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 ▼空冷ヒーポン冷房時の加湿について  越権行為マン 05/5/18(水) 22:36
   ┣Re:空冷ヒーポン冷房時の加湿について  uzumaki 05/5/18(水) 23:57
   ┃  ┣RE:冷房時の加湿  masa 05/5/19(木) 1:17
   ┃  ┗Re:空冷ヒーポン冷房時の加湿について  越権行為マン 05/5/21(土) 21:24
   ┣Re:空冷ヒーポン冷房時の加湿について  hatomori 05/5/19(木) 5:41
   ┃  ┗Re:空冷ヒーポン冷房時の加湿について  越権行為マン 05/5/21(土) 21:22
   ┗Re:空冷ヒーポン冷房時の加湿について  団塊のQ 05/5/21(土) 18:18
      ┣Re:空冷ヒーポン冷房時の加湿について  hatomori 05/5/21(土) 18:30
      ┃  ┗Re:空冷ヒーポン冷房時の加湿について  団塊のQ 05/5/23(月) 9:32
      ┗Re:空冷ヒーポン冷房時の加湿について  越権行為マン 05/5/21(土) 21:20

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 ■題名 : 空冷ヒーポン冷房時の加湿について
 ■名前 : 越権行為マン
 ■日付 : 05/5/18(水) 22:36
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    実験室の空調機を、水冷パッケ−ジ床置ダクト形から空冷パッケ−ジ方式に改修したのですが
設計時のヒアリングが不十分で、工事に入る直前の調査で実験室は恒温・恒湿(20℃±2℃、60%±2%)仕様となっている事が発覚しました。

しかし、現在の水冷パッケ−ジでも確実にこの条件を満たしているはずが無いと判断して
施主に話をした所、実際には実験中にこの条件(20℃〜23℃、60%以上)であれば良い
との事だったので通常の空冷床置パッケ−ジと容量の大きいパン型加湿器(ヒュ-ミで制御)を
納入し、暖房運転時は事なきを得ていました。

だが、問題は中間期にありました。そう、このすがすがしい気候こそ、この実験室には
受難が待っていたのです。

暖房、送風運転状態では加湿器が動く用にしていたのですが、冷房時の対策を忘れて
いました。

そこで対策として冷房時は別置の加湿器を設置して湿度をクリアーすべく
考えていたのですが、当社上司は今パッケ−ジに付いているパン型加湿器(コイル前)を
コイル後に取付ろというのです。

私の浅はかな知識によると、冷房時のパッケ−ジコイル出口後の吹出し温度は12℃、90%
(この数値は吸込温度条件で変化しますが、まあ経験値としてこのくらいかな)
くらいになると思うので、この状態でいくらパン型加湿器を入れても、加湿直後結露
してしまうのでは無いかと思うのですが・・・・・・

クレーム工事なので今回は失敗する訳にはいかないし、間違っていれば早急に変更しなければ
なりません。

どうか知識をお持ちの方、教えて下さい。文章長くなり申し訳ありません。
 
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:空冷ヒーポン冷房時の加湿について  ■名前 : uzumaki  ■日付 : 05/5/18(水) 23:57  -------------------------------------------------------------------------
   吹出し温度が12℃(そんなに低くなるの?)ということで、設計条件が20℃ようですので、内部負荷が大きな建物のように思えます。

つい先日も話題に上がりましたが、越権行為マンも感じられるように、冷房で加湿はエネルギー効率的にはかなり効率が悪いです。
冷房能力のかなりを潜熱処理に使われてしまい、顕熱比がかなり落ちると思います。

その上司が言われるように、コイルの前か後かという選択であれば、後のほうが効率がいい可能性はありますが、きっちり運転される限り理論上はどちらも大差ないと思います。

単に加湿をするならば、室内に直接加湿するのがもっとも効率がよさそうですが、ここまで具体的な話になってきますと負荷計算結果をもう少し提示しない限り、具体的な意見は述べにくいのではないでしょうか?
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : RE:冷房時の加湿  ■名前 : masa  ■日付 : 05/5/19(木) 1:17  -------------------------------------------------------------------------
   恒温・恒湿を要求されるパッケージの場合は、コイル前加湿が標準だと思いますが?
装置顕熱比は風量とバイパスファクターの調整で0.95までは上げられますが、1.0は無理なので、コイル前でパッケージの除湿分を加湿して、あとは再熱コイル又は再熱ヒーターで吹出温度を調整するのが一般的です。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:空冷ヒーポン冷房時の加湿について  ■名前 : 越権行為マン  ■日付 : 05/5/21(土) 21:24  -------------------------------------------------------------------------
   返事送れてすいません。今現在加湿器を別置で検討しています。ありがとうございました。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:空冷ヒーポン冷房時の加湿について  ■名前 : hatomori  ■日付 : 05/5/19(木) 5:41  -------------------------------------------------------------------------
   60%以上とゆうアバウトな条件でよいのであれば、現状のままで60%以上に
なるのではないでしょうか。(潜熱負荷が不明ですが)
ヒューミの設定が暖房時は60%でもOKでしょうが、冷却時は70%程度に
設定をかえれば、条件をクリアするのではないでしょうか。
この方法だとなにもしなくて試して見れるので結果はすぐでるのではないですか。
(あまり設定値をあげると潜熱負荷がふえて、空調機能力が不足するので注意) 
注)上司のコイル後設置は、冷却時はNGです。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:空冷ヒーポン冷房時の加湿について  ■名前 : 越権行為マン  ■日付 : 05/5/21(土) 21:22  -------------------------------------------------------------------------
   説明ありがとうございます。もう少し現状の室内条件を調べてみます。ありがとうございました。NGの件は上司に越権行為をしない程度にうまく説明して見ます。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:空冷ヒーポン冷房時の加湿について  ■名前 : 団塊のQ  ■日付 : 05/5/21(土) 18:18  -------------------------------------------------------------------------
    越権社員さんへ 「団塊のQ」です。
問題点が少しづつ横に外れてきてますので軌道修正してみます。

> 実験室の空調機を、水冷パッケ−ジ床置ダクト形から空冷パッケ−ジ方式に改修したのですが
 水冷パッケージと空冷パッケージの違いがあります。水冷パッケージは冷却水温度の制御で年間冷房運転が可能です。

 従って、再熱は電気ヒータか、冷却水の熱回収を行って設計温度23℃に保持できます。

 また、加湿器は外気の風量の湿度分と、過冷却分(露点が下がった分)を加湿で補う制御です。

 昔の電算センターをイメージしてください。

空冷ヒートポンプパッケージは、基本的に年間冷房にはなりにくいと思います。但し、改造すれば可能です。


> だが、問題は中間期にありました。そう、このすがすがしい気候こそ、この実験室に>受難が待っていたのです。

 中間期に冷房負荷が室内と、外気負荷等でバランスして、パッケージコンプレッサーの停止が頻繁に発生します。

 たとえば23℃(DB)の状態で湿度が上がれば(65%RH以上となる場合)除湿運転で冷房運転を行う必要があります。
  室内ヒューミ(湿度センサー)の追加改造が必要です。

また、23℃(DB)の状態で湿度が下がれば(60%RH以下となる場合)加湿器で加湿を行う必要があります。
 
  中間期は、加湿も、除湿もあります。
  これができれば、この問題の処理のあとに、加湿効率の問題ですね。

 加湿器は、パン型か、蒸気発生器です。

 但し、冬季 20℃で60%はガラス面に結露が発生する恐れがありますので55%以下に設定するよう客先と打ち合わせて了解をもらってください。

 加湿器の順番は、直膨コイルーー>加湿器ーー>再熱コイル(加熱コイル)が原則ですが、通常の実験室(加湿負荷が少ない場合)では、再熱コイルの後に設置しても室内温度にあまり影響はありません。再熱コイル後が有利です。
念のため外気量で計算して確認願います。

> 暖房、送風運転状態では加湿器が動く用にしていたのですが、冷房時の対策を忘れていました。
>
 上記の冷房時の加湿運転と、除湿運転を行えば解決できると思われます。
念のため上司の方と越権行為無く、穏やかに打合せください。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:空冷ヒーポン冷房時の加湿について  ■名前 : hatomori  ■日付 : 05/5/21(土) 18:30  -------------------------------------------------------------------------
   どこかに、年間冷房のはなしがでていたのでしょうか。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:空冷ヒーポン冷房時の加湿について  ■名前 : 団塊のQ  ■日付 : 05/5/23(月) 9:32  -------------------------------------------------------------------------
     hatomori さんへ レスありがとうございます。

>どこかに、年間冷房のはなしがでていたのでしょうか。
 
 最初に 恒温恒湿室 20℃±2℃ 60%±2%-->60%以上の条件より温度と湿度の2つの制御をおこなうため下記の方式が考えられます。

 1)年間冷房+再熱+湿度制御(加湿が主体)
 2)冷房時 同上
   暖房時 加熱+湿度制御(加湿が主体)
   中間期 冷房または暖房時は同上
       湿度のみの場合 除湿運転+加湿+再熱が必要

  従って、既設の水冷パッケージ方式は、1)の年間冷房タイプと勝手に推定しただけです。昔は、省エネより機能優先で設計されてたと判断しました。
 特に確信はありません。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:空冷ヒーポン冷房時の加湿について  ■名前 : 越権行為マン  ■日付 : 05/5/21(土) 21:20  -------------------------------------------------------------------------
   大変丁寧に教えて頂きありがとうございました。説明とてもわかりやすかったです。
上司説得し越権行為をしないですむよう努力致します。
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