Page 3418 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼室内温度の計算について こーら 18/7/8(日) 20:57 ┣Re:室内温度の計算について こてつ 18/7/11(水) 15:04 ┃ ┣Re:室内温度の計算について こーら 18/7/21(土) 19:44 ┃ ┗Re:室内温度の計算について 鉄人60号 18/8/14(火) 11:47 ┃ ┗Re:室内温度の計算について こてつ 18/8/15(水) 2:52 ┃ ┗Re:室内温度の計算について masa 18/8/22(水) 0:49 ┃ ┗Re:室内温度の計算について 鉄人60号 18/8/22(水) 7:51 ┃ ┗Re:室内温度の計算について masa 18/8/22(水) 10:24 ┃ ┗Re:室内温度の計算について masa 18/8/24(金) 22:03 ┃ ┗Re:室内温度の計算について 鉄人60号 18/8/25(土) 7:16 ┗Re:室内温度の計算について 管理人(Yoh) 18/7/19(木) 15:17 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 室内温度の計算について ■名前 : こーら ■日付 : 18/7/8(日) 20:57 -------------------------------------------------------------------------
室温が想定で何度位になるのか計算できる式をわかるかたがいましたらご教授お願いします。 屋根は折板屋根と断熱材のみで天井仕上げはないものとし、屋根からの熱量のみでの計算で外壁や床は考えないものとします。あと空調や換気なども考慮に入れなくて良いです。 折板屋根と断熱材で60mmで熱伝導率は0.07W/m・k、外気温は32.0℃、面積は2000m2の条件です。 こんな条件で室温は計算できるのでしょうか。その他に必要な条件があった場合、想定できる条件であれば想定していただいても良いです。 室内温度が不可能な場合は、断熱材の内部表面温度でも良いです。 わかりづらかったら申し訳ございません。宜しくお願い致します。 |
レスがつかないようなので。 たぶんこれです。 ↓ 定常室温の計算法 http://www.maebashi-it.ac.jp/~archi/kankyokogaku_class5.pdf 18ページの式を参照して下さい。 |
ありがとうございました。何とか解決しました。 |
> ↓ >定常室温の計算法 >http://www.maebashi-it.ac.jp/~archi/kankyokogaku_class5.pdf >18ページの式を参照して下さい。 添付PDF資料拝見しました。資料21ページの内容に疑問を持ちました。 上の式は、室温の時間変化率を求めるための式のようですが、示されている式の内容は壁体?の熱収支をとっているようです。肝心の壁体が何を指すのか、また、その温度等が不明でよく理解できません。 下の式は、時間微分△tがなく微分方程式として不完全なように思います。 気になったのでレスしました。私の勘違いかも知れませんが・・・・ |
鉄人様 お久しぶりです。レスありがとうございます。 上の式 HΔt=KS・(θi−θo)Δt=CΔθ (※KSは上にバー)ですが、Sが外壁・屋根(外皮)の面積で、外皮負荷は壁・屋根に蓄熱されて時間遅れを伴って室内に放出されるため、壁体の蓄熱量をCΔθと定義した熱平衡式です。 下の式ですが、恥ずかしながら微分方程式の何たるかを忘却しておりますので、式の適否はよくわかりません。申しわけありません。 |
HもKも、それぞれ、時間に対する熱の移動率を表しています。 したがって、元の熱収支式を微分方程式にした場合は、見かけ上Δtが消えますが、実際は、H、Kが定常値なので、微分形式となっています。 内部発熱量をQ1、貫流熱量をQ2とした場合は、それぞれdQ1/dt=H、dQ2/dt=KS(θi−θo)という関係になります。 この場合は、dQ2が温度差の関数となるので、温度差の変化に対する非定常計算となります。 (θi−θo)は、熱収支による応答関数により求められます。 |
レスありがとうございます。 1) 下の式は、上の式を(壁体温度θを室温θiに等しい??と仮定して)変形しただけですから、右辺に(落としている)dtを記入すれば式は正しくなります。これで積分できます。 2) 上の式は前レスに書きましたが、おかしいです。壁体の蓄熱量変化がC△θとなっていますから、θが壁体温度なのでしょう。しかし、壁体は温度一定ではないですから、θはどの位置の温度を示すのでしょうか。あるいは壁体の平均温度でしょうか。不明です。 3) 上の式の内容は、壁体に関する時間的熱収支をとっています。第一項は室内発熱量Hが室内空気を経ることなくダイレクトに壁体に伝わっています。これはありえません。第二項は定常時壁体熱還流量の式を用いていますが、壁体温度の時間的変化を考える場合は内壁面と外壁面とを分けて熱の出入りをカウントすべきです。 4) もし、上の式を室内空気に関する時間的熱収支式と考えると、θはθiとなり、Cは室内空気の熱容量になります。 |
ご指摘のとおり、リンク先に記載されている熱収支式は、完全な形ではありません。 ただし、建築学科の初年度教育用の建築環境工学の教材なので、実際の授業では、教官により説明がなされていると思われます。(採用している教科書が何なのかはわかりませんが、教科書にもう少し細かい解説がなされているでしょう) 伝熱学、工業熱力学などの科目であれば、もう少し細かい解説が必要でしょうが、建築学科の場合は、あくまで建築環境工学の1分野としての扱いなので、やむを得ないでしょう。(建築環境工学としては、建築伝熱、自然換気、自然採光、音環境、日影など、他に教える内容があるので、建築伝熱自体は、結露対策、室内環境維持の知識に限っていると思われます) リンク先の熱収支式は、あくまで、KS(上にバーがついています)を室の総合熱貫流率として、平均化しています。 本来は、外皮と室内空気の温度変化項がありますが、簡略化の為に室内空気の温度応答は省略されているようです。 また、外皮の温度応答は、壁の層ごとに計算する必要がありますが、KSに対する温度変化係数として、一般化しています。(こちらは、レスポンスファクターにより、温度応答関数を求めているはずです) あくまで、非定常の計算を定常計算の形式で計算しているので、厳密なものとはなっていません。 建築伝熱の場合は、多層壁の場合は、壁タイプとして、温度応答係数を一般化したもので、代用しています。 やや詳しい内容としては、木村健一氏の「建築設備基礎」391ページからの間欠空調の説明があります。(以下のリンクより、ダウンロード可能です) http://www.f.waseda.jp/kkimura/ |
教科書は、「最新建築環境工学改訂4版」田中俊六氏他著 井上書院刊を使用しているようです。 この教科書の中では、KS(上にバーが付いています)に、換気損失が含まれ、Cには、室内空気の熱容量が入っています。 リンク先の教材では、Cを壁体の熱容量としています。(教科書では、壁体の温度分布から、Cは、壁体の熱容量の1/2に室内空気の熱容量を加算したものとなっています) 教材では、説明の簡略化の為に一部を省略しているようなので、授業では、詳しい内容は教科書を読むように指導しているでしょう。 この教科書は、初版が1985年出版で、現在4版まで改訂されていますし、内容はかなり精緻に記載されています。(非定常伝熱についても、説明があります) 現在の大学の建築学科の建築環境工学の教科書としては詳しすぎますが、環境・設備系の学生用には適していると言えます。 木村健一氏の「建築設備基礎理論演習」もかなり詳しい内容ですが、現在は絶版です。(前の回答で紹介した「建築設備基礎」が、SI単位対応の改訂版となります) |
詳細にご報告いただきありがとうございます。 このppt資料が教材として使われているらしいので、あえて問題点を指摘しました。 現象を数式で表現する場合は、記号の定義をし、何を対象物とした何に関する方程式なのかを明確にして、明解な物理的ロジックをもとに数式を組み立てます。 数式は数学的に正しくなければなりません。式を解くのは数学的作業です。 お手数をお掛けしました。 |
> こーら さん レスがついていますので、 確認していれば、返信のレスをお願いします。 (返信が無いと、読んでくれたのかどうか分かりませんので・・・) |
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