Page 3279 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼圧力損失は不明でも給水管径は決定できる? 神戸の清水 17/6/19(月) 0:51 ┣Re:圧力損失は不明でも給水管径は決定できる? LA 17/6/19(月) 9:49 ┃ ┗Re:圧力損失は不明でも給水管径は決定できる? 神戸の清水 17/6/19(月) 22:19 ┗Re:圧力損失は不明でも給水管径は決定できる? masa 17/6/20(火) 3:55 ┗Re:圧力損失は不明でも給水管径は決定できる? LA 17/6/21(水) 13:54 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 圧力損失は不明でも給水管径は決定できる? ■名前 : 神戸の清水 ■日付 : 17/6/19(月) 0:51 -------------------------------------------------------------------------
こんにちは。 来月から設備関係の職につくことになり、「給排水衛生設備の基礎(山田信亮)」という本で勉強しているものです。 その中で給水管径の決定をする際に、以下のステップを踏んでいます。 例題:5階建て貸事務所ビルの屋上に設置した高置水槽より各階の便所に給水する場合の各階の給水管および立て管の管径を求めなさい。 ただし、各階の器具は小便器(洗浄弁)3個、大便器(洗浄弁)3個、掃除流し1個、洗面器2個とする。 1.横枝管の管径を求める @同時使用流量を求める →器具給水負荷単位の累計から1F分の同時使用流量は 210Lとなっています。(これはなんとか理解できました) A流量線図を見て管径を決定する。管径および圧力損失は、 線図の青色の範囲(流速0.6m/s以上2m/s以下)で決定する 2.立て管の管径を求める ・・・省略 前置き長くて申し訳ありません、ここから質問です。 Q1. この本の中では圧力損失の求め方について全く記載がありません。 分かっているのは同時使用流量だけです。 ということは、流速は0.6〜2m/sの間で勝手に決めて 結果として圧力損失を求める、という流れで良いのでしょうか? Q2. 上記が正しいとしたら、0.6〜2m/sの範囲で どう決めれば良いのでしょうか? ちなみに、本の中で立て管から最遠端の小便器(洗浄弁)の 各数値は以下のようになっていました。 器具給水負荷単位:5、同時使用流量:50L/min、管径25A、 圧力損失1.8kpa、流速1.75m/s 管径を求めるというより、同時使用流量50L/minに対して管径25Aと あらかじめ決まっていて、そこから圧力損失と流速を拾っているように 読めてしまうのですが、どなたかご教示ください。 |
答えになっているかどうかですが・・・・ 基本事項として 計算に用いる流量は瞬時最大予想給水量とする。 管径を求める2条件を共に満足出来るものであること。 1.動水勾配は許容動水勾配以下であること。 2.流速は2m/s以下であること。 とありますが、 基本的に許容動水勾配は縦主管より最遠の最低必要圧力の最も大きい 器具について求めるとあります。(通常は大便洗浄弁がこれにあたる) 先程の記述では 小便洗浄弁と書かれておりましたが 何か意図がありますでしょうか? 仰っている通り、同時使用流量より 私の場合は基本的に流速2m/s以下〜1.5m/s以上の中で 管径決定をしております。 質問点として。 一つに許容動水勾配より管径を下の階に求めていくと、 その求めた管径では流速が2m/Sを超えるようになる筈です。 その為、流量線図で2m/S以下になるようにする必要があります。 流速は0.6〜2.0m/Sの中で決めるのではなく、 1.5m/〜2.0m/sの間で決める事が実際の設計としては宜しいかと思います。 |
LA様 レスありがとうございます。 >基本的に許容動水勾配は縦主管より最遠の最低必要圧力の最も大きい >器具について求めるとあります。(通常は大便洗浄弁がこれにあたる) >先程の記述では小便洗浄弁と書かれておりましたが >何か意図がありますでしょうか? 意図はありません。この本では単に小便器(洗浄弁)から 順番に同時使用流量を求めていたので引用したまでです。 >一つに許容動水勾配より管径を下の階に求めていくと、 >その求めた管径では流速が2m/Sを超えるようになる筈です。 >その為、流量線図で2m/S以下になるようにする必要があります。 なるほど。そうした時にも流速2m/s以下という基準を使うのですね。 勉強になりました。ありがとうございます。 |
質問文に書かれている、高置タンクによる、重力給水の場合は、最下階が最も落差が大きく、水圧も高くなります。 つまり、最も水圧が低くなるのは、最上階となります。 通常は、最上階の再遠の便所の大便器洗浄弁の必要水圧と、高置タンクからの配管損失の合計が大便器洗浄弁と高置タンクの落差より小さくなるように設定します。(一般的には、そのようになるように高置タンクの高さを決めます) なお、通常の大便器洗浄弁は、水頭で7m以上の圧力が必要なので、最低でも、10m程度の落差が取れない場合は、使用できません。 したがって、その場合は低圧洗浄弁(必要水頭3m)や、タンク式大便器を使用する事になります。 なお、この為に高置タンク式の場合は、大便器洗浄弁の接続口径を32mm以上にするのが望ましいです。 現在は、基本的に受水槽+加圧給水ポンプ、もしくは、直結増圧ポンプ方式を採用する場合が多いので、給水圧力は、ある程度自由に設定できるので、配管口径選定は、許容最大流速で選定して、選定後に配管圧力損失を計算して、ポンプ圧力を算定するのが一般的です。 直結直圧給水の場合は、多くの水道事業者では、設計水圧を0.2MPa(水頭20m程度)として、水理計算を行いますが、給水負担金等の関係から、引込管径は、制限流速(2m/s〜2.5m/sで水道事業者が定める値)で選定する場合が多いです。 この場合は、主管サイズを細かく選定しないで、最終分岐の2つ手前程度までは、引込管径のままとする場合もあります。 |
masa 様。 静水頭の事も書かないといけませんでしたね。 配管の関係を求めるとき、大便洗浄弁などの器具の 最低必要圧力を確保する為に利用し得る動水勾配を許容動水勾配とする。 一般フラッシュ弁で最低圧力が約0.07Mpaとなります。 確保出来ない場合は、上記の記述通り低圧で動く洗浄弁(0.04Mpa)以上か ロータンク方式を採用するのが宜しいかと思います。 |
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