Page 3254 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼排煙面積の極端な差 おはぎ 17/4/4(火) 9:59 ┣Re:排煙面積の極端な差 いんちき設備士 17/4/6(木) 15:53 ┃ ┗Re:排煙面積の極端な差 おはぎ 17/4/7(金) 10:48 ┣Re:排煙面積の極端な差 ヴァルさん 17/4/8(土) 8:48 ┃ ┗Re:排煙面積の極端な差 おはぎ 17/4/10(月) 11:14 ┗Re:排煙面積の極端な差 水道屋の社長 17/4/8(土) 14:07 ┗Re:排煙面積の極端な差 おはぎ 17/4/10(月) 11:20 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 排煙面積の極端な差 ■名前 : おはぎ ■日付 : 17/4/4(火) 9:59 -------------------------------------------------------------------------
初投稿です。 現在設計してる建物で、機械排煙があるのですが排煙面積が1F最大500m2,2F以上 最少50m2です。排煙ファンの能力は最大面積で決定するのですが、仮に最少面積部分に火災が生じた場合、必要排煙風量に対し60000m3くらい過大となりますね。この場合どういう対応をしておけばいいのでしょうか? 2F以上は共用廊下です。負圧が大きくなり避難口の開閉に支障が出ることも考え押していただきたいです。初心者丸出しの質問ですみません。 あと、その場合室内がどの程度負圧にあるかの計算方法も知りたいです。 よろしくお願いいたします。 |
一般的には、大きな区画と同時開放とするとか、幾つかの小区画をまとめて同時開放にするのが、常套手段です しかしながら、昨今、建物密閉度の向上やダクトサイズの抵抗だけでは風量が絞りきれないこと等が理由で、同時開放だけでは排煙作動時に扉の開閉障害が発生することがあります この対策として、メインダクト分岐部などにVDを取付けるという手法もあります |
早々のご回答ありがとうございます。 VDですか!目からウロコです。 そうですね、風量調整をすればいいのですね。ありがとうございます。 メインダクトからの分岐部にVD設置する方法で対応しようと思います。 (排煙口の複数同時解放で対応しようとしてたのですが、検査機関からダメだしがあり困っておりました。ありがとうございます) |
おはようございます。 これはすごく難しいと思います。 500m2のところに合わせて排煙機を選ぶので小さい区画に対してはどうしても過大になってしまいます。その差がそこそこなら良いのですが、今回の場合は小さい区画の排煙口だけが開くと排煙機の全閉運転に近い状態になると思います。 排煙機の特性にもよりますが、60000m3/hクラス#7送風機高圧型を例にすると小さい区画を吸うときには全静圧2000Paくらいとなります。小さい区画に給気路がない場合は区画内部にその静圧がかかる事になります。排煙機が全閉運転に近くなる為に起きる事なのでVDを付けても、おはぎ様の心配は解決できません。 排煙指針などには(手に入りにくいですが)「小さい区画があり吸込み静圧が上がりすぎる場合」について記述があり、排煙メインダクトに過静圧防止用のリリーフダンパをつける事や、小さい排煙区画が密閉状態にならないような給気路を確保する事、ご心配されている扉が開かなくなる対策として扉に小窓を設ける事など記載されています。しかしそれらの具体的な選定方法などは記載はありません。 今回の場合、小さい区画で吸込み静圧が上がりすぎて扉が開かなくなることを心配されていますので、 @給気路確保ができないか。 Aメインダクト排煙機直近に吸込み口を設けて、静圧が上がりすぎた場合にそこから吸わす。 B吸込みダクト内静圧をコントロールする。 C小さい区画用の排煙機を設ける。 位しか思いつきません。 排煙機が動いた時の室内の静圧がどのくらいになるかですが、想定するべき最大値は、(排煙口からの規定吸込風量時の排煙機全静圧)−(ダクト圧力損失)になります。排煙機全静圧は性能曲線で確認できます。 この案件本当に難しいことなので周りの諸先輩・関係各社に支援してもらってください。 |
詳しく教えていただきありがとうございます。別の投稿で排煙ダクトへのVD設置は、不可との意見もありましたので、ほかに手立てがないかと思っていました。 現実として、可能性があるのは給気経路の確保と排煙口の位置変更です。現状共用廊下部に排気ファンと給気口(ダクテイングのみ)が設計されていますので、可能な限り増設してみようと思います。(排気量全部まかなえるわけないのですが。。。) |
参考になるかどうか分かりませんが、 差圧はファンとの連動など、これらは圧力仮定法で 解くのが手っ取り早いのではないでしょうか? 適切な求めたい圧力節点を仮定します。 最低でも外気、室内、ダクト内、ファンなどです。 その節点同士を例えば単純開口なら次の式で関数化します。 Q=αAsqrt(2儕/ρ) これを全ての節点で作成します。 その総和を最小化するように解けば、全ての仮定節点で 圧力値が出ます。さらに風量も計算できます。 ファンは3次関数程度で近似化した数式を使えば良いでしょう。 外気は0として計算しても良いと思います。 昔はBASICなどでプログラムしていました。 ニュートンラプソン法で解きます。 今はExcelのソルバー機能が使えると思います。 最小化が成功すれば圧力が出ます。 ただし、非線形問題になるので必ずしも最小化に収束する訳では ありません。これが難しい所です。 火災による浮力換気も考慮したい場合は公式に追加するだけです。 圧力による判断は、次を参考にして50Pa以下になることを 確認すれば良いのではないでしょうか。 50Pa:大人の95%が開閉できるドアに掛かる圧力 【避難安全検証法・耐火性能検証法】 計算が収束したら、最小区画の風量をチェックしてみれば 判断が可能かと思います。 非線形問題なので、常に収束問題が絡みます。 圧力仮定法で無理だった場合は、CFD解析しかないでしょう。 これだと圧力場・速度場・温度場などが分かります。 しかしかなり高度な知識が必要とされます。 圧力仮定法で収束しない場合は、収束するように 排煙ルートの変更等で対応するのが現実的かと存じます。 |
ありがとうございます。 圧力仮定法自体あまり詳しくわかりませんが、調べてみます。 圧力関係については、温度、隙間の計算等あまりにも想定される状況が多くてどういう計算が最適なのかわかりませんでした。 いろいろご教授いただきありがとうございます。 |
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