Page 3976 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼寒冷地における全熱交換器と結露の問題について 北のインフラ 23/2/8(水) 19:17 ┗Re:寒冷地における全熱交換器と結露の問題について リストランテ予備軍 23/2/9(木) 17:16 ┗Re:寒冷地における全熱交換器と結露の問題について 北のインフラ 23/2/9(木) 18:43 ┗Re:寒冷地における全熱交換器と結露の問題について リストランテ予備軍 23/2/9(木) 21:51 ┗Re:寒冷地における全熱交換器と結露の問題について 北のインフラ 23/2/10(金) 9:18 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 寒冷地における全熱交換器と結露の問題について ■名前 : 北のインフラ ■日付 : 23/2/8(水) 19:17 -------------------------------------------------------------------------
初投稿となります。 札幌の事務所ビルに全熱交換器を 1フロア3台天井内隠蔽で設置しております。 全熱交換器の1次側吸排気は建物西面に大型の ガラリにチャンバーボックス設け3系統分それぞれ 取り出しており、2次側吸排気は制気口へ接続されています。 1次給気系統にはMDは入っておりません。 建物西側はビルが隣接しておらず解放されています。 事務所の天井はシステム天井です。 現在テナントが入居されて初めての冬季を迎えております。 先月2023年1月末に強力な寒波が押し寄せ、1週間ほど 最低気温が―10℃を下回る日が続いた際に、全熱交換器の 1次側給気系統で結露による漏水被害が複数個所で発生しました。 発生した箇所 ※いずれもすべて1次側給気系統です ①ガラリチャンバー取出しについているFDの温度ヒューズ部表面が結露の上凍結 ②全熱交換器外気流入口の樹脂製フランジ部(保温付フレキシブルダクトの接続口) ③鉄骨梁を貫通してくるスパイラルダクトと全熱交換器を結ぶフレキシブルダクトの両端(保温付フレキシブルダクトの保温材が水を含みすぎている状態になるほど) 結露の見られたフロアの環境条件 ①全熱交換器の運転モードは自動運転、または、全熱交換運転でした。 ②全熱交換器の稼働は入居テナントによる操作であるため、 一概には言えませんがテナントの営業時間に合わせた 8:00~20:00ころが多いです。 夜間を止めているかが不明。 ③エアコン、加湿器(天井カセット型)が稼働しているフロアでは 結露が特にひどかったです。 特に室温設定の高い(25℃~27℃)フロアは顕著でした。 当方では冷え込んだ際の外気温とシステム天井であるが故に 天井内温度が非常に高い上、加湿器が稼働しているのも合わさって FDの温度ヒューズ部やスパイラルダクトや全熱交換器の接続口などの 断熱されていない箇所、または、保温材が端末処理で薄くなっている箇所で 結露を起こしているのではと考えております。 以上を踏まえて今後結露被害の再発防止として下記対応を考えています。 ①各結露発生個所をグラスウール24Kの50㎜で二重保温する。 ②全熱交換器の稼働を夜間も止めずに稼働してもらう。 ③外気温の冷え込みが厳しいとき(-15℃以下)に全熱交換器の稼働を停止してもらう。 前置きが大変長くなり申し訳ございません。 対応として正当であるものなのか、他に何か良い対応策が あれば教えていただきたく存じます。 よろしくお願いいたします。 |
>当方では冷え込んだ際の外気温とシステム天井であるが故に >天井内温度が非常に高い上、加湿器が稼働しているのも合わさって >FDの温度ヒューズ部やスパイラルダクトや全熱交換器の接続口などの >断熱されていない箇所、または、保温材が端末処理で薄くなっている箇所で >結露を起こしているのではと考えております。 お察しの通りでしょう。 > >以上を踏まえて今後結露被害の再発防止として下記対応を考えています。 >①各結露発生個所をグラスウール24Kの50㎜で二重保温する。 有効です。 湿った断熱材はすべて撤去交換です。仕上げはビニールシート巻きで すき間を作らないようにテープで密封します。隙間があるとそこから室内空気が保温材に侵入し結露します。すると断熱効果が悪化してどんどん結露が進みます。保温材が水を含みすぎている状態になり断熱効果ゼロです。 >保温材が端末処理で薄くなっている箇所も 当然断熱効果は減少します。締め付けると薄くなるのでテープ巻も気を使って!また密度の大きい固めの断熱材も有効です。 端末を作らないように チャンバーに保温材をドン付けしてテープで密閉です。 なにしろ結露水が保温材にしみこまないようにすることです。 >②全熱交換器の稼働を夜間も止めずに稼働してもらう。 目的は何ですか? 外気が給気ダクトを冷やして結露につながるのでは? 停止すればダクトが室温に近づき結露は止まります。それとガラリチャンバーのMDは有効ですね!停止中の外気吹込みによる結露の防止になります。 >③外気温の冷え込みが厳しいとき(-15℃以下)に全熱交換器の稼働を停止してもらう。 テナントは納得しないでしょう。 それより外気導入ダクトの断熱強化です。。 |
>>①各結露発生個所をグラスウール24Kの50㎜で二重保温する。 >有効です。 >湿った断熱材はすべて撤去交換です。仕上げはビニールシート巻きで すき間を作>らないようにテープで密封します。隙間があるとそこから室内空気が保温材に侵入>し結露します。すると断熱効果が悪化してどんどん結露が進みます。保温材が水を>含みすぎている状態になり断熱効果ゼロです。 > >保温材が端末処理で薄くなっている箇所も > >当然断熱効果は減少します。締め付けると薄くなるのでテープ巻も気を使って!ま>た密度の大きい固めの断熱材も有効です。 > >端末を作らないように チャンバーに保温材をドン付けしてテープで密閉です。 >なにしろ結露水が保温材にしみこまないようにすることです。 いかにして室内空気との接触を断つか悩んでおりましたが このような方法を知ることができて大変勉強になります。 >>②全熱交換器の稼働を夜間も止めずに稼働してもらう。 >目的は何ですか? > >外気が給気ダクトを冷やして結露につながるのでは? 停止すればダクトが室温に>近づき結露は止まります。それとガラリチャンバーのMDは有効ですね!停止中の>外気吹込みによる結露の防止になります。 夜間稼働を止めた場合、1次給気系統にはMDがないため一番冷え込む夜間の外気が 吹き込んできた際、全熱交換器の内部結露防止になるのではと考えたのですが、 逆効果のようですね… やはり本体の稼働と連動したMDの有効性は間違いないですね >>③外気温の冷え込みが厳しいとき(-15℃以下)に全熱交換器の稼働を停止してもらう。 >テナントは納得しないでしょう。 >それより外気導入ダクトの断熱強化です。。 今のご時世的にも仰られる通りかと存じます。 メーカーのカタログにも適応温度外(今回の機器では-15℃まで)の時は 運転しないようにと記載されていても、断熱強化が最優先事項なのでしょう。 リストランテ予備軍 様 この度は長文を読んでいただいた上、いくつもの質疑次項にそれぞれ ご回答していただき心よりお礼申し上げます。 これから行っていく断熱強化工事に是非とも活用させていただき、 当問題を解決できるように努めてまいります。 本当にありがとうございました。 |
お礼に答えて雑学です。 透湿という状況ご存じですか? 空気が流れていなくとも水分だけが移動するのです。北側の押入れ余り開け閉めしないのにジメジメ結露 これは建具の隙間や襖の紙を水分だけが入り込むのです。押入れの除湿剤は紙でシールしているのに水を集めます。これも水蒸気分圧が関係します。 外気ダクトを断熱しても 断熱材の中の水分は冷たいダクトに触れて結露します。 するとその付近の水蒸気分圧が下がり断熱材の外の空気から水蒸気分圧差で水分だけ断熱材に入ります。結果どんどん結露が進むのです。ビショビショです。防止するには透湿性のないフィルムで断熱材外周を遮断するしかありません。フィルムの重ね合わせた隙間もだめなのです。シールやテープで完全密閉です。断熱の端が見過ごされています。プラスチック製の割フランジで密閉にします。その外のダクトの一部が結露してもそれだけです。その水分が断熱材にしみこまなければいいのです。 余談ですが 超低湿度の調湿システムで加圧されたスパイラルダクトから空気が漏れているのに水分がダクトに侵入していました。鯉の滝登り状態です ほんとにびっくりです。 |
透湿、初めて耳にしました。 仰られるとおり、空気の滞留している場所でジメジメしていたり、 結露している理由がこの度ご教授いただいた雑学で納得がいきました。 これが外気ダクトの断熱材でも同様に発生することを学べたことが 何よりの収穫です。 保温付フレキシブルダクトの端部処理や今回のようなダクト内外の 温度差が大きい条件となる環境下での断熱施工について知識を深める 大変有意義な機会をいただけました。 改めて深くお礼申し上げます。 |
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