースターポンプ台数について ぴかもこ 15/4/27(月) 17:27 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 連結送水管のブースターポンプ台数について ■名前 : ぴかもこ ■日付 : 15/4/14(火) 14:59 -------------------------------------------------------------------------
はじめまして。 現場を知らない消防設備士です。 高層防火対象物のブースターポンプの台数について質問させて頂きます。 東京都の25階位の防火対象物で屋上に2台のブースターポンプ(高押込型)があります。 直圧部分の最上階は8階です。 それぞれの定格全揚程は1台目が60m、2台目が40m位です。 60mのポンプ2次側は9階位まで立下り、20階位まで放水口があります。 40mのポンプ2次側は21階まで立下り、上のヘリポート階まで放水口があります。 ちなみに1台目のポンプの背圧は10m位です。 上記のような物件の場合、単純に60+40=100m位のブースターポンプ1台にして、ポンプ2次側を9階からヘリポート階までにすることはできませんでしょうか?(圧力計算でポンプ送水量2400L/min・放水圧0.6MPa・ポンプ車送水圧163m以内に収められた場合) それともポンプを1台にすると何か問題が生じるのでしょうか? ポンプの押込圧力とポンプの締切揚程の合計が170m以上になる時はポンプを複数設けなければならないことや、放水圧が1.6MPa以上になる放水口には減圧弁を付けること位は知っているのですが、もしそのほかにポンプを複数にすべきポイントなど、留意すべき点があればご教授頂ければ幸いです。 みなさんご多忙かとは存じますが、どうぞよろしくお願い致します。 |
ブースターポンプは直列になっているわけではなく、2本の竪管に接続されているんですよね? そうであるならば、ポンプを一台には出来ないです。 送水口も2系統あるのでは無いでしょうか? ポンプへの背圧と締切揚程の合計が170m以上の場合にブースターポンプを2台以上にするのは、1台のポンプで170m以上の圧力を出すと、ポンプが耐えられないと言う意味でしょう。(東京消防庁の指導事項) ブースターポンプを屋上に設置出来るのは、各階にスプリンクラーが設置されていて、ブースターポンプ直下の放水口で放水圧力が確保出来ない場合です。 この場合は、屋上でブースターポンプの背圧が確保できる場合に屋上設置が可能になります。 屋上からの、立下り配管により、放水圧力を確保します。 もし、竪管が1本で、ブースターポンプを2台並列に設置しているとしたら、何か設計意図があるのでしょう。 |
丁寧なご回答、誠にありがとうございます。 確かに竪管は2本で送水口も2系統あるのですが、2本の送水口はバルブ先で1本に合流する形になっております。 1台目ポンプの2次側配管は、一方で立下り(9-20階)、他方で2台目のポンプにも直列で接続してます。 つまり2台目のポンプには、ポンプ車から1台目ポンプまでの背圧+1台目の揚程60mを加えた値(これに若干の数値ですがポンプ間の摩擦損失を引いたもの)が押込圧力として入ってきている状態です。 ですのでこれを1台とし、揚程を60+40=100mで設計できないかと思った訳です。 直列だったとしても2台あることには何か設計意図があるのではと思うのですが…。 「ポンプを屋上に設置出来るのは、各階にスプリンクラーが設置されていて、ブースターポンプ直下の放水口で放水圧力が確保出来ない場合です」とのことでしたが、ブースターポンプ直下の放水口で圧が確保できない場合とはどんな状態なのでしょうか?普通に考えるとポンプ直下が一番圧がかかるところではないかと思うのですが…。あとSPは11階以上は原則設置かなとも思うのですが…。 もしお教え頂けたら幸いです。 なんかぶしつけな質問ばかりで申し訳ございません。 お手すきの時で結構ですので、どうぞよろしくお願いいたします。 |
ポンプ直下とは、送水側では無く、ポンプの吸込側の直下です。 吸込側の直下で、放水圧を満たせる場合は、ブースターポンプは中間階に設置します。(防火上の理由で、中間階では、ブースターポンプが火災時に動作不能となる場合は、安全な屋上へ設置する事も可能です) ブースターポンプの2次側の放水口のある階すべてにSPヘッドが設置されないのは、特定共同住宅として、SPヘッドもしくは、スプリンクラー設備の設置を免除されている共同住宅などです。 この場合は、中間階にブースターポンプを設置する事になります。 これらの技術基準については、各消防機関によって異なりますから、別の指導がなされている地域もあります。 |
詳細なご説明、本当にありがとうございます。 素早くお返事頂きましたのに、お返事が遅れまして申し訳ございません。 特定共同住宅について、自分でもよく調べてみます! |
はじめまして、水系防災屋をしています。 いつもここで勉強させていただいております。 結論から申しますと、ポンプが2台あるのは、25Fに必要な圧力をそのまま9Fまで かけると落差によって高くなりすぎるからです。 仮に8Fまでを低層、9〜20Fを中層、21F以上を高層と呼称します。 ご存知かとは思いますが、屋上にポンプがあるので下に行くほど圧力は高くなります。 高層を10+60+40m、中層を10+60mで送水しているということですね。 で、問題になるのは中層です。 中層でもっとも圧力が高くなるのは9Fで、10+60+RF〜9Fの落差分の圧力がかかります。 ここに40mを加えたら配管内の圧力は大丈夫でしょうか。 (60mや40mは定格揚程なので、締切はもっと高くなります) 「ポンプの押込圧力とポンプの締切揚程の合計が170m以上になる時」というのは ポンプが下にある場合を想定しているので、この場合「配管内の最大圧力が170mを 超えない」と考えるべきではないでしょうか。 仮に100mのポンプを設けて、ポンプ吐出近くで中層系統に減圧弁を設けるという やり方もあるのですが、減圧弁も万全ではなく流量によっては締切圧が そのままかかるので、ポンプが上にある場合はお勧めできません。 ところで、背圧10mというのは、送水口で設計送水圧力をかけたときの値でしょうか? 通常もっと高くなりそうなんですが。 |
ご回答誠にありがとうございます。 やっぱりそういった理由がきちんとあったのですね。 立下り一番下側の放水口にかかる圧が大きくなるからかなぁ… とも思っていたのですが、減圧弁をつければ大丈夫と思いこんでいました。 逆に考えますと、立上り一番下の階付近の配管内の圧力が170mを超えないよう、 ポンプの仕様や台数を選定すればいいということですね。 ずっとモヤモヤしていたものがわかり、勉強になりました。 本当にありがとうございます! |
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