Page 3411 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼屋内給水配管をVB→SUS変更 火薬玉 18/8/7(火) 10:36 ┗Re:屋内給水配管をVB→SUS変更 masa 18/8/7(火) 23:01 ┗Re:屋内給水配管をVB→SUS変更 火薬玉 18/8/8(水) 8:21 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 屋内給水配管をVB→SUS変更 ■名前 : 火薬玉 ■日付 : 18/8/7(火) 10:36 -------------------------------------------------------------------------
設備設計に携わり、駆け出しの者です。 いつもこちらのフォーラムの情報で勉強させていただいております。 相談させてください。 民間の新築の建物の監理業務で、設備業者から 「屋内給水配管をSUSに変更してもよいか」 との旨伝えられました。 建物は鉄骨造で、現在工事は外壁取付をしており、 土間配管立上げ済みの状況です。 単に給水配管なので、熱膨張の差は無視してかまわないかな、と思います。 立上げの配管まではVDで持って来ているので、 異種金属の絶縁さえすればよいのではと思いますが、 経験がなく不安でしたのでお知恵をお借りしたいです。 変更希望の理由としては 「材質としても向上して、労務費が安くなるので、、」 との事でした。 継手が違うことを考えると、ねじ切り不要で、両側から決めていけるから施工スピード向上する、、というのは理解できます。 ですが、材料単価からしても本当に安くあがるのかと疑問に思います。 継手もモノによっては施工不良を呼びやすいと、過去ログでも拝見しましたし、、 そもそもこのような例が多数あるのなら、「VBはいらない!皆SUSでやったほうがよい!」という流れになるのでは、、、?と思います。 改修を考えると材料単価が高くつくか、、とも思いましたが、錆びなければ改修も必要ないので、全体としては安くなる気もします。 本題ですが、 ・VB→SUSにしたとき、絶縁、熱膨張を気にすれば問題ないのか ・このような変更の例は、あることなのか 以上2点をお聞きしたいです。宜しくお願い致します。 |
最近は、落ちつきましたが、10年位前から、そのような要望はありました。 基本的には、配管業者にネジ配管が出来る職人がいなくなったのが原因です。 空調配管の場合は、まだ良いんですが、衛生配管業者の場合は、樹脂管・銅管などの工事の職人はいても、ネジ配管が出来る職人はそれほどいないのが、現状でしょう。SUS配管に関しては、質問文にあるとおり、継手の施工方法が適切で無い場合は、漏水の危険度が高まりますから、確実に接合できる施工方法や工具を使用する必要があります。 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)などに、適合する継手であれば、適切な施工方法であれば、問題は無いでしょう。 すでに、工期に制限がある施主などでは、SUS配管が標準仕様となっています。 コスト的にも、材料費より、労務費の比率が大きくなる場合は、SUS配管の方がローコストになるでしょう。 膨張率に関しては、極端に長い配管で無く、建物内で、通常の温度条件で使用する場合は、問題にならないはずです。(寒冷地などでは、充分な考慮が必要でしょう) 絶縁に関しては、鋼管との接合に関しては、確実に行う必要があります。 なお、SUS継手の寿命に関しては、パッキンの合成ゴムの寿命に依存するので、パッキンの接液面積が小さい場合で、50年程度となります。(ねじ継手の場合は、管端防食式であっても、直管部のネジ部分での腐食を完全に抑制できないので、そこまでの期間は期待できません) 直管自体の期待寿命は、200年程度あるので、鋼管よりはかなり長寿命なのは確かです。 |
masa様 回答ありがとうございます。 今回の件のような要望は、無い話ではないのですね。 勉強不足でお恥ずかしい限りです。 私の地域で個人的にお付き合いのある施工業者さんでは皆、ネジ配管からすべてできるぞという方しかいませんでしたので、もしかすると恵まれている環境にいるのかもしれません。 最近ほとんどの工事が工期に制限があるとはいえ、SUS配管が標準仕様というのは民間では聞いたことがありませんでした。 片田舎で仕事をしていますので、都会の状況とは異なってくる部分なのかもしれません。 この機会に標準仕様書を改めてよく読んでみます。 大変勉強になりました。ありがとうございました。 |
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