Page 3162 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼地下水(井水)の空調利用 裕次郎 16/6/9(木) 11:39 ┣Re:地下水(井水)の空調利用 K2 16/6/11(土) 21:22 ┗Re:地下水(井水)の空調利用 kote 16/6/13(月) 14:14 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 地下水(井水)の空調利用 ■名前 : 裕次郎 ■日付 : 16/6/9(木) 11:39 -------------------------------------------------------------------------
1日水量100m3程の自噴井戸水が敷地内で確保できる建物があります。 有効利用はされておらず、貯水槽150m3を経由して排出しています。 非常用の貯水と、防火水槽を兼用していますが、いつ使用するのか、容量的にも余裕があります。 空調設備の更新時期で、冷温水発生器+冷却塔を全面交換する事になっていて、井水を空調用熱源として使えないものか思考中です。 水冷ヒートポンプなど空調メーカーから色々でているようですが、井水が使えるのか不安があります。 飲料用に出来るとしても、硬度が高ければ水処理が必要であるには間違いありません。 熱交換器を直接貯水槽へ入れることも可能です。 既存の空調熱源器(冷温水発生器)の能力は120RTあります。 空冷と違って、水冷での設計は経験がほとんど無いので、お知恵を拝借したいと思います。 |
井戸水は年間を通して、15〜18℃くらいですので、 熱源として有効だと思います。 容量がどれだけ確保できるかによりますが、 一般の水冷チラーや水冷ビルマル(ダイキンなど)、 地中熱用のチラーや空水冷チラー、(ゼネラルヒートポンプ) 水冷PAC(ピーマック などで利用可能です。 水質に不安がある場合には、徐鉄徐マンガン処理するか、 プレート式熱交換器で縁を切ることをお勧めします。 |
冷却水量の原単位は、 ターボ冷凍機、チラーの場合:RTあたり13L/min(入口32℃、出口37℃) 冷温水発生機、吸収式の場合:RTあたり17L/min≒1m3/h(入口32℃、出口37.5℃) です。昭和の時代に冷却塔工業会?が決めた原単位なので、最近なら1〜2割は良くなっているハズ。 日量100m3ということは平均すれば4m3/hということでしょうか? 冷温水発生機が120RTなら上記の5.5℃差で120m3/h必要。。。不足、 井水が17℃で採れるなら熱交換器で36℃(37.5℃と1.5℃差)まで温度上昇させるとして120m3/h×(37.5-32)℃差÷(36-17)℃差=34m3/h必要で、やはり不足します。 冷却水関連での使用を考えるなら、冷却塔出口水を熱交換器でさらに温度を下げて(ただし冷温水発生機の入口下限以上)冷温水発生機の効率をアップする手はあります。 再放流すると排水の温度が変わります。井水の放流先の下流で農業用水などに使われていると、水利権者と協議、少なくともご挨拶程度は必要でしょうね。 ある地方の研究所の雨水排水が下流で農業用水に使われていたので、薬注した冷却塔の排水をわざわざ実験系排水に接続したことがあります。農業用水に薬品が流れるのを防止しました。 |
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