Page 3082 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ダクト摩擦1.0Pa/m固定、風速の示す数値について seuzu 15/10/11(日) 10:57 ┗Re:ダクト摩擦1.0Pa/m固定、風速の示す数値について masa 15/10/11(日) 21:20 ┗Re:ダクト摩擦1.0Pa/m固定、風速の示す数値について seuzu 15/10/12(月) 9:08 ┗Re:ダクト摩擦1.0Pa/m固定、風速の示す数値について masa 15/10/12(月) 11:03 ┗Re:ダクト摩擦1.0Pa/m固定、風速の示す数値について seuzu 15/10/12(月) 15:09 ─────────────────────────────────────── ■題名 : ダクト摩擦1.0Pa/m固定、風速の示す数値について ■名前 : seuzu ■日付 : 15/10/11(日) 10:57 -------------------------------------------------------------------------
2点どうしても分からないことがあります。 @ダクト静圧計算の手順(単位摩擦損失[Pa/m]の決定方法)について 国交省と学会でどちらが正しいか(両者の違い)がよく分かりません。 ・国交省の建築設備設計基準 ダクト内風量と推奨風速の線図上の交点→摩擦損失を決定 ・空衛学会 摩擦損失1.0paと風量の交点→風速わかる どの数値を固定したら良いのでしょうか。 A矩形ダクト内風速とはどの数値を指すのでしょうか? ・風量÷そのまま矩形面積 ・風量÷相当摩擦の円形の面積 日常会話では前者を使ってますが計算シートでは後者になってます。 職場で聞いてみたのですが明瞭な答えが得られません。 (周りに聞ける人がいないなんて、、はご容赦願います) 申し訳御座いませんが教えて下さい。 宜しくお願い致します。 |
どちらが正しいと言う事はないですが、設計基準として建築設備設計基準が指定されているならば、それで設計すれば良いし、特に指定が無ければ、用途によって等摩擦損失法、等速法を使い分ければ良いだけです。 @等摩擦損失法の場合 建築設備設計基準の場合は、推奨流速を使用した場合は、250φ以下のダクトでは、基準摩擦損失が大きくなります。(これは、ダクト接続換気扇や全熱交換換気扇の標準ダクト径に合わせている為です) たとえば、1000m3/hで250φの場合は、風速5.7m/s、単位摩擦損失1.6Pa/mとなります。 ダクト長が短い場合は、ファン静圧はこれでも満足出来ますが、ダクト長が長い場合は、必要に応じてダクトサイズを上げて、単位摩擦損失を下げます。 この場合は、0.7〜1.0Pa/mであれば、ダクトサイズは適正とは判断します。 空気調和・衛生工学会基準の場合は、低圧ダクトで1.0〜1.5Pa(風速15m/s以下)ですから、ダクト長やダクトの納まりから、基準圧力損失を1.0Pa/m(ダクト長が長い場合)もしくは、1.5Pa/m(納まりが厳しい場合)を任意に決めて、ダクト選定を行います。 最終的には、両方共、ダクト系の最大摩擦損失でファン静圧を選定すれば良いので、経済性・納まり等を考慮して、単位摩擦損失を決定すれば良い事になります。 A矩形ダクトのダクト内平均風速は、設計風量をダクト断面積で除する事で算定します。 局部摩擦損失の圧力損失係数は、矩形ダクトの動圧で算出されたものなので、矩形ダクトの風速で計算しないと、正しい摩擦損失が算定出来ません。 使用されている計算シートの摩擦損失係数は、矩形ダクトの摩擦損失係数を使用していますか?(そうであれば、円形ダクトの風速に換算するのは間違っています) また、一般的な矩形ダクトの制限風速も、設計風量をダクト断面積で除したものとなります。 |
masa様 お忙しいところ御返信ありがとうございました。 非常に分かりやすく納得できました。 @特に指定なければ経済性・納まり等で決めれば良いのですね。 お客様には国交省基準で実施と伝わっているので国交省基準に従う ことを基本として納まり等で考えていきます。 (推奨風速はあくまで推奨ですものね) Aお伝えすべき情報が不足していました。 私の理解が足りなかったのは直管ダクトの摩擦損失のことでした。 国交省標準書式での直管摩擦を算出する部分で風速欄が円形換算後の 風速がエクセル自動計算で入力されていました。 これはあくまで「摩擦を求めるために用いる風速」であって一般的な 評価に用いるダクト内風速とは異なるという理解で合ってますでしょうか? |
そう考えて問題ありません。 A矩形ダクトのダクト内平均風速は、風量を矩形ダクトの断面積で除して求めた風速を使用します。 排煙ダクトの制限風速や、一般的な推奨風速は、この数値を使用します。 計算シートで直管の摩擦損失計算で、円形ダクトの換算風速が記載されているのは、計算式に代入する為です。(ダクト摩擦損失を換算円形ダクトから求めている為です) |
masa様 御返信ありがとうございました。 全てが解決致しました。本当にありがとうございました。 |
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