Page 998 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼燃料電池って 裕次郎 05/5/31(火) 12:49 ┣Re:燃料電池って 意義有り? 05/5/31(火) 15:53 ┃ ┣Re:燃料電池って @登戸 05/5/31(火) 16:17 ┃ ┃ ┗Re:燃料電池って 意義有り? 05/5/31(火) 17:17 ┃ ┗Re:燃料電池って おっちゃん 05/6/1(水) 17:54 ┃ ┗Re:燃料電池って thor 05/6/1(水) 18:59 ┣コジェネのメリット 意義有り? 05/6/2(木) 11:18 ┗Re:燃料電池って stein 05/6/5(日) 21:53 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 燃料電池って ■名前 : 裕次郎 ■日付 : 05/5/31(火) 12:49 -------------------------------------------------------------------------
設計で燃料電池を採用したいと言うことで、計画を始めたのですが、太陽光発電と併用すると、次から次へと不都合(デメリット)が出てきて立ち消え寸前です。 太陽光発電の電機は、電力会社が高く買ってくれるのに、燃料電池では安く買われ、しかも安定した電力(電流)を供給するための高い装置が別に必要になります。 昼間、無人で待機電力だけではお湯も沸かずに、結局給湯器でわかすことになります。 貯湯方式ではあるけれど200Litではワンルームマンション程度。家庭用には容量不足。 給湯の循環もうまくできないと言うことで、良いところは「環境に良い」と言うことだけです。 鳴り物入りで開発して、首相官邸にも入れられたのに、いったい何のための燃料電池なのか、まったく困っちゃいます。 どなたか、燃料電池を採用した方いらっしゃいますか? |
>設計で燃料電池を採用したいと言うことで、計画を始めたのですが、太陽光発電と併用すると、次から次へと不都合(デメリット)が出てきて立ち消え寸前です。 >太陽光発電の電機は、電力会社が高く買ってくれるのに、燃料電池では安く買われ、しかも安定した電力(電流)を供給するための高い装置が別に必要になります。 水素の供給がガス屋か石油屋でしょうから、電気会社が買うのを嫌がるのはしょうがないでしょうね。 >昼間、無人で待機電力だけではお湯も沸かずに、結局給湯器でわかすことになります。 >貯湯方式ではあるけれど200Litではワンルームマンション程度。家庭用には容量不足。 >給湯の循環もうまくできないと言うことで、良いところは「環境に良い」と言うことだけです。 > >鳴り物入りで開発して、首相官邸にも入れられたのに、いったい何のための燃料電池なのか、まったく困っちゃいます。 > >どなたか、燃料電池を採用した方いらっしゃいますか? 一般向けはまだ発売されてないでしょう? ガス屋さんがリースの新聞発表をしたのは覚えてますが、水素の供給体制が未整備のはずです。 試験用、モニター用で何箇所か動いているのはしってますが。 で、ペイを考えたら最初から無理でしょう。 燃料電池に限らずコジェネは、排熱利用をメインに考えなければなりません。 つまり、200リットルのお湯を作る際に、おまけとして電気が出てくるということです。 排熱ではなく排電気。 熱の使い道を決めてから計画をしなおしたらどうでしょう。 燃料電池の電気+太陽電池だけでその建物の電気が全て賄えるわけじゃないんでしょう? もっとも、ピークカットで使用することで、契約電気料金を抑えることが出来ます。 いろいろな組み合わせでペイラインを抑えることが出来ます。 P.S。 さらに風力発電と地下水熱利用、屋上や壁面緑化に外断熱、全熱交換器を組み合わせて鬼エコロジーハウスって命名はどうでしょうか。 投資回収年は100年ぐらいかと。 |
>投資回収年は100年ぐらいかと。 思いっきり笑えました! 燃料電池に限らず、省○などの謳い文句のものは 目線を変えると天地ひっくり返る事もあるようです ナニを重点に考えるかによるところなんでしょうね 車で言えばハイブリッドカーがそれですが 目先のガソリン代は減っても購入価格、バッテリーの交換代を 考えれば良いものとは言えませんからね フィットネスクラブは”自家発電”だと聞いたことがあります(笑) |
>>投資回収年は100年ぐらいかと。 > >思いっきり笑えました! >燃料電池に限らず、省○などの謳い文句のものは >目線を変えると天地ひっくり返る事もあるようです >ナニを重点に考えるかによるところなんでしょうね 喜んでいただけましたか、そうですか。 でも、笑いものにするつもりではないのだけは強調しておきます。 割とマジで省エネは進めるべきと考えています。 全世界の新物好きが省エネの先駆けをして、そんで討ち死に。 その死し累々の上を一般ピープルが通って行く。 定めといえば定めでしょう。 ビデオやDVDなんかも、出始めは損得勘定抜きの「好きだから買う!」 という親愛なるおっちょこちょいのためのものでした。 >車で言えばハイブリッドカーがそれですが >目先のガソリン代は減っても購入価格、バッテリーの交換代を >考えれば良いものとは言えませんからね ジーゼルエンジンもそうですね。 燃費がよいのと単価が安いのでダブルで効いてきそうですが、初期投資がかかります。 乗り心地もムムムです。(怒られちゃうかな?) > > >フィットネスクラブは”自家発電”だと聞いたことがあります(笑) ・・・人間発電所・・・(微笑) |
>ペイを考えたら最初から無理でしょう。 化石燃料が完全に枯渇してしまえばどうなるでしょうか? 当面(私たちが生きている間)は無理でしょうね。 ISO14000を取得していても、 「コストと釣合がとれなければ、採用見合わせ」ですから 単にイメージアップの一助的見方しか現在は考えられないのですが・・・・・ >燃料電池に限らずコジェネは、排熱利用をメインに考えなければなりません。 >つまり、200リットルのお湯を作る際に、おまけとして電気が >出てくるということです。 >排熱ではなく排電気。 >熱の使い道を決めてから計画をしなおしたらどうでしょう。 冬の間は温水暖房等に有効活用できますが、 夏は給湯位でしょうか? 最近のコージェネはどうかわかりませんが 無負荷の際、大気放熱するイメージがあり 放熱の間に負荷がかかったとき、目もあてられないと思うのですが・・・・・ (貯湯槽を設置すると、一圧の問題もあるし・・・・・) 私の知っている範囲で、以前とあるスーパーでコージェネを積極導入していた ところがあったのですが、メリットが無く今では導入しなくなりましたね。 だって、230KVAのコージェネでも140kw位の温水しか作られないのですから。 |
>「コストと釣合がとれなければ、採用見合わせ」ですから >単にイメージアップの一助的見方しか現在は考えられないのですが・・・・・ 玄関エントランスの照明用の風力発電とか… >>燃料電池に限らずコジェネは、排熱利用をメインに考えなければなりません。 >>つまり、200リットルのお湯を作る際に、おまけとして電気が >>出てくるということです。 家庭用のコジェネが出たときにガス屋さんに聞いた事があります。 「一般家庭の熱の需要でコジェネしてコジェネになるの?排熱は?」 「待機電力位しか発電できないんですよ」 「あのTVCMじゃもっと発電しそうだよ」 「実はあのCMまずいんですよ」 今は改良されたかな? >>熱の使い道を決めてから計画をしなおしたらどうでしょう。 >冬の間は温水暖房等に有効活用できますが、 >夏は給湯位でしょうか? デシカント空調という手も、というかコレか吸収式冷温水機でも入れないことには成り立たないと思います。 |
もう少しはっきり言うべきかなと思いましたので、再度レスします。 燃料電池に限らずコジェネを採用しようと計画する際、採算性は熱の利用が100%なされても難しいというのが現状でしょう。 その機器から得られる熱と電気の、単純な原価(燃料費)が安く抑えられても、電気の保障契約とか、コジェネ設備のメンテナンス費用とかが必要になってきますので。 唯一ペイする条件は、電力の使用量が年間を通じて大きな波がある場合です。 つまり最大使用量と平均使用量の差が大きい場合、ピークをカットすることで得られる契約電気料金の削減効果ということです。 モノジェネの例ですが、住宅メーカーの耐震試験の際使用する地震シミュレーション装置なんかがこれに当たるというと理解してもらえますかね。 ものすごい電気を食うシミュレーション装置を年間数回動かすために、それに見合う契約電気料金を1年中払わなきゃならないという場合です。 非日常的な最大電力を作り出す自家発電ならばペイできる、それ以外は、たとえ排熱を100%利用しようともなかなかペイしないというのが現状でしょう。 で、家庭用の燃料電池は当面御金持ちの道楽でしょうがないんじゃないでしょうか。 根本的に水素が安定的にかつ安価に供給されるという環境がないですから。 さらに固体高分子膜が消耗品として毎年交換しなければならないはずです。 燃料電池は、今はまだ、生まれたばかりの赤ちゃんの技術です。 青年、壮年に達した現行のエネルギーシステムと単純に費用比較するのは「ナンセンス」です。 電気っていうやつがたこあげで発見されたとき、電柱が1本も立っていないとき、モーターの原理が生まれたとき、今日の産業を支える電気産業の姿を想像できるはずないですもんね。 水素は貯蔵できる電気なんです。 風力や波力、太陽光など不安定で小規模な電気を利用することができます。 機器の寿命が飛躍的に延び、化石燃料がずっと高価になって、地球環境に対する負荷がもっとずっと厳しく糾弾されるようになれば、きっと「当たり前」の技術になりますよ。 (ま、まだ発見されていない、もっとずっと良いシステムがでてくるかもしれませんが。それはSFの世界の話。) |
元工場設備屋です。 ご承知でしょうが、民生用に燃料電池を活用するドイツの エネルギー自給ハウスの実験事例があります。 http://www.t3.rim.or.jp/~u-minami/class/design/kyoseiju/forhar/forhar.html このハウスの目玉は水素ガスを基礎にしたエネルギー貯蔵システムのようです。 太陽電池で得られた電気エネルギーの余剰分で、水を水素、酸素に分解し貯蔵する。 天候の悪い日や冬には、燃料電池を使ってこの貯蔵ガスから再び電気を作る。 また、燃料電池から出る排熱は温水の追い炊きに利用し、 水素ガスは、調理や暖房にも活用する。 高価な実験施設のようですが、1992年から稼働しているようです。 実物を作ると、課題や問題点が明らかになり、新しい発想も生まれます。 ドイツは頑張っていますね。 |
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