Page 3466 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼AHU(エアハンドリングユニット)について moto 18/12/5(水) 20:25 ┗Re:AHU(エアハンドリングユニット)について masa 18/12/5(水) 22:46 ┗Re:AHU(エアハンドリングユニット)について moto 18/12/6(木) 12:12 ┗Re:AHU(エアハンドリングユニット)について masa 18/12/6(木) 21:26 ─────────────────────────────────────── ■題名 : AHU(エアハンドリングユニット)について ■名前 : moto ■日付 : 18/12/5(水) 20:25 -------------------------------------------------------------------------
AHU(エアハンドリングユニット)に関して質問です 初心者なもので、質問自体が曖昧かと思いますがご容赦下さい @3000uのオフィスビルの設備設計をするとして AHU、ビル用マルチ、その他で空調種類を迷った場合、 何を最大の判断基準として決めたら良いでしょうか? AAHUを採用すると決めたとして、 何を判断基準として採用メーカーを決めたら良いでしょうか? Bそもそも、AHUを利用したセントラル空調よりも 個別空調に世のトレンドが変わってきているという言説も見かけたのですが 実際のところどう思われますか? よろしくお願い致します。 |
@仮に、事務所ビルのレンタブル比が、0.8とすると、貸付面積は、3,000×0.8=2,400u、全空気式で空調した場合の送風量は、床面積当たりの顕熱負荷を150W/uと想定した場合は、送風温度差を10Kとすれば、150/(0.33×10)≒46m3/h・uです。 仮に、7階建てならば、階の空調面積=2,400/7≒343u、階の空調送風量=46×343=16,464m3/hです。 コイル面風速を2m/sとすると、コイル面積=16,464/(3,600×2)≒2.3u、コイル幅を1.5mとすると、高さ=2.3/1.5≒1.5m、コイルサイズは、1.5×1.5mHとなります。AHUのケーシングは、2.0m×2.5m×3.5mLと仮定すると、各階空調機械室は、6m×8m=48u程度となります。 送風主ダクトサイズは、単位摩擦損失=1Pa/mとした場合は、1500×400となります。 梁下寸法は、ダクトの分割を行わない場合は、保温厚(25mm×2=50mm)、天井部材(65〜100mm)を加算して、400+50+100=550mm必要です。 以上より、階高は、スラブ厚150mm、梁せい800mm、天井高2,600mmとして、150+800+2,600+550=4,100mmです。 屋上の高さは、4,100×7+200=28,900mm→28.9m<31mなので、計画上無理はありません。 一応、このような計画も可能です。 ただし、同様の計画を空冷パッケージ(天井カセット)で行った場合は、梁下寸法は、300mm程度で、実現可能です。 この場合は、550−300=250mm、各階の階高が小さくなります。 屋上の高さも、250×7=1,750mm→1.75m低くなりますから、28.9−1.75=27.15mとなります。 斜線制限などを考えると、建物の高さは、低い方が有利です。 したがって、よほど大規模な場合もしくは、送風量を大きくする必要がある建築物以外は、全空気式の空調は、検討対象になりません。 空調対象面積が、2,400uの場合は、熱源機の負荷を250W/uとした場合は、熱源機の冷房能力=2,400×250=600,000W→600kW、ビル用マルチの10HPの冷房能力=28kWとして、600/28≒22台あれば良い事になります。 10HP室外機の設置面積を2uとすれば、22×2=44uです。 AHUの設置面積は、各階48u×7=336u、熱源の設置スペースとして、空冷ヒートポンプチラー600kWで、約20u、合計356uで、設置面積比=356:44≒8:1です。 3,000uの建築物で、機械室で10%使用するのは、貸付ビルとしては、ちょっと辛いですね。 これ以外にコストの問題も出てきますが、こちらについても、ダクトシステムは、スパイラルダクト以外は、基本的に制作ものになるので、コストは高くなりますし、重量もあるので、人工も高くなります。 綜合的に、全空気式空調を選ぶのは、3,000u程度では、不利です。 AAHUメーカーについては、一般的には、設計で特定のメーカーを選定する必要は無いと思います。 もし、メーカー指定が必要だとしたら、設置面積などの制約があって、特定のメーカー以外設置不能な場合ですが、極端に設置面積が小さくなるとしたら、コイル面風速を早くしたり、特殊なコイル形式を採用している場合などでしょう。 主要メーカーであれば、汎用品では、それほどの差は出ません。 B10,000u以下であれば、ほとんど空冷パッケージでしょう。 特殊な空調条件(装置顕熱比や、風量などに指定が必要な場合は、AHUの方が対応が容易だとは、言えます) |
丁寧なご返信ありがとうございます @検討計算の部分は理解が追い付いていない部分がありますが 結論として、階高や床面積の活用の観点から 3000u程度のオフィスビルでは AHUにするメリットは無さそうだ、という事は理解できました。 A能力・仕様の設定をして、メーカーまでは特定しないのですね。 そうなってくると、最終的にどこのどれにするという決定をするのは 施工サイドの設備設計者という事になるのでしょうか? B参考になります。ありがとうございます |
一般的な設計図書がある、工事発注の場合は、仕様書で、納入可能なメーカーが指定されています。 設計事務所や、発注者側の仕様書では、メーカーリストなどが、添付されています。 受注業者は、メーカーリストから、受注額に見合うメーカーを選定して、機器納入仕様書と共に、発注者に提出し、承認を経た後、機器を納入します。 公共建築工事標準仕様書(機械設備編)などを利用する場合は、一般的にメーカー指定は行いませんが、公共建築工事標準仕様書(機械設備編)に規定される仕様を納入可能なメーカーとして、機材評価されたメーカーが、公共建築協会から、公表されています。(公表されたメーカーから選定すれば、仕様書と適合すると言う事です) したがって、受注業者が納入可能メーカーから選定した機材を施主が承認する事になります。(一般的には、設計監理を行う、監理者が納入機器が設計仕様及び仕様書に適合する事を確認し、施主が承認する事になります) |
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