Page 146 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼給排水の問題 オギャー 09/3/15(日) 22:50 ┣Re:給排水の問題 masa 09/3/16(月) 1:28 ┃ ┣Re:給排水の問題 オギャー 09/3/16(月) 6:29 ┃ ┃ ┣Re:給排水の問題 Gibson 09/3/16(月) 14:18 ┃ ┃ ┃ ┗Re:給排水の問題 オギャー 09/3/16(月) 16:25 ┃ ┃ ┃ ┗Re:給排水の問題 Gibson 09/3/16(月) 20:32 ┃ ┃ ┗Re:給排水の問題 masa 09/3/16(月) 21:55 ┃ ┃ ┗Re:給排水の問題 オギャー 09/3/17(火) 6:53 ┃ ┗Re:給排水の問題 付与設備建築士A 09/3/17(火) 10:03 ┃ ┗Re:給排水の問題 masa 09/3/18(水) 1:10 ┃ ┗Re:給排水の問題 エフ 09/3/20(金) 15:36 ┃ ┗Re:給排水の問題 masa 09/3/20(金) 16:59 ┃ ┗Re:給排水の問題 エフ 09/3/20(金) 18:45 ┗Re:給排水の問題 むむー 09/3/20(金) 22:34 ┣Re:給排水の問題 masa 09/3/20(金) 23:58 ┗Re:給排水の問題 オギャー 09/3/22(日) 17:18 ┣Re:給排水の問題 masa 09/3/22(日) 20:14 ┗Re:給排水の問題 むむー 09/3/29(日) 18:50 ┣Re:給排水の問題 masa 09/3/29(日) 22:13 ┣Re:給排水の問題 オギャー 09/3/30(月) 18:40 ┃ ┗Re:給排水の問題 むむー 09/3/30(月) 23:10 ┗Re:給排水の問題 masa 09/4/9(木) 0:34 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 給排水の問題 ■名前 : オギャー ■日付 : 09/3/15(日) 22:50 -------------------------------------------------------------------------
設計課題は以下の概要。 温暖地域の本社機能を持ち、アトリウムのある低層(5階)事務所。 アトリウムは1階中央に300u弱の打ち合わせコーナーとなり、 R階までの吹抜空間。 建築面積 1,759u、 延べ床面積 7,474u S造。 5階は社長・役員・応接・会議室群、2〜4階は事務室、1階に食堂・会議室群。 熱源はガスで中央式、冷温水配管は密閉回路。 給水は上水・雑用水共直送式、給湯は局所式、雨水利用で洗浄水と緑地散水に。 自家発は受変電設備総量の5割、放送は業務・非常の兼用。 コージェネ・蓄熱・太陽熱は利用せず。 必須問題 問1. 基準階事務室の空調計画要点。 問2. アトリウムの空調方式を選択。 問3. 空調冷熱源・温熱源の値。 問4. 上水給水の計画要点。 問5. 雨水利用設備計画要点。 問6. 屋内消火栓(1号)のポンプ吐出量。 問7. 基準階事務室の照明設備計画要点。 問8. 放送設備計画要点。 問9. 受変電設備容量。 問10.契約電力。 愚私解答 問1. 変風量単一ダクト、最低限換気量、誘引比大器具、等。 問2. 定風量+床暖房−気流分布安定、冬季快適性、等。 問3. 冷−750KW、温−600Kw。 問4. 給水経路、自動交互、2糟式、吐水口空間、等。 問5. 雑用水、塩素処理、クロスコネクション、等。 問6. 300L/min。 問7. 省エネ、HF蛍光灯、ルーバー、ゾーン分けスイッチ、等。 問8. 業務非常の兼用、非常優先のカットリレーの室、10mでスピーカー、 問9. 1,100KVA。 問10. 500KW。 選択問題(給排水) 条件 社員500人で60L/人・日、225食で40L/食、 時間平均は一日の0.1、時間最大は1.5倍、瞬時は2倍、 上水:雑=3:7、ポンプ給水・揚程共10%の余裕率。 摩擦抵抗5m、吐出水頭3m、実揚程28m、 男子便所大便器3、小便器3、女子便所大便器3, 圧力損失は0.3〜0.5KPa/mの範囲で 器具給水負荷単位(公衆用)を用いる。 問1.上水と雑用水(雨水利用含む)の系統図 消火補助水槽描き忘れる。 問2.上水受水槽容量 9m3。 上水加圧ポンプ給水量 99L/min。 全揚程 39.6m。 便所の雑用水の給水量 240L/min。 流速 1.3m/s。 管径 65A。 ※負荷単位瞬時最大流量表と 流量線図が与えられる。 問3. 1階厨房平面図 特段変わったところ無し。 以上が簡単な結果報告ですが、どなたか間違いを指摘してご教示ください。 |
個人的な解答例ですが、以下のとおりです。 必須問題 問1.事務所負荷に対応したゾーン分け(インテリア・ペリメーターを分ける) 上記に対応した空調機器→インテリア(外気冷房対応エアハンドリングユニット)、ペリメーター(ファンコイル又はエアハンドリングユニット、中間期の冷房・暖房切替の為4管式とする) 空調機は、変風量制御とする。 外気導入用の空調機は、最低外気量を確保する変風量方式とする。(省エネの為、CO2制御を併用しても可) タスクアンビエント空調の採用も検討する。 問2.アトリウムの冷房期・暖房期の特性に応じた空調制御とする。 冷房期は、アトリウム上部の熱溜り解消の為、上部に自然換気を採用する。(空調器での排気は停止し、余剰排気はすべてアトリウム上部で排気する) 暖房期は、アトリウムのドラフトを制御するため、ドラフトレギュレーターを利用し、上部の熱溜りは、アトリウム下部へ熱移動する。 床面等の、冷輻射の解消の為、床暖房等の輻射暖房を最下部で採用する。 問3.テキスト記載の述床面積当たりの熱源負荷の値からの算出とする。 問4.断水時の飲料水確保の為、受水槽方式を採用する。 高置タンクは、清掃が容易で無い事及び、日射による藻類の発生も考えられるので、採用せず、各給水箇所へは、加圧給水ポンプによる直送方式とする。 なお、加圧給水ポンプは、複数台として、故障時の対応を容易にし、台数制御及び変流量制御とする。 問5.雨水は、各竪樋より合流して、1本にまとめ、雨水沈砂槽(ごみ除去スクリーン併設)を経由して、雑用水槽に貯留する。 雨水沈砂槽への流入管は、ナイフエッジ電磁弁により、雑用水槽の満水時は、雨水放流管への放流へ切替る。 雑用水槽では、薬品投入により、殺菌及びPHを安定させる。 なお、雨水が少ない時期は、上水より補給するので、上水の補給水管を雑用水槽に設置する。 問6.屋内消火栓の同時開放数は、各階の屋内消火栓設置個数が2個以上の場合は、2個となる。 したがって、屋内消火栓ポンプの吐出量=150L/min×2個=300L/min 問7.ベース照明は、標準作業用の最低照度を確保する事とし、タスクアンビエント照明により、作業内容に応じた必要照度を確保する。 照明器具は、高効率蛍光灯を採用し、窓付近は、日射による照度制御を行う。 執務空間の照明器具は、ルーバー付きとし、コンピューターディスプレーへの写り込みを防止する。 点滅方式は、通路・執務空間を適切に区分できる方式とする。(残業・休日出勤等に対応できるように、なるべくこまかく点滅回路を設定する) 問8.業務放送は、非常放送と兼用とする。 食堂等、個別放送を行う室は、カットリレーにより非常放送時は、個別放送を停止する。 非常放送用スピーカーは、必要音圧レベルが確保できるよう、適切に配置する。 問9.テキストに記載の、延べ面積当たりの受電設備容量より算出する。 問10.需要率・不等率より、契約電力を算出する。(おおむね受電設備容量の40%〜50%) 選択問題(衛生設備) 問1.省略(上水・雑用水系統図、受水槽・雑用水槽・雨水沈砂槽、上水加圧給水ポンプ、雑用水加圧給水ポンプ、雑用水への補給水、消火用水槽・補助水槽への給水、局所給湯への給水、空調用給水など) 問2.上水受水槽容量=一日給水量×5÷10=(500人×60L/日×3÷10+225食×40L/食)×5÷10=9,000L→9m3 上水加圧ポンプ給水量=一日給水量×0.1(時間平均)×2.0(時間最大)×1.5(瞬時最大)×1.1(余裕率)÷60min×1,000L/m3=18m3×0.1×2.0×1.5×1.1÷60×1,000=99L/min 上水加圧ポンプ全揚程=(実揚程+配管摩擦抵抗+吐出水頭)×1.1=(28+5+3)×1.1=39.6m 便所の雑用水の給水量は、便器の洗浄水量とする。 給水負荷単位は、大便器=10単位、小便器=5単位なので、10×6+5×3=75単位→240L/min 圧力損失0.3〜0.5kPa/mの範囲で選定すると、雑用水管の口径は65A、流速は1.21m/sとなる。 問3.省略(グリーストラップ、給水・給湯・排水・ガス管、給湯器、食器洗浄機の間接配管など) |
昨日受験された方との答え合わせのつもりでごく簡単に問題や条件を記載させて頂きました。 masaさん、どうもありがとうございます。 完璧に解答例をいただき、少なからず感動致しました。 選択の問1.系統図に於いて、消火補助水槽を描き忘れたのは大減点でした。 おまけにR階部でエアー抜きの表示まで描いてしまったので、申し開きの無いミスですね。 パニック状態だったのでしょう。 でも凡例の中にテスト弁のマークが無かった。 言い訳にはならんか。 ところで、選択の問2.の中で、便所に接続する雑用水給水管の流速に関して、masaさんは、1.21m/s という点以下2位まで細かく表現してますが、これは計算によるものですか? ちなみにこの問題では流量線図が提示され、それを利用して解答せよとなってました。 折角なのでもう一つだけいいですか。 解答用紙はA3サイズで2枚。それぞれ必須と選択が1枚づつでした。 記述式の場合は4行程度の記述欄があり、計算問題の場合は答えの数値を記入する欄があるのみで、その為の式や採用した原単位など表現する部分がありません。 最後まで試験時間を使えば問題を持ち帰る事ができたので、考え方は一切表現するチャンスなしです。 トランスの組み方や需要率・不等率などを用いたか、或いは単純に5割程度としたか(私は45%で500KWとした)、など採点方法がやや気になります。 |
昨日の考査お疲れ様でした。 皆様の書き込みいつも参考にさせていただいてます。 私事ではありますが少々お付き合いください。 とうとう三度目(午後のみ)の考査となりました。 解答参考に自己採点いたしましたところ、必須問題は多少の数値の違いは ございますが、8割程度はできているのではないかと・・・。 今までの考査規模の事務所ビルの出題とたかをくくっていたので、吹き抜けを 見たときは固まりました。空調方式の解答にかなり迷いました。 全て解答するのに110分近くかかりました。かかりすぎですかねー。 選択問題については、図面が完成していないとその時点でアウトと思ってますので(建築士試験はそういわれてますので)系統図からかかりましたが、地下の機器周りを作図するのに、案外時間がかかりました。普段手書きしていない弊害です。 系統図は、ほぼ書き落とし無く完成しましたので9割程度は出来ていると思います。 次に厨房の図面ですが、記入配管のサイズは直感的に入れましたので、それ以外は出来ていると思うので、8割程度かと。 問題は計算問題です。図面に時間かかり、ほとんど時間がありませんでした。 (これが実力といわれればその通りです。) 設問をしっかり読んでいなかった事と、どうもつまらない計算間違えで、なんと 6問中2問しか正解できませんでした・・・・。 後で見直すと、本当に初歩的な問題で情けない限りです。 採点基準は判りませんが、基本的な計算を間違えているようじゃNGですね。 自分の力の無さに大変落ち込みます・・・。 「果報は寝て待て」と申しますが、講習の費用と束縛時間を考えると、寝ている場合ではないなーと。 ながなが、すみませんでした。今後とも皆さんの書き込み参考にさせていただき日々精進したいと思っております。 |
Gibsonさん、考査ご苦労様でした。 いろいろな意味で疲れる経験ですね。 私も1ヶ月ぶりに今朝ジョギングを再開しました。 ようやく通常生活に戻ります。 図面を先に描いて計算を後回しにするのは大胆な気がしました。 集中力のある うちに計算片付けておいた方が無難な気がします。 とか云ってる私は、必要な給水設備箇所を描き忘れてるのですから、同類相哀れむです。 久々の手描きの図面は非常に綺麗に描けましたよ。 内容がボケでしたがね。 意匠系個人事務所です。 設備一級が創設されてもほぼ興味を持ちませんでした。 そのまま潔くしてれば良かったのですが。 しかしながら現実にこの資格を取得できる人材はどれくらいあるのかと考えた時、 その多くは建築系出身で一級を取得したものの元来が設備に興味があったり設備系に 転出したりした人材というところでしょうか。 やはり大手の設計部系に多い気がしてなりません。 今回の講習考査を通じて、数人グループで語り合ってる人たちもたくさん見受けました。 本来設備設計は機械系や電気系のエンジニアの職能ではないですか。 基準法と士法で設計を建築士としてますが、設備の「設計」と建築としての「設計業務」 を同じ「設計」という概念で括るので、話しが混沌とすると思います。 私は昔も今も設備士に依頼するのは設備の設計です。 それが基準法でいうところの「設計」でないにしても、依頼の仕方は設計でしょ? 「意見を聴く」のですか? 法律論を語る気はないのでやめましょう。 その設備士の多くが簡単には設一級を取得でそうもない現実は、個人系意匠事務所も 巻き込んで将来の設計業界の淘汰や縮小に繋がらないのですか? それが偉い人たちの方針なのでしょうか。 今回受講してそのもやっとした部分にケリをつけたかったのですが、却って霧深まる、です。 設備士も建築士もどんどんこの資格を取得してしまって、その希少性を薄めるのが我々 弱小事務所に残された対抗手段だとしたら辛いねぇ。 |
オギャー様 お付き合いいただきありがとうございます。 >図面を先に描いて計算を後回しにするのは大胆な気がしました。 集中力のある うちに計算片付けておいた方が無難な気がします。 おっしゃる通りで・・・。私も図面は手書きの時代からですので、図面に関しては今でもある程度は自信はあるのですが。時間がどうも・・・。あせると手が動かなくなってもいけないので。図面さえ書ききれば何とか後は何とかなるかと・・・。どちらにしても平常心を失うとろくな事ありません。 本当にこの会議室は真摯な方ばかりで、同じ業界人として、勇気付けられますし頭が下がる思いです。おっしゃるとおり業界は今後も何かと大変な状況ですが、今回の結果を真摯に受け止めて精進していきたいと思います。 |
雑用水給水管の流速は、手持ちの流量線図だと、1m/sの線と1.5m/sの線しかないので、目測で約1.2m/sは読み取り可能でしたが、正確を期す為に、硬質ポリ塩化ビニールライニング管の内径から算出したものです。(流量線図で、読み取った値で問題無いでしょう) 回答欄に数値しか記入できないとしたら、それだけで判定されるという事だと思います。(条件が細かく規定されているので、数値だけで判定可能という事でしょう) 受変電設備の総容量と、契約電力については、需要率と不等率を用いるか、単純に受変電設備の総合効率(総合利用率)を元に選定したという解答であれば問題無いと思います。 |
>正確を期す為に、.....内径から算出したものです。 なるほど、Q=πDDv/4 から1.205m/s ですね。 計算しておくべきだった。 ありがとうございました。 |
masa様、いろいろ詳しい解答有難う御座います。 早速ですが、選択問題@上給水の系統図でガスの系統の表示がありませんが不要ですか、私も書かなかったのですが、masa様と同じく厨房にはガス配管表示しましたが、系統図には書きませんでした。書く場合いままではガス号数の計算式が出題され器具の大きさを表示するのが普通と思いますが、今回なかったためカス器具表示しなかったのですがかなりの減点要素になりますでしょうか。 宜しく教示のほどお願いいたします。 |
問1.上水と雑用水(雨水利用含む)の系統図という事なので、排水・消火・ガス配管の記入は不要ですね。 |
いつも有意義に拝見させて頂いております。 修了考査も修了。ひと段落ではあります。私はというと・・・。 次回に向けて、masa様などの解答例を見せていただいたうえで、今回の考査について「?」だったところを何点かご教授、ご指導願いたいのですが。 的外れなことや、直接解答には関係ないこともあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。 給排水衛生設備(選択問題) 問1の系統図についてですが、よく問題の図面を見直すと(本番中にやるべきことなのですが・・・)、かなりの面積で屋上緑化があるではありませんか! 計画条件の中に「雑用水として・・・緑地散水に使用する。」とありましたので アトリウム、建物外部用の雑用水配管は1階部分にもって行きましたが、屋上2にもいりますよね。ということは雑用水は上水同じく屋上2まで持っていかなくては だめですよね。 少々本題とは外れますが、断面図は5FLと屋上1は同レベルですが、答案用紙は階の表示が下から・・・4FL→5FL→屋上1→屋上2と、5FLの上に屋上1があるかのように表示されてた様な???(勘違いならスミマセン)補助水槽を描く時に「あれっ?」と思った様な・・・。 問2の上水受水槽の有効容量ですが、「設計条件 1)1日の給水量は、表2より算定し、飲料水と雑用水との割合は3:7とする。」となっています。皆様の解答やテキストのやり方ですと、(社員×0.3+食堂×1)/2ですが、文章そのままですと (社員+食堂)×0.3/2とも取れます。確かに食堂は雑用水を使用しませんので、食堂×0.3はおかしいのですが、合計に0.3(結果は同じなのですが)ということにはなりませんか?すなわち (500×60+225×40)×0.3=11,700で食堂の9,000は折込済み。残り2,700が社員の上水給水量 社員の2,700/30,000=0.09 9%だけとなりますが。 適正な量はわかりませんが今回はかなりの面積の緑地散水(屋上も必要であれば)がありますので、雑用水の比率はかなり高いのではと・・・。 問3の流速ですが、表または計算から圧力損失とは関係なく、順序として1.2としていいのでしょうか?1.2では圧力損失0.3〜0.5kPaの中に入ってませんが。0.3に入ると1.3くらいになります。どちらが優先なのでしょう。 長々取り留めのないこと書きましたが、少々解かりにくい文章もあるかと思います。しかし、私にとっての素朴な疑問であり、次回に向けてハッキリさせておきたい事柄です。 なにとぞお付き合いくださいませ。重ね重ねよろしくお願いいたします。 |
屋上緑化の散水用の雑用水は必要ですので、屋上まで雑用水給水管は必要ですね。 答案用紙の系統図用の階表示は、課題の断面図階表示と一致する必要は無いので、解答者が、課題建築図から読み取って、適切な位置に記載すればいいという事でしょう。(図面の読取り方も審査しているのでしょう) 一日給水量の計算の原単位は、事務所については社員食堂の給水量は含んでいないので、事務所給水量の計算結果から、上水・雑用水を求めます。 社員食堂で雑用水を利用するのは、食品衛生法上無理でしょうから、社員食堂は100%上水利用となるでしょう。 なお、事務所給水量の原単位には、屋上緑化などの散水量は含まれていません。(過大になるのであれば、別途計上となります) なお、引込管の算定の場合は、雑用水用の補給水量を加算する必要があります。(今回の課題では、要求されていないので不要です) 問3の流速に関しては、流量と配管径から自動的に決まるので、線図から読み取る場合は、流量と選定配管径流量線の交点から、流速・動水勾配を読み取ります。 配管径50mmでは、0.3〜0.5kPaの範囲から外れているので、上位の65mmを選定する事になるので、その際は、0.3kPa以下の動水勾配でもかまいません。(通常は動水勾配が小さい方が安全側になる為) 課題の流量線図では、交点の流速・動水勾配はいくつになっていたのでしょうか? |
masa様 ご回答ありがとうございます。 他の建築設備関係のサイトでもお見かけしますが、本当に頭が下がります。こんな質問にまで真摯にお答えいただいて。ここまで適切にご指摘いただくと具の根も出ません(抵抗する気で言っているのではございませんので)。 今回の講習、考査を受けることによって、間違えた部分、足りない部分を改めて学習するよい機会となりました。今回の結果はまだわかりませんが、必ず修了出来る様に精進して行きます。 >課題の流量線図では、交点の流速・動水勾配はいくつになっていたのでしょうか? 瞬時最大流量が240L/minとなると思いますので、流速が1.2(強)m/s、圧力損失が0.27kPa/mくらいでしょうか。 masa様はじめ、今後とも皆さんよろしくお願いいたします。 |
>問2. アトリウムの空調方式を選択。 定風量+床暖房−気流分布安定、冬季快適性、等。 一般的にこの規模のアトリウム、吹き抜けにおいて 床暖房の投資対効果を考えると床面付近の温度上昇 は当然ですが上部への熱移動が早く床面+1m付近では ほぼ暖房効果が得られないと思われますが、やはり これが一般的な回答となるのでしょうか? こういった建物以外でもアトリウムに床暖房を採用し ているケースというのはあまり見かけません。(一般的に) 床暖房の本来の使用方法は素足、上履きが基本のような気が しますが・・・・個人的にも床暖房と解答しそうですが・・・ |
久米設計新本社ビル(床暖房)や、安田女子大学A棟(床冷暖房)の例もあるので、解答としてはおかしくないんじゃないでしょうか? |
むむーさん、ご意見ありがとうございます。 書き放しにしておいて、澄みませんでした。 あなたの方が専門家のようですので、寧ろお聞きしたいくらいです。 >・・・・個人的にも床暖房と解答しそうですが・・・ と書かれているのは、今回考査を受験されてない方ですね? ここで改めて問題文の全てを書きます。 問2. 1階のエントランス・アトリウムスペースに設ける空気調和設備の空調方式に最も適するものを下表から一つ選定して、その記号を記入し、その選定した理由をいくつか述べよ。 A 定風量単一ダクト方式 B 変風量単一ダクト方式 C 「定風量単一ダクト+ファンコイルユニット」方式 D 「定風量単一ダクト+放射パネル」方式 E 「定風量単一ダクト+電気式床暖房」方式 というものでした。 尚、アトリウムは1階のほぼ中央に位置し、10m×28.8mの形状で、14.4m幅の開口でエントランスと連続しており、この部分には防火防煙シャッターが設置され、開口部以外の長辺方向の区画は全て防火ガラススクリーンとなってます。 短辺方向(10m幅)の区画は廊下との界壁となる壁ですが、その一部に防火ガラススクリーンで区画された階段室が存します。 長辺方向のガラススクリーンの向こう側は、一方が食堂、他方が会議室群となります。 天井が高く、出入りが頻繁(そもそもエントランスと連続している)という点で、+「放射パネル」という選択を考慮しましたが、壁面の多くがガラススクリーンとなっており、設置手法や断熱の設えがイメージできず、やはり「床暖房か」、としてしまいました。 どういう考え方が合理的なのでしょうか。 専門のかた、ご意見ください。 |
問題の選択肢の中で選ぶとしたら、E「定風量単一ダクト+電気式床暖房」方式しか無いでしょうね。 A 定風量単一ダクト方式→循環風量は充分確保できるが、最下部の暖房時の対応がむずかしい。× B 変風量単一ダクト方式→循環風量が確保できない。× C 「定風量単一ダクト+ファンコイルユニット」方式→循環風量は充分確保できるが、ファンコイルだけでは、最下部の暖房時の対応がむずかしい。(壁が少ないので、意匠的にもファンコイルの設置が困難である)× D 「定風量単一ダクト+放射パネル」方式→循環風量は充分確保できるが、放射パネルだけでは、最下部の暖房時の対応がむずかしい。(壁が少ないので、意匠的にも放射パネルの設置が困難である)× E 「定風量単一ダクト+電気式床暖房」方式→循環風量が確保でき、最下部の暖房時の底冷え感の軽減が可能である。○ |
今回の試験も含め、このような問題は 正解が1つでは無いということを頭に 入れて置いてください。 全ての選択肢が○Xでないということです。 一般的にふさわしいかどうかあるにしろ 重要なのは設計者がどこに重点を置き考慮 したかということ。 C,D,Eでもきちんとした計画に基づいた (法、環境、省エネ、意匠等々) ものであればどれも正解でいいと思います。 たとえ、Eが最も正解に近いと考えても、 床暖房にはかなりの熱ロスがあり省エネ の観点からすると絶対的ではありません。 現実床暖房を設置した空間を体験すると わかります。設置例は多数ありますが 効果は・・・・??です。 たとえば、Cを選択して最下部の暖房を 床置き直吹き型を設置している建物も ありますよね。意匠上はかなり問題が ありますがメンテナンスや暖房効果は 前者を上回ります。 ようするに、選択したものに対して 理由がシッカリしていればOKです。 はっきりいって、きちんと設備の仕事を やっている人の回答と資格取得を必要と した(意匠、構造)人では根本的に回答が 異なりますからね。そもそも設計に正解 が無いというのが基本ですから! |
当然解答は一つではないですね。(私も採点官ではないので、正解が何かはわかりません) あくまで、設問に対する解答の一例として記載しました。 私は、与条件から判断した場合は、Eしか選べませんでした。(周囲がガラススクリーンで囲まれているなどの条件) 意匠的な条件が無ければ、選択肢は増えますね。(意匠的な条件も問題の一部だと思いますが?) |
むむーさん、ご指摘納得です。 正解はいくつかあるでしょうね。 消去法で「E」が残ったかな、というのが私の解答のやり方でした。 専門の方からの意見はありがたかったです。 床暖房の効果については、経験からくる疑問符なのでしょうね。 ここのスレッドの目的とは少しずれます(考査体験者からの意見は殆ど無く残念)が、実務的で分かり易いです。 更に突っ込むなら、アトリウムの周囲に配置された食堂や会議室群をガラススクリーンで仕切って空間の一体化を図る必然性はあまり感じません。 従って、床面周りの冷輻射解消の目的で適宜な設備を提案し、断熱がきっちり設える壁を用意してコスト削減を検討したい。こうなると試験の解答ではなくなりますが。 記述式の考査ですから、本来は問題の全文や図面と条件の全てを見ない限り、ちゃんとした回答は得られないところを、皆さんから参考解答例や意見を頂戴して恐縮します。 >きちんと設備の仕事をやっている人の回答と資格取得を必要とした(意匠、構造)人では >根本的に回答が異なりますからね。 これもある程度肯きますが、根本的に異なってしまうまで言い切りますか? 実務や経験の違いは然るべきで、引き出す解答に質の差は歴然となるでしょうが、基礎的な知識習得程度は(意匠、構造)人にも必要です。 |
でもなんだかんだ言っても私もEを選んでいるでしょう(笑) ただ、最初の考査の合格判定を考えると問題ごとに点数配分 があって○○点以上が合格!というものではなかったと感じ ました。 1級建築士みたく全般の与条件に対しての回答が完全でなければ、 (例えば床面積、基準法や基本条件など)絶対不合格ですが 今回の考査では筋違いでも合格(修了)しています。 個人的な想像ですが明らかに実務をしていないような答案は 排除されてたりして・・・ |
今日、ようやく修了考査の問題を入手しました。 1階アトリウムは、3辺がガラスで囲まれ、エントランスを防火・防煙シャッターで構成しています。 注記として、1階アトリウムは打ち合わせスペースと書かれています。(植栽のある中央部) アトリウムの下は、ピットですが、地中梁が縦横無尽に走っています。 地階機械室はアトリウムまで、最短距離でも20mです。 選択肢は、C(単一ダクト+FCU)、E(単一ダクト+電気式床暖房)しかありえないですね。 今回の修了考査では、正解は2つにしぼられていると思います。 |
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