Page 57 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼年内に再考査の実施! てんとむし 08/7/15(火) 12:25 ┣Re:年内に再考査の実施! 拳築士 08/7/15(火) 17:16 ┃ ┗Re:年内に再考査の実施! zuka 08/7/16(水) 8:09 ┣Re:年内に再考査の実施! KM−1 08/7/16(水) 8:32 ┣Re:年内に再考査の実施! 職場のおばさん 08/7/16(水) 11:24 ┃ ┣Re:年内に再考査の実施! ぼんやり設備屋 08/7/16(水) 12:54 ┃ ┗Re:年内に再考査の実施! sato 08/7/16(水) 13:48 ┣Re:年内に再考査の実施! 裕次郎 08/7/16(水) 12:38 ┃ ┗Re:年内に再考査の実施! せんたろう 08/7/16(水) 14:27 ┃ ┣Re:年内に再考査の実施! 裕次郎 08/7/16(水) 15:29 ┃ ┃ ┗Re:年内に再考査の実施! けろ 08/7/16(水) 17:39 ┃ ┃ ┗Re:年内に再考査の実施! 裕次郎 08/7/16(水) 19:50 ┃ ┗Re:年内に再考査の実施! zuka 08/7/16(水) 16:02 ┣Re:年内に再考査の実施! やま 08/7/17(木) 20:46 ┣Re:年内に再考査の実施! 電気の竜 08/7/17(木) 21:12 ┗Re:年内に再考査の実施! masa 08/7/21(月) 13:30 ┗Re:年内に再考査の実施! マサズバ 08/7/21(月) 23:18 ┗Re:年内に再考査の実施! masa 08/7/22(火) 0:24 ┗Re:年内に再考査の実施! sato 08/7/22(火) 11:21 ┣Re:年内に再考査の実施! zuka 08/7/22(火) 13:16 ┃ ┗Re:年内に再考査の実施! マサズバ 08/7/22(火) 22:05 ┃ ┗Re:年内に再考査の実施! あおい君 08/7/22(火) 23:55 ┃ ┗Re:年内に再考査の実施! けろ 08/7/23(水) 7:16 ┃ ┣Re:年内に再考査の実施! あおい君 08/7/23(水) 11:32 ┃ ┣Re:年内に再考査の実施! あおい君 08/7/23(水) 11:34 ┃ ┃ ┗Re:年内に再考査の実施! けろ 08/7/24(木) 0:28 ┃ ┗Re:年内に再考査の実施! sato 08/7/23(水) 15:55 ┃ ┗Re:年内に再考査の実施! 裕次郎 08/7/23(水) 18:15 ┃ ┗Re:年内に再考査の実施! sato 08/7/23(水) 19:12 ┗Re:年内に再考査の実施! masa 08/7/23(水) 0:58 ┣Re:年内に再考査の実施! 裕次郎 08/7/23(水) 9:11 ┃ ┗Re:年内に再考査の実施! ぺったろう 08/7/23(水) 15:31 ┃ ┗Re:年内に再考査の実施! 裕次郎 08/7/23(水) 18:09 ┗Re:年内に再考査の実施! sato 08/7/23(水) 12:36 ┗Re:年内に再考査の実施! マサズバ 08/7/24(木) 0:44 ┣Re:年内に再考査の実施! けろ 08/7/24(木) 1:45 ┃ ┗Re:年内に再考査の実施! マサズバ 08/7/24(木) 12:47 ┃ ┗Re:年内に再考査の実施! けろ 08/7/25(金) 16:30 ┣Re:年内に再考査の実施! masa 08/7/24(木) 12:58 ┃ ┗Re:年内に再考査の実施! マサズバ 08/7/24(木) 18:05 ┃ ┗Re:年内に再考査の実施! masa 08/7/24(木) 18:39 ┗Re:年内に再考査の実施! sato 08/7/24(木) 13:45 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 年内に再考査の実施! ■名前 : てんとむし ■日付 : 08/7/15(火) 12:25 -------------------------------------------------------------------------
以下の記事はある新聞の一面で報じられました。 国土交通省は、11月28日に施行する改正建築士法で新設される構造設計一級、設備設計一級の両建築士を法施行前に一定数確保するため、建築技術教育普及センターが実施している「みなし講習」の再考査を実施する方向で検討に入った。 同省幹部は、「考査の結果、合格率が低ければ改正法施行までに再考査を実施する」との考えを示しており、考査結果が公表される9月11日から法施行日までの間に実施日を調整する見通し。普及センターは、「最終的な判断は考査結果が出てから決める見通しだが、かなり(実施の)可能性が高い」としている。 さて、設備一級の考査が終わり、構造一級の考査前だというのに なんてことでしょう。 元から再考査がある話はありましたが、私の記憶では落ちた考査のみ 来年の講習考査で受けられる。だったと思います。 誰のための救済なんでしょうね。 まだまだ続く混迷、困惑.... |
>以下の記事はある新聞の一面で報じられました。 ソース確認しました。 また、6万or4万取られるのかな・・・。 やっぱり基本は質でなく人数確保ありきなんですね。 多角的観点から見てなにがよくてなにが悪いとはいえませんが もう少し時間をあけてからの発表が人情ってもんだと思います。 よっぽど今回の考査の評判がよくなかったんでしょうか・・・。 |
合格率が低く、必要数が確保出来なかった様ですねえ。 最近の住宅局は、曖昧な情報を流しては我々を振り回しますが、あまり感心しませんね。 終了考査の出題傾向と対策も見えたことだし、再講習実施を早めに知らせ、出来るだけ勉強時間を取らせてたり、協会などに対策講習をさせるなどして合格者数を確保したい意図が見え見えですね。 付け刃の合格者を増やしたところで、制度として成り立つのでしょうか。そんなことでいいのでしょうか。勉強が出来ても使えないやつは結構居るような気がしますが。 |
札幌では、講習会の時点で再考査の予定が10/19にあるということを 言っていましたよ。 |
迷惑と言うか不愉快と言うか、納得がいきませんよね。 何でそんなに合格率が低いのか? 実務として設備設計を経験していない者が大挙して押しかけたってねぇ。 そして現実の設計業界では、電気設備と機械設備に分かれて動いているから。 今回の受講、考査で自分は設備がまったく理解できていないと実感された人は再考査なんて受けないでもらいたいですね。いくら人数を確保したって、自分に知識が無いと解ってしまったら、恐ろしくて判子押せないでしょうからね。 |
設備の設計や監理をやったことのない人たちが、経歴詐称して設備設計一級建築士を 取り、外注した設計図を信用してこれに盲印を押す。当人たちは自分が責任を負えば よいと考えるのでしょうが、例えばそうして建てられた建物が違法建築とわかった時 に、被害を被るのは建物の所有者や購入者です。これでは姉歯事件の教訓が全く生か されてないことになるのではないでしょうか。 何のための制度改正だったのか、その根幹にかかわることだと思います。 |
今回の資格者にはいったいどんな能力を求めていたのでしょうか? 講習から始まって考査を終えてみて、やっぱり専門分野を設備全般 に広げた単なる「エンジニア」を必要としのかなぁ、という印象。 意匠専門の私は、設備にも幅広い見識をもつ設計者を養成する目的 としてとらえて今回の受講を決めたのですが、外れたようです。 考査の内容からは、設備の基礎知識に終始していて、総合的な建築 全体との絡みや、省エネや環境調和等は殆ど試されてませんでした。 考査は8割以上できました。意匠やでも十分クリヤーできる内容。 実務の図面は今まで通り、設備士とタイアップして進めます。 意匠図でさえ実務の図面は外注しているのですから、署名捺印の重 さは、意匠図も構造図も設備図も、法改正があったからといって、 比重の格差がでるわけでもないです。 設計者に求められる職能とは、図面を描く能力ではないはず。 そうなると、何の為の資格なのでしょうか。改めて... |
設備をまともに設計したことのない一級建築士が、5年の実務を適当に(中にはしっかり)作って、大挙押しかけたのではないのでしょうか。 考査の時も、廻りのため息や、設計の出来具合ちらっとかいま見たけれど、「設備設計ほんとうに出来るの?」という状況でした。 設備を本職にしているのなら、かなり良い線まで出来る内容でしたから、合格基準はそこそこ高かったのではないかと思います。 どこかで、みなし講習で取った「見なし建築士」なんていう文字を見ましたが、今回のふるいを考えると、「誰でも取れる」はなさそうです。 知り合いの設備設計事務所でも、「すっかり申し込み忘れていた」と言っていましたので、次回の講習は、そちらの忘却組の救済もあるのだと思います。 今回の考査で不合格は、次回のみなし講習受験資格無しが普通だと思います。 あとは、実力で来年度に取得してもらうしか内のでは。 (と言っている自分は・・・・ 大丈夫だと思うけど) |
>設備をまともに設計したことのない一級建築士が、5年の実務を適当に(中にはしっかり)作って、大挙押しかけたのではないのでしょうか。 意匠のものです。 デキル設備士の方々に門戸の開放された、一級建築士に合格していただく。 それしか解決策は無いような気がします。 意匠設計者としても困りますので、同じような設備設計事務所であれば 間違いなく設備設計一級建築士の判子を押していただける事務所を選びます。 設計補助である限り下請け呼ばわりは変わりません。 「設備に関しては貴方にお任せします。宜しくお願いいたします。」 多くの意匠設計事務所も皆そう言いたい筈です。 技術者として、向学に勤めましょう。(もちろん私もです。) |
是非向学していただきたいと思います。 わたしも、建築科出身ですが、給排水・空調設備から初めて、今は電気の設計もひととおりは出来るようになりました。(20年掛かりましたが) ところで、 国土交通省に、 「今回の講習の実績欄は、完璧にチェックしたの?」と聞きましたが、 「建築士法で、虚偽(記載)があれば、厳重に処分しますから」と回答を得ました。 構造設計でも虚偽があって、建築士免許停止や取り消しが相次いでいるので、今回もしっかりそのあたりは後追いでチェックするようです。 また、今後正式の試験体制になった場合には、実績についてもしっかり吟味できる体制に持って行きたいとも言っていました。 それにしても、今回資格が取れたとき、HPに「設備設計一級建築士」と載せるか迷っています。 全然素性の知らないところから、突然、「法適合性のチェックだけやってください」と来て欲しくないので・・・・ やはり設計事務所なので、他人様の設計した図面にハンコを押すのはものすごく抵抗があります。 |
> やはり設計事務所なので、他人様の設計した図面にハンコを押すのは > ものすごく抵抗があります。 裕次郎さまの抵抗感は、技術屋として当たり前の感覚だと思います。 でも一般的な意匠屋さんは、読むこともできない設備設計図に 抵抗なくハンコを押していますよね、今までも。 設備一級も、そういう感覚で取得を目指し受講したのでしょうか。 > 全然素性の知らないところから、突然、「法適合性のチェックだけやってください」 載せたら、そうなりそうな気がします。 しかも「是非とも格安で」と。 取ったら取ったで、いろいろと悩みの多そうな資格ですね。 |
HPに載せても、やはり今までのお得意さんもあるので、しっかり吟味しないとならないですね。 とにかく様子見です。 (落ちていたら・・・・・ (×_×;) ど〜〜〜〜しましょ) |
>デキル設備士の方々に門戸の開放された、一級建築士に合格していただく。 >それしか解決策は無いような気がします。 今のところそれしかないですね。そうならそうともっと前からそうすればよかったとは思いますが。 >意匠設計者としても困りますので、同じような設備設計事務所であれば >間違いなく設備設計一級建築士の判子を押していただける事務所を選びます。 > >設計補助である限り下請け呼ばわりは変わりません。 >「設備に関しては貴方にお任せします。宜しくお願いいたします。」 >多くの意匠設計事務所も皆そう言いたい筈です。 あなたのようにモラルのある人ならそうかも知れませんが、責任を負わせるためにはそれなりの費用が掛かります。厳しい昨今の状況では、補助者として下請けで使うほうが外注費は節約できると考える元請意匠事務所は多いと思いますね。設備担当の居る大手などでは、設計者は担当者ですから、当然、外注は補助業務となります。 また、建築設備士など設備設計が報われない原因は、この辺にあると思われます。 >技術者として、向学に勤めましょう。(もちろん私もです。) 技術者なのですか。意匠屋さんではなかったのですか。向学に勤めることはいいことです。(もちろん私もです。) |
>元から再考査がある話はありましたが、私の記憶では落ちた考査のみ >来年の講習考査で受けられる。だったと思います。 お述べになられている事は「再考査」とは別の事ではないでしょうか。 建築設備士も一級建築士も学科と設計製図の試験でどちらか一方合格の 人は次年度に限り当該合格科目免除で受験出来ますので、それと同様の 制度を取り入れている事に過ぎません。 「再考査」と言うのは今年度に限り導入された「必要人数を確保」の為の 救済措置(一定レベルに満たなくても、とにかく上位から必要人数確保) の為の国の策の事です。 これは、今年度限りで、所謂落第生に対する「追試」と同じ意味を持つ ものです。(技術者としてのプライドの無い人向けです) 来年度以降「再考査」を受ける人は居りません。今回限りのヒジョーに 貴重な存在の方々になります。 実務では顔を上げて仕事は出来ないでしょう。そんな本人も不幸です。 今回考査で運悪く涙を呑むことになった場合、来年度以降の正当な考査を 突破(と言うほど大それたものでも有りませんが)して、晴れて胸を張っ て資格を名乗りたいものです。 単なる独り言でした・・・。 |
国土交通省もせっかく立派な制度を(?)考えたのですから、一流と思える者のみ合格とし、他は不合格と強い姿勢を示したらいいと思いますが・・・。建築行政が困ることになるのなら役人総動員で、確認適合審査をすればいいじゃん。じゃなけりゃ、講習受講者は全員合格でいいと思います。ホント、いいわけ考えるのは役人はうまいから。だいたい急制度で、教科書間違いだらけ、講習場はぎゅうぎゅう詰め、試験の時にも正誤表配り・・・・。国土交通省こそ、再考査ですよ・・・! |
構造設計一級建築士の修了考査は、構造計算適合性判定資格者以上のレベルで行われたようで、再考査無しには必要資格者(6,000名)の確保は難しいようです。 構造設計一級建築士の場合は、年間6〜7万棟の建築物が対象になるとの事で、必要資格者が6,000名必要なのは納得できるのですが、設備設計一級建築士の場合は、対象建築物は約3,500棟です。 必要資格者は多く見積もっても、構造設計一級建築士の必要資格者数から比較すると、1,000名もいればいいような気がします。 3,000名必要というのは、どういう根拠だったのでしょう。 |
相変わらず意匠屋対設備屋の域をでていないようですが 統括事務所としても電気屋さんにわからない分野に捺印されて もかなわないので本当にこの資格が設備屋さんだけで独占された とするとそれぞれの得意分野を考えると必要棟数の最低4倍は人員 が必要で申請書にも自分はどの分野のわかっている設備一級だと 明記していただきたい。そういう意味で総括的に建築全体を見渡せる 統括事務所に設備についてより深い理解を促すのが今回の資格の 主旨であることを忘れてはいけない |
単純に必要人数だけ記載しただけですが? 構造が一人10件受け持って、設備が一人2〜3件というのがおかしいと思っただけです。 比率で言えば、設備設計一級建築士の必要人数は、構造設計一級建築士の1/20でいいので、300人で足ります。 空調・衛生・電気・輸送それぞれ一物件に設備設計一級建築士が必要だと考えても、300×4=1200人で足りるはずです。 その論理だと、構造設計一級建築士は6〜7万人必要ではありませんか?(構造はかまわないという事でしょうか?) |
基準法と士法を改正するなかで国が考えたことは大きく2つ。 偽装を許さない、能力の足りる人材を残したい。 短期的な混乱はあっても、長期的にこの目的を達成すれば良し、と 考えたのではないでしょうか? 長期的視野に立った制度を成功させるのに、1億人以上の人口から 考えて、スタートの人員を何れも3〜6千人程度の資格者を確保し たいとしたのは、必然性のある数字と思えます。 年間6〜7万棟が正確な数字だとすると、もし5千人くらいの合格 者だったら、短期的とはいえかなり無理がありますね。 資格者個人の能力という問題ではなく、全体としての質の低下の方 が気にかかります。 私の信頼する構造設計者が、毎月1本の案件をこなしていくとなれ ば、体力的にも仕事をお願いできなくなるでしょう。 設備設計にしてもしかりです。 私に協力してもらえる設備設計一 級建築士が全国にもし800人しかいないとなれば、どこを探せば よいかというところから始まります。 私の気持ちでは、3階以上且つ5千u以上という仕切りは既に取り 払われています。 統括設計する者として、設備全体を大きく把握 できる人材とタイアップしたいですから。 ですから自らも今回トライしました。駄目だったかも知れませんが いろいろ考えるところあって有意義でした。 現段階での専門知識と必要最低人員が議論の中心になっていくと、 私らの入り込む余地はなくなりそうです。 |
設備一級に挑戦され有意義であったとのことですが、あなたの発想と概念は、未だ国交省より保守的ですね。 |
講習テキスト〈下巻〉48Pにあったこのくだりがすべてではないでしょうか? そういう意味で5000uという枠はないに等しい。 というより建築基準法が最低の基準である大原則からすると、士法3条にかかわる 建築士はちゃんと勉強して『取れ!』というのが国交省の主旨ですから『有意義』 であるなしの問題ではないのでしょう。 設備一級建築士は通常の『一級建築士』が建築技術者・設備技術者であれば『必ず』取得すべき『基盤的資格』である。 |
んん〜。 どうなんでしょう? あたしはsatoさまのご意見に違和感は感じませんでしたし、個人的に「有意義」だとすることに関しても、むしろ好感を持てました。 1級建築士と言っても範囲が広すぎるし、設備にしたって空調・衛生・電気それぞれすべての分野でのスペシャリストではないお方が多いかと思います。 資格は取ったものの、胸を張って1級建築士の最低の知識を習得している、などとあたしにはとても豪語できません。 新しい資格にチャレンジすることは、ある意味ではCPDの一環であって、本人が有意義だと感じたならば仕事の上にも役立つことだと思うし、技術者全体のレベル向上にもつながることだと思います。 |
一般の一級建築士の方が、設備について学習されて一級に挑戦されることは、 確かにCPDの一環として「有意義である」と思います。 一級建築士全体の技術レベル(設備に関して)の向上にも、役立つと思います。 その上で。 「設備設計一級建築士」が 「高度な専門能力を有する建築士による設備設計」をする者と 位置づけられていることに対して、 「有意義」だけで済ましちゃっていいのかな、という疑問もあるのです。 > 1級建築士と言っても範囲が広すぎるし > 資格は取ったものの、胸を張って1級建築士の最低の知識を習得している > などとあたしにはとても豪語できません。 って、言い訳しちゃってていいんですか? と思います。 空調、衛生、電気、搬送、それぞれの分野のスペシャリストは取らないで、 自ら「スペシャリストではない」と自認する意匠設計者が取るとすると、 『看板に偽りがありませんか?』と感じるのです。 世間一般には「建築に関して何でも知っている」と思われていた一級建築士が 構造計算書の偽造に気付けなかった。それじゃ困る。 そういう経緯で、構造一級、設備一級が作られたはずです。 たとえば電気設備のスペシャリストが電気設備図に偽装を行った場合、 設備一級保持者には、それを見抜ける能力が求められているはず。 「そんな理想論を……」という言い分もあるかと思いますが、 そういう理想論を建前に成り立っている一級建築士という制度自体を、 そろそろなんとかせにゃならん時期に来ているのだと考えるのです。 農産物にしても、ウナギにしても、「本当はどうなの?」が 問われる時代になってきていると思います。 「設備設計一級建築士ですけど、設備のスペシャリストではありません」が 世間一般に通用するのか、それが心配でもあります。 CPDであるなら、建築設備士、技術士、管工事や電気工事の施工管理技士、電験、その他、建築関連にはたくさんの資格がありますから、まずはそれらに挑戦されるのが先ではないでしょうか。 「だって、必要性無いもの」だとすると、 それはCPDではなくって、営業上の都合ってものでしょう。 長くなりましたが、誤解なきよう追記すれば、 意匠屋さんを技術的に無能だなんて言っているのではありません。 意匠、構造、設備、電気、各分野にわたるスペシャリストなどという スーパーマンなど、そうそう居ないということを言いたいのです。 士法ではスーパーマンを求めてしまっていますが、 一級建築士たるみなさん、大丈夫ですか、困りませんか、と 問うてみたいのです。 「決まった制度だから、とにかく取るだけだ」なんて ただ受身で構えていていいんですか、と。 「余計なお世話だ」ということでしたら、 それはそれでいいのですけど。 |
けろさま ご丁寧なレス、大変ありがとうございます。 ちょっと時間が空いたので、昼間ですが書き込みさせていただきます。 そうですね。 けろさまの根本的な疑問(不信感?)が大分理解されたような気がします。 1級建築士のあり方についての疑問などは、あたしも同様に思っている次第です。 おそらく、けろさまとあたしの認識が違うのは、1級建築士に必要な「能力の内容」そのものだと思います。 それ以外については、志向性はかなり近いのではないか? と思いました。 その辺を、もう少し追記させてください。 「資格は取ったものの、胸を張って1級建築士の最低の知識を習得しているなどとあたしにはとても豪語できません。」 とする、前記事のあたしの書きこみは、これは言いわけでもなんでもなく、事実そのものです。 むしろ、あたしはこの点を1級建築士は正確に世論に伝えなければならないと思っております。 と言うのは、1級建築士は「スペシャリスト」ではないからです。 「広く・浅く」を基盤にした「オールマイティ」(と呼ぶのかどうかはかなり疑問ですが)の能力を必要とする特殊な資格だと思うのです。 ここに、世論も1級建築士自体も(特に意匠と呼ばれている者)大いに誤解する原因があるかと思います。 うちでは、1級建築士のくせに「釘も打てないの?」と揶揄されるほどですし。(笑) この「広く・浅く」の広さと深さがどれだけ身についているかが1級建築士の能力そのものだと思うのです。 ですから、広く・深く追求した方がよいに決まっておりますね。 しかし、けろさまも言う通り、なんでもできるスペシャリストなどそうそういないですよね。(絶対いないと断言できるほどです) この点、1級建築士は過剰な自信を有せず、謙虚に世論へ発信すべきだとも思っております。(もちろん自信を持つことはいいことですが、過信には気をつけなければなりません) 「看板に偽りはありませんか?」とのご意見には、まさにその通りで、このような過剰な看板は出してはならないと思う次第です。 次に、設備設計1級建築士も構造設計1級建築士も、この1級建築士を大前提に設定されているということです。 つまり、設備や構造のスペシャリストではなくて、「オールマイティ」を大前提として、より深く専門の分野を熟知している能力。と言う風に換言できると思います。これこそ、まさにスーパーマン的な能力ですね。 設備のスペシャリストとは、まさにけろさまが挙げられたもろもろの資格者のことではないでしょうか?(加えて、メーカーや研究所、学者・研究者など。) 設備設計1級建築士を合格されたお方で、設備を中心にやられてきたお方には、残念ながらこの広い範囲の知識・能力に欠けている可能性が低くはありません。 具体的な例は省略いたしますが、これは当たり前のことで、より設備に専門分化しているのですから他分野は手薄になるのが当たり前のことです。 ここでも、なんでもできる設備のスペシャリストと豪語することは、技術者としてやや危険な香りがいたします。 ※長くなりましたので、二つにわけます。 |
続きです。 では、専門家(スペシャリスト)が集まっただけで、建築は成立するのか? と言う疑問が生じてきます。 一般の1級建築士にも「意匠設計1級建築士」を作ればいいとの声もありますが、あたしはこれには疑問です。 それぞれの専門家が集まっても、端的に言って建物は成立しないと愚考致します。(実感を込めて) 建物を統合するのはまた違った能力が必要で、これこそが「広く・浅く(出来れば深く)」物事を統括する能力ではないのかと思われます。 これを担う資格が1級建築士の任務かと。 ですから、今後の建物の設計も、統括と言われる意匠系の人間と(何も意匠系にこだわる必要はなく、建物の受注形態や性能などから設備系が統括することだって充分あり得る)、設備の専門家・構造の専門家・施工の専門家、その他もろもろ……が協力し合って作り上げていくとこには変わりないと思います。 この、それぞれの専門家とは、ことさら1級建築士の資格を有することにこだわる必要はないと思います。 もちろん、法律では一定規模の建物について規定しているのであればそれに従わなければなりません。 そして、もちろんプロジェクト全体が有資格者であるに越したことはありません。 ※上記、かなり長くなりました。 また、乱文で申し訳ございません。分かりにくい点もあろうかと思いますが、ご容赦願います。 こう言ったわけで、意匠系と称するものも、今回の資格試験にトライすることは、個人的に有意義であるのならば、それはそれで有意義なことなのだと思います。 そして、「高度な専門能力を有する建築士による設備設計」ということについても、逸脱したものではないと思われます。 いずれにいたしましても、士法のあり方は今後見直さなければならないものだと思われます。 技術の高度化に伴い、専門分化するのは必然であり、建築だけがなぜに他の工業製品と違って旧態依然なのか? という問題も解決しなければなりませんね。 |
あおい君 さま、とても丁寧に、順々にご説明いただきまして、 ありがとうございました。良くわかった気がします。 > 建物を統合するのはまた違った能力が必要で、これこそが「広く・浅く(出来れば深く)」 > 物事を統括する能力ではないのかと思われます。 > これを担う資格が1級建築士の任務かと。 実態としてもそのように動いていますし、本来的にはそれで良いのだと思います。 建築プロジェクトのリーダーとして、全体を統括する役割を担う立場だと思います。 ただし、法律ではそのような定義をされていないように読めます。 「スーパーマン」の位置づけになっているように読めます。 近年の建築士処分例を見ても、ゼネラルかつスペシャルな要求を 突きつけられているように感じます。 そういう意味で、法で求める建前と実態とがずいぶん離れてしまっているなと 思うわけです。 「看板掲げてんだから、中身が看板と違ったら『偽装』でしょ」 そういう突っ込みが来てもおかしくない時代の中で、ちょっと怖いですね。 > 意匠系と称するものも、今回の資格試験にトライすることは、個人的に > 有意義であるのならば、それはそれで有意義なことなのだと思います。 ワタクシも、意義はあると思います。 不満があるのは、 設備に疎かった意匠屋さんがトライする際のハードルと、 建築に疎かった設備屋がトライする際のハードルの高さの違いですね。 設備屋には今まで一級建築士の受験資格さえありませんでした。 まず二級を取って、丸4年経って、やっと受けられる。そういうものでした。 (今年になっていきなり受験資格が付与されましたけど) 根本的に"建築士"の蚊帳の外だったわけです。 せめて数年間は、設備技術者に一級受験させて、ある程度の合格者が誕生して、 それから設備一級を導入する、そういう順番であったなら、と思いました。 構造は世間の批判を浴びて"待った無し"だったのでしょうけど、 設備はそうではなかったはずですから。 制度について、もうちょっと時間をかけて議論すべきじゃなかったかと思います。 そしたら、機械系と電気系は少なくとも分離されたのでは。 > 「高度な専門能力を有する建築士による設備設計」ということについても、 > 逸脱したものではないと思われます。 ここだけは、今のところ同意できません。 『高度な』専門能力なんですから。 「設計資格じゃない」「設計能力は有さない」と答弁された、建築設備士や技術士と 比べて劣るようでは困りますよ。 今回の士法改正は飽くまで過渡的な措置と捉えて、 「建築士のあり方」について、突っ込んだ議論をしていただきたいなと 関連官庁、諸団体に期待する次第です。 まずは、一級建築士を現に有しておられる方々が、 建築士会や事務所協会等を通じて問題提起、発信をしていくことで、 本来のあり方に近づいていけるんじゃないかと期待しております。 ぜひとも、よろしくお願いいたします。 |
私が軽率に書いてしまった「有意義」が、こんなにも波紋を呼んでしまいました。 そのお陰か、いろいろなご意見を聞かせて頂き勉強になります。 今回の受講がなければ、このフォーラムの存在さえ知らないままでしたし、意匠やと称される者が大挙して受講(含む自分)した事実に対して、設備を専門とされている方の中で、強くアレルギー反応があった点も知る事になりました。 スペシャリストかジェネラリストか、という議論は、法学に進んだ友人と昔随分やり合いましたが、一般から見れば建築士はどうしたって専門職の技術者です。 >一級建築士たるみなさん、大丈夫ですか、困りませんか、 設計という技術に与えられた資格である以上、各専門分野の知識習得は必要でしょう。 それを放棄して、ジェネラリストに逃げる意匠やであれば非難やむなし。 私のように一人で事務所をやってる意匠やさんもかなりいるはずですが、企画と基本図面の作製までがようやく自ら描ける範囲です。実施図は意匠図でさえ仲間に協力してもらいます。構造も設備もいつもの協力者とのチームですが、それが自分の職能と思ってます。その意味では、「あおい君」様のご意見と符合する部分が多いですね。 だったら何故、今回設備に首を突っ込んできたのか? ということかも知れませんね。 30年近い設計活動のなかで、5千u超えは確かに少なく4物件しかありません。 今後はもうないかも知れませんが、確率0ということでもないでしょう。 仲間の建築設備士は事務所登録してません。1級ではないからです。4日後の試験に向けてみんなで協力してます。制度に文句言ってる状況でもなく。 建て前はありますが、やっぱり今までの仲間でチームを組んでいきたいのが人情。 批判もあるでしょうが、現実には弱小チームには今回の制度はきついですね。 今後、管理建築士と一級の考査や講習に加え、事務所の業務報告や専攻建築士の50単位とやる事満載。 もう、一人の者はステージから降りなさい、と考えちゃいます。これが現実ですね。 |
satoさんの様に、設備の会議室を見て、設備のことを少しでもわかってくれる、意匠設計の方は、設備設計をやっている者にとっては心強い限りです。 今も、設備のこと全くわかっていない、困った意匠屋さんとバトルをしています。 空調機がはいらない天井ふところ。配管が出来ないパイプシャフト。スイッチも付けられない薄い壁。こちらから意匠設計に教えることの方が多いのは何ででしょうか? 「あ〜〜〜〜いやだいやだ」 等とつぶやいています。 satoさん、設備にもっと首突っ込んで、話しの通る意匠屋さんに是非なってください。 |
>空調機がはいらない天井ふところ。配管が出来ないパイプシャフト。 いやはや、この季節に暑いバトルになりますね。無能と言いたくなる気持ち理解します。もう、法適合とかいう前々レベルの部分でね。 私も基本平面を顧客(ディベ)の設計部に提示したら、「うちの物件は、このMBで納めてます」と言って半分以下のスペースにされそうになったことあります。 「こりゃ、入るかも知れませんが、メンテ出来ないでしょ」「メンテのことまではいいですよ」ってな、なさけないやりとりもありました。あちらもプロのはずですが。 容積率は、使用率99.9%が良い設計、みたいな風潮もありますしね。 結局、意匠系が陥る罠は効率重視に押され尽くして、それが当たり前になってしまうところかも知れないです。 当たり前にならない為には、やはり知識(これは技術という程のレベルに非ず)を必要とします。 建築士の倫理に関しても、基礎的な知識が絶対条件。「知らない」事が一番の罪。 |
みなし講習での、最低必要確保人員と思われる人員を記載しただけで、講習修了者がその人数以下である必要はありません。(適切な能力を持つ人が多くて、修了考査合格者が多くなるのは望ましい事です) 現在、一級建築士試験合格者で、構造設計者が200〜400人/年、設備設計者が100人/年でほぼ推移しています。 一級建築士の合格者の最多年齢層は30代ですので、現在現役で設計に従事している人を過去30年の合格者すべてだと仮定しても、構造設計で、6000〜12000人、設備設計で3,000人です。 このうち、構造・設備設計一級建築士の受講資格のある人は、構造設計一級建築士で、5,000〜10,000人、設備設計一級建築士で、2,500人程度となります。 したがって、これらの人がすべて合格すれば、必要人員と思われる、構造設計一級建築士で6,000人、設備設計一級建築士で3,000人は、ほぼ確保する事は可能なわけです。(なお、必要人員については、国土交通省は一切公表していないので、あくまで新聞報道等による人員です) 現在、6万棟が構造設計一級建築士の関与べき建築物と言われていますが、構造設計に携わる一級建築士が、仮に12,000人だとしても、5棟/年は一人あたり関与しなければなりません。 構造設計者が必要な建物は4号特例がはずれた場合は、60万棟/年なので、50棟/年が一人あたり関与しなければいけない建築物となります。(1〜3号建築のみの場合は、12万棟/年なので、10棟/年が一人あたり関与しなければならない建築物です) 設備設計については、1〜3号建築物に限って、設備設計に携わる一級建築士が3,000人だとすると、40棟/年が一人あたりの担当建築物となります。 一応上記は、二級建築士の設計範囲も含まっているので、実態は、約半分(4号建築物はすべて)は二級建築士の構造設計者、設備設計者が設計を行うと考えても、それぞれ5棟(構造)、20棟(設備)となり構造はまだしも、設備は実態にあっているとは思えません。 設備設計一級建築士でなければ、一級建築士の範囲の設備設計を行えないとするならば、5棟/年と考えて、仮に、空調・衛生、電気の2分野それぞれ必要と考えると、約24,000人が必要技術者となってしまいます。(これは、現在設計実務に関わっていると思われる建築設備士すべての人数より多くなります) 現状ではたして、一定規模以下で、設備設計一級建築士を必要とする事は現実的なのでしょうか? 正規講習開始後の受講者は、再受講者を除くと、構造で400人/年、設備で初年度から5年経過までで500人/年、以降は200人/年程度しか見込めないと思います。 設備設計一級建築士は、5年後でも7,500人(講習受講者がすべて合格した場合)です。 目標の人員に達するまでには何年かかるのでしょうか? |
国土交通省の住宅局に聞いたところ、 一級建築士と、建築設備士両方を持っている人数は全国で2000人ほどと言っていました。 今回、東京でこの資格のある人の受講者はおおよそ300人でした。 (ビッグサイトの後方の席に陣取っていましたね) 地方では、受講者が数人と言うところも会ったと聞きましたが、今回両資格を持って受けた人数は2000人を遙かに下回っていたものと推測されます。 両資格で講習を受けて全員が受かったとしても1000人くらい。 それに、一級建築士の資格での合格者がどの程度上乗せされるのか。 今は3階建て5000平米という縛りがあるけれど、これが将来もっと規模の小さいものまで拡大してくると、どー考えてもこなせなくなりそうです。 私も個人事務所ですが、大小取り混ぜて、年間25〜30件が限界。 設計報酬見直しで、数を減らせればいいですが、そうもなかなか行かないようです。 建築士制度が変わって、一級建築士受験の門戸が広がったところで、合格率が10%以下では、いつになっても設備設計技術者は増えそうにないような気がします。(設一級合格者=設備設計事務所廃業 なんてこともありそうだし) |
>今回、東京でこの資格のある人の受講者はおおよそ300人でした。 >(ビッグサイトの後方の席に陣取っていましたね) 東京の別会場にて500人超の人が受講してるよ 1級建築士+建築設備士 の人 |
そーでしたか。 それは知りませんでした。 ありがとうございます。 |
masa様、言葉足らずの私の意見に丁寧な数字で解説していただきありがとうございます。 >現状ではたして、一定規模以下で、設備設計一級建築士を必要とする事は現実的なのでしょうか? 全く非現実的ですね。今後の設備部門に於いて設一級がなければ信頼できない、みたいに書いたことは誤りです。実際そこまで深く考えていませんでした。 自分でトライしようと決めた時に、設備に関する最低限の知識を確保しよう、と考えた訳で(この辺が国交省より更に保守的というご意見も頂きました)、その気持ちから資格取得くらいはクリアーするべき、というやや短絡的な考えで吐露してしまいました。 |
>masa様、言葉足らずの私の意見に丁寧な数字で解説していただきありがとうございます。 > satoさんは自分と同じような統括の個人事務所の立場なようなのでご理解いただけると思いますが、設備詳細が求められたり最近の木3戸建や5戸10戸の3階建アパート程度であれば給排水・換気・空調・電気は自分で書いてませんか? 最低確認に必要な事項ぐらいは・・・これは逆に電気を専門にやっている設備一級の方に依頼しても出来ることではないと思います。 そもそもが微々たる設計料で受けてますからいかにそこから外注で出ていくのをくいとめるかも事務所経営にかかわってきますのでおのずと広く浅くでなんでも屋さんになってしまうのが弱小個人事務所の運命でしょうか。当然詳細の設備図は設備事務所に依頼するのではなく施工会社のサブコンの設備屋電気屋に書かせます。 告示で定めてある設計料が担保されない限り設備事務所が潤うことがないのが今の建設業界です。ちなみに知り合いの事務所は構造図も自分ですべて書いて構造計算だけ構造事務所に依頼しています。 以前にも書きましたが設備一級建築士は通常の『一級建築士』が建築技術者・設備技術者であれば『必ず』取得すべき『基盤的資格』であることからすると5000u以上の設計をする為『だけ』に必要な資格ではないのは明らかです。(最低持ってないとダメだよという位置付けであり5000u以上をやらない人は関係ない資格ではばいのです。本当に高度な知識と技術を求めるのであれば技能士のようにその職能を細分化してしかるべきで、我々統括設計者が主体として取得すべき資格であることを明言していいと思います |
> 当然詳細の設備図は設備事務所に依頼するのではなく 『当然』なんですか。 > 施工会社のサブコンの設備屋電気屋に書かせます。 「サブコンの方にお願いして、申し訳ないけどタダで描いていただいています」 の間違いじゃないですか? 先方まで足を運んで、丁寧に内容を説明して、 余裕をもったスケジュールでお願いするんですよね。 それとも、そのサブコンさんのオーナー様でいらっしゃいますか。 ……すいません。 設備屋の立場からすると、すごくイヤーな言い回しだったので。 |
『詳細の設備図』という言い方がまずかったですね 設備計画図はこちらで描き、設備施工図は自分たちが施工しやすく 元請けからの仕切り値に合うように調整して書いて頂く。でしたね。 こちらサイドの設備事務所チームで図面を書いても結構、毎度毎度 VE!VE!の大号令で現場で書き換えているのが現状であります。 これまた予算の関係で設備事務所の方々に現場定例や分科会に出ていただく 工事監理費用もありませんので工事監理も自身で処理してますが実際の 設備施工者と設備設計事務所との間にもコストや材料その他最新の情報の認識 の違いが多々あることも否めませんがそれは現場に出て実際の施工状況を 随時把握することが困難な現状ではいたしかたないのでしょう。 >先方まで足を運んで、丁寧に内容を説明して という気持ちで対応してほしいという切なる願いが込められているのは重々承知 しておりますが、われわれも時間と予算があればすべて自分たちのチームで書き上げたいのですが・・・そうではない実情は2チャンのように言い争いをするまでも なく今の建設業界に『事実』としてあるわけです。 ただ申し訳ないですがタダで描いていただいていますという意識はありません。 われわれ企画提案図から書く立場からすると実施に至るのは何十物件というタダで 書いてる企画図の上に成り立っているわけで『営業勧誘行為』の一環として大量のアイディアや図面が出回った下地の上に成り立っているわけですのでよりコストのかからない提案をする事で設備の施工の仕事をとる『営業勧誘行為』の一環として とらえてください。 話がそれてきましたので終わりにしますが 『すごくイヤーな言い回し』とご認識されたのであればすみません。 とにかくこの業界の『設計』というものの手間と時間とお金がもう少し改善されて いく事を切に望む事では一致すると思いますのでこれから建設業界全体が2/3ぐらいに縮小していくであろう中でお互い生き残りをかけてがんばりましょう。 |
不躾に突っかかってしまいましたのに、 丁寧にご返信ありがとうございました。 「イヤーな」は大方解消されましたが、 やはり「気になる」点はあります。 > 元請けからの仕切り値に合うように調整して書いて頂く。 これは"施工図"ではなくて"設計変更"です。 建築士がやるべき仕事を業者さんにやって頂いている事実に変わりは無いと感じます。 > 毎度毎度VE!VE!の大号令で現場で書き換えているのが現状 本来であれば、建築士の職責として"設計図通り"の施工を求めるべきでは。 元々コストが合わないのは、設計段階におけるコスト管理が悪いとも言えます。 やはり、建築士の責任範囲と思います。 > ただ申し訳ないですがタダで描いていただいていますという意識はありません。 > よりコストのかからない提案をする事で設備の施工の仕事をとる > 『営業勧誘行為』の一環 つまり『設計』とは施工業者の『営業勧誘行為』でしかない、と。 設計事務所不要論と受け取れます。 優秀なゼネコンさんがあれば、意匠構造も含めて設計事務所は不要。 ある意味、言い得て妙かも知れませんが。 厳しい現実という『実態』もわかりますが、 あまり堂々と言い訳するのも淋しい気がします。 > これから建設業界全体が2/3ぐらいに縮小していくであろう中で > お互い生き残りをかけてがんばりましょう。 これについては、おっしゃる通りと思います。 ワタクシとしても、意匠、構造にかかわらず、 広く深く領域を広げていきたいと思う次第です。 ますます酷い時代になるか、だんだん良くなっていくか、 意匠、設備の違いなく我々の今後の取り組みにかかっていると 期待して頑張っていきたいと思います。 ただし、法的に高い地位が与えられている建築士(主に意匠屋さん)に、 より大きな責任がかかってきていると考えますので、 よろしくお願いいたします。 マサズバさまが無事「設備一級」を取得の暁には、 「高度な専門能力を有する建築士」の看板に相応しく ご活躍いただければ、と思います。 お付き合いありがとうございました。 &本題からずらしてしまって、すみませんでした。 |
「しかし、この「設備設計一級建築士」と「構造設計一級建築士」という新たな制度は、通常の「一級建築士」が建築技術者・設備技術者であれば必ず取得すべき基盤的資格であるという視点に立てば、建築社会の再構築に有益に作用するものとも考えられるのである(言い方を変えれば、通常の設備技術者の一級建築士取得がリアリティをもつような制度設計が求められる、ということである)」←設備設計一級建築士資格取得講習テキスト下巻48ページ中段より引用 マサズバさんは、()内についてはどうお考えですか? |
『制度設計が求められる』ということは希望的観測なわけで今回のスキームでは不十分なのでゆくゆくはそういった制度の策定(設計)が必要ということで今回の設備一級が設備技術者を一級建築士に格上げということではないと思います。 逆に言い方を変えれば『通常の設備技術者の一級建築士取得がリアリティをもつ』というのは一級建築士の資格が必要な建物の設計に一部でも関わるのであれば建築全般について『一級建築士』が通常の設備技術者であれば必ず取得すべき基盤的資格として設備技術者に意識付けされていくことが求められると読みます。 どうでしょうか? とにかく皆勉強してレベルアップしましょうということでダメ? |
個人的な解釈ですが、48ページで述べている事は以下のとおりではないでしょうか? 前段において、設備設計一級建築士の担当領域が広すぎて、一人の技術者では担当する事が不可能である事を危惧しています。 そして、その運用は注意が必要であると記載した後に、引用部分が記載されています。 これは、設備設計一級建築士にすべての設備設計に関する業務をまかせるのは、制度としては不十分であるが、一級建築士が建築技術者(意匠・構造)・設備技術者の基盤的資格であるならば、その中に新たに構造設計一級建築士・設備設計一級建築士という資格をもうけるのは、建築社会の再構築に有意義であるということを述べているだけにすぎません。(つまり、構造・設備設計の業務独占が一級建築士のみに限定されている以上、その中からしか資格者は選べないと言っているだけです) そして、()内に書いてあることは、一級建築士以外の設備技術者が、一級建築士を取得する事が現実的になる制度設計が必要であると言う事です。(必要な専門技術者が一級建築士を取得して、専門設備の設計を行う事が望ましいと言っているのではないでしょうか?) 私は、この文面からは、一級建築士がすべて、構造設計一級建築士・設備設計一級建築士をとるべきだとは読み取れないのですが、おかしいでしょうか? 当然一定規模以上の構造・設備設計を行う場合は、取得する必要はあるとは思います。 必要な実務経験及び能力のある人が指定講習の修了考査に合格して、構造設計一級建築士・設備設計一級建築士になるのは望ましい事だと思います。 |
マサズバ様、後段のご意見を何度か拝見しまして、心強く響いております。 5千uの領域に拘ることなく、今回の資格に首を突っ込んだ事、間違いではなかったと確認できました。多くの意匠系があまりに無関心だったので、漠然とした危機感のあった自分が変わり者なのかとも考えましたが。 個人住宅の設備図で確認を通す程度の図面を描いた事はありますが、電気図はお手上げです。構造図は、計算書との食い違いをチェックして訂正する程度です。確認がおりていても案外食い違いを見付けたりすることもしばしばですから。 マサズバ様と同じく何でも屋の感はもちろんあって、現場監理を超えてほぼ監督をしているようなケースもあります。従って、設計では今はほぼ外部スタッフと組みます。小さな住宅などの場合は、経営的にはたしかに厳しいですね。 先程監督さえすることもあると申しましたが、うちは工事を分離発注して現場監理することもやりますので、サブコンさんと直接設計段階から協力してもらうこともあります。勿論、設計料は必ず支払います。そうしないとけじめがつかなくなるのと、永いチームワークが組めなくなります。 加えてもう一つ、サブコンさんとも繋がっておく必要性ですが、顧客(特に個人)のビルの10年・20年経過したメンテナンスに対応するケースが非常に多いです。施主との永い付き合いは、設計者として永くその建物を診るという利点もあります。 必然的に、改修工事を統括したりします。設計だか工事だかさえ判らなくなりますね。 そんな日々です。意匠とか設備とかの領域にとらわれるのは、設計業界が窮屈すぎるからかも知れませんね。資格とか講習考査が増えて、発注形態もますます細かくなっていくなら、元請け・外注はたまた下請けみたいな感覚が相も変わらず続くのでしょうか。 |
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