Page 3257 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼防火区画等を貫通させるには? おっちゃん 17/4/10(月) 17:50 ┗Re:防火区画等を貫通させるには? 裕次郎 17/4/13(木) 16:26 ┗Re:防火区画等を貫通させるには? おっちゃん 17/4/14(金) 9:39 ┗Re:防火区画等を貫通させるには? 水道屋の社長 17/4/15(土) 16:25 ┗Re:防火区画等を貫通させるには? おっちゃん 17/4/17(月) 10:18 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 防火区画等を貫通させるには? ■名前 : おっちゃん ■日付 : 17/4/10(月) 17:50 -------------------------------------------------------------------------
北海道の大きい建物で、ある意味かかせないものがボイラですが、 昨年より「経年煙突のアスベスト問題」を抱えており、全道各地で徐々に改修が進められています。 既設建物の場合、既設の煙突を廃止して新たに半恒久的な煙突を作るとなると難題が発生します。 通常、ボイラ室が外壁面に接している場合が多く改修は容易なのですが、 ボイラ室が建物の中央部にあり、かつ室自体の全周が防火区画になっている場合 防火区画貫通が、ほぼ不可能なのかな?と基準法関連、告示を探しても見込みのある文献が 出てこない状況です(ちなみに排気温度260℃以上、煙突煙道径、計算上350φ) 配管やダクトであれば、全く気にすることはないのですが、 ロックウール工業会発行の「防火区画貫通部の措置と・・・」を読んでも http://www.rwa.gr.jp/download/data/2207_bouka.pdf 排気温度260℃を超える排気筒(煙突、煙道)についてはロックウールによる緩和規定はなし・・・ 「建築設備設計・施工上の運用指針」の、ガス設備・煙突設備を読んでも 煙突(排気筒)はダンパーを設置することが出来ない等の観点から防火区画等を貫通しないように・・・とあり。 唯一、可能性があるとして、日本建築センターの「煙突性能評価業務方法書」 https://www.bcj.or.jp/file_data/c12/77/file.pdf による認定評価を取得するしか方法がないのかと考えてしまいます。 (認定を取得した方法があれば良いのですが、なかなかヒットしないのが現状です) 自治体の建築主事に確認しても、行政実例がなく区画貫通認定方法適用でないためNGですし、 自治体消防へ確認しても基準法上の・・・で、なしのつぶて状態です(トホホ) 封じ込め工法があるのは知っていますが半恒久的設備となると、なじまない感触もあります。 既設のコンクリート製煙突が、ボイラ室に接する面にあり防火区画を介したDS内に立ち上がっているので 素直に抱き合わせでコンクリート製(内部カポスタック)煙突を築造した方が良いのか?悩んでいます。 こういった問題に直面された方はいらっしゃいますか? また、妙案があればご教示願えたらと思っております。 |
カポスタックス辺りに何かヒントないでしょうか? ニチアスのページ参考になりますか・・・? https://www.nichias.co.jp/products/product/housing/building/stack01.html 後施工となると建築的にと言うより、構造的に穴が開けられるかどうかだと 思いますが。 |
裕次郎さん、おはようございます。 区画壁に不要ダクトが貫通しており、撤去した後、 貫通孔を煙道用に再利用するため構造的には問題ありません。 ネックになったのは、煙道の構造で、 内面にカポスタックや耐火キャスターライニングを施した上、 煙道外面にGW100mmの断熱を行い、表面温度を下げる対案を 提示したのですが、ボイラ出口350℃の排ガス温度が煙道断熱表面にて 何℃まで下げられるか?という実証がなく、かつ行政実例による 建築主事の特例措置も見当たらないため、ほぼ却下状態に近いです。 煙突評価認定も、実際に取得している商品・工法があるのか? 探してはいるのですが、今のところ未知数という現状です。 |
建築主事が「計算だけで何度まで下げれれば可である」という 条件だけで思いついた事を記します。 避難安全検証法のルートCの考え方が良いように思います。 つまり、マクロモデルとミクロモデルです。 1:マクロモデル: 火源や煙突などの適切な節点を仮定し、温度場と速度場を連成して解く。 煙突なので自然換気になると思います。 Pn=刄マh 比重差と煙突高さが大きければ自然風量も増えます。 求めたい貫通部分の流速から、対流伝達陸を計算します。 その後は、断熱材厚さ方向に1次元の定常解析または熱容量が大きければ 非定常解析で温度分布を求め、表面温度を計算します。 2:ミクロモデル CFD解析で温度場も連成させて解析します。 断熱材厚さ方向の温度分布計算は上記のミクロモデルとします。 煙突だけの閉鎖空間の解析なのでマクロモデルとの整合も 良いかもしれません。 以上は大臣認定コースですが、考え方は同じです。 省エネ適判でも自然換気は大臣認定コースなので、 建築主事が判断してくれるか微妙です。 計算が不可能だということではないと感じます。 |
ありがとうございます。 確かにルートCの考え方ですと 煙突性能評価に合致すると思います。 ですが、行政庁より あくまでも認定を取得するための手法であり、 実際に取得しているものでないため区画貫通は認められない という判断が下りました。 先方には、躯体で新たに煙突を築造するように進言はしましたが 築造するのか?封じ込めを行うのか?結論が出ていない状態です。 私自身が直面した件が、既設煙突の改修を行う際に 先々で問題化(予定外の工事範囲拡大等)していく可能性が でてくるのではないかと思ってしまいます。 |
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