Page 3309 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼給湯量の補正 設備セミプロ太郎丸 17/9/6(水) 16:30 ┗Re:給湯量の補正 masa 17/9/7(木) 23:46 ┗Re:給湯量の補正 設備セミプロ太郎丸 17/9/8(金) 8:43 ┗Re:給湯量の補正 12BY7A 17/9/20(水) 18:32 ┗Re:給湯量の補正 設備セミプロ太郎丸 17/9/28(木) 19:56 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 給湯量の補正 ■名前 : 設備セミプロ太郎丸 ■日付 : 17/9/6(水) 16:30 -------------------------------------------------------------------------
続けて給湯の分からない事を教えて下さい。 茶本の給湯量の補正でQ’=Q*60-tc/th-tcという式があります。 この補正ですと給水温度が上がると給湯量が増えるという逆転現象が起きます。 給湯量100L/min、給湯42℃、給水5℃ですと補正流量149L/min 給水が12℃ですと160L/minになります。 給水温度が上がれば給湯量が減るはずなのにこれはどういう式なのでしょうか? |
まず、この補正式の意味としては、給湯温度=60℃、給水温度=5℃を基準として算出された、必要給湯量を、給湯温度を変えた場合に、補正するものです。 式の中の60−tcの項は、tc=5℃の場合を意味します。 実際はtc=5℃となり、tc(≒5℃)と書かれているのは、その為です。 もし、給水温度を上げる場合は、まず、給湯温度=60℃で、湯と水の混合比を補正する必要があります。 仮に、給水温度12℃とすると、給湯量と給水量の比は、使用温度42℃の場合は、(42−12)/(60−42)=30/18=5/3≒1.66、給湯量:給水量=5:3となります。 給水温度5℃の場合は、同様に、(42−5)/(60−42)=37/18≒2、給湯量:給水量=2:1となります。 したがって、給水温度12℃の場合の給湯量の補正比(Q'/Q)=1.66/2=0.83となります。 次に給湯温度の違いによる補正を行います。 こちらは、給湯温度と使用温度の差の比によります。 仮に給湯温度をthとした場合は、給湯量の補正比(Q’/Q)=(60−42)/(th−42)となります。 ここで、給湯温度42℃とした場合は、th=42なので、分母が0になってしまいます。 これは、給湯量は、使用湯量に等しくなる事を意味します。 元々、質問に書かれた給湯補正量は、給水温度=5℃の場合なので、tcの値は変えられません。 ちなみに、給水温度=5℃、給湯温度42℃で補正した場合は、(60−5)/(42−5)=55/37≒1.49となります。 給水温度60℃、給水温度5℃で、使用温度42℃の場合は、湯と水の混合比は2:1です。 つまり、使用湯量=2+1=3なので、給湯量に対する使用湯量は、2:3=1:1.5です。 補正した給湯量1.49は、ほぼ使用湯量に等しい事がわかります。 建築設備設計基準に書かれた式は、給水温度の補正には使えません。 あくまで、tc≒5℃として使用するのが、前提だと言う事です。 |
分かりやすい解説ありがとうございました。 夏季と冬季の比較検討をしていて、この式を使っておかしな計算結果を作ってしまいました。 勉強になりました。 茶本の解説本がほしい。 |
もう解決してしまっているでしょうか。 茶本の解説書ですが、平成14年版あたりの古いのを古本で見つけてみてください。新しい技術は載っていませんが、その分基本的な計算の解説は詳しく書かれています。 新しいのは、機械的に計算するのには適していますが、計算の意味がかかれていないので応用するのには使い難いと感じます。古いのは捨てられないでおります。 当然、新しいので計算はするとして、考え方の理解はしやすいと思います。 |
H14版確認しました。 これでも私の疑問は解決されないんですよね。。。 でもmasaさんの解説で意味がわかりました。 給水温度を5℃で固定しないといけない理由まで書いてないと 私のような疑問が生まれてしまうんです。 茶本を完全に理解するのは困難ですね。 |
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