Page 1011 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼室内気圧について。 ノリナ 05/5/26(木) 15:39 ┣Re:室内気圧について。 こてつ 05/5/30(月) 14:12 ┃ ┗Re:室内気圧について。 ノリナ 05/6/10(金) 11:16 ┃ ┗Re:室内気圧について。 こてつ 05/6/13(月) 15:55 ┣Re:室内気圧について。 池のどぜう 05/5/30(月) 17:48 ┗Re:室内気圧について。 団塊のQ 05/6/6(月) 8:30 ┗Re:室内気圧について。 ノリナ 05/6/10(金) 11:30 ┣Re:室内気圧について。 団塊のQ 05/6/10(金) 14:56 ┗Re:室内気圧について。 hatomori 05/6/10(金) 15:59 ┗Re:室内気圧について。 ノリナ 05/6/10(金) 20:27 ┗Re:室内気圧について。 hatomori 05/6/10(金) 21:01 ┗Re:室内気圧について。 BIG MOUTH 05/6/11(土) 13:23 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 室内気圧について。 ■名前 : ノリナ ■日付 : 05/5/26(木) 15:39 -------------------------------------------------------------------------
いつもお世話になっております。 食品工場の換気計算を行う場合、基本的には室内を正圧にすべきかと思いますが、どの程度正圧にすべきか迷っています。 基準というべき数値はあるのでしょうか?また、常識的な範囲での限界値といったものはあるのでしょうか? 計画している室は、面積600m2程度、気積2,000m3程度の室です。 どなたかお教えください。宜しくお願い致します。 |
食品工場は未経験ですが、レスがつかないようなので 食品工場といってもクリーンルームの仕様からそうでないものまでさまざまなようです。 クリーンルームとして考えた場合、以下のHPによると食品工場におけるクリーンルームの清浄度はクラス10,000程度、室内圧12.25Pa以上となっています。 http://www.hosokawamicron.co.jp/main/9clean/contents088/main.htm また、便覧によれば、室間差圧は以下となっています。 異級のクリーンルーム相互間→5Pa クリーンルームと準清浄室間→10Pa クリーンルームと一般室間 →15Pa 準清浄室と一般室間 →5Pa クリーンルーム仕様の場合、上記を参考にして決めていくことになるのだと思います。 クリーンルーム仕様でない場合は、成り行き正圧とするか、制御をかけるにしても上の数字は裕度が小さいので20〜60Pa位はあったほうがよいと思います。 限界値ですが、隣り合った室間で、扉を介した場合の限界値として50Pa以下とする基準があります。それ以上では扉の開閉が困難になるという数値です。 なお、「換気計算を行う場合」と書かれていますが室内圧力制御を行う場合、設計上の給排気量は同じ風量収支にします。(ファン能力は静圧計算に室内圧力を加えて選定します) リーク量により給排気量を増減した数字としないのが原則です。もちろん部屋の気密度が充分に確保されていることが大前提です。 |
有難うございました。net環境が使用できなかったので御礼が遅れまして申し訳ございませんでした。便覧を見直しました。記載されていましたね。重ねて申し訳ございません。 さて、以下素人的な質問で申し訳ないのですがお教えください。 今、A室に対し1000m3/h(100Pa)のファンにより給気を行い、500m3/h(30Pa)のファンにより排気を行なっているとすれば、全く換気を行っていない隣室(B室)との差圧は70Paとなるとの認識で宜しいでしょうか? とすれば、お教えいただいた扉を介した隣室との限界値50Paを上回りますので何らかの対策を講じなければならないのでしょうか? でも、50Paといえば0.00051kgf/cm2ですよね。わずかな値のような気がするのですが気をつけなければならないのですね。 またまた素人的な発言ですみません。 以上、宜しくお願い致します。 |
>今、A室に対し1000m3/h(100Pa)のファンにより給気を行い、500m3/h(30Pa)のファンにより排気を行なっているとすれば、全く換気を行っていない隣室(B室)との差圧は70Paとなるとの認識で宜しいでしょうか? 1つの室に対する入気量と排気量はリークも含めれば結果的に同風量になります。 設問の給気ファン1000m3/h×100Pa、排気ファン500m3/h×30Paであっても給気量と排気量はどこかでバランスします。給気量は1000−アルファ、排気量は500+アルファでダクト系と室のリークを含めた抵抗の収支がバランスしたところが入気量と排気量になります。 単純な給気ファンと排気ファンの静圧の差にはなりません。 なお、リーク量は特殊な場合を除いて計算できないので、通常は自動ダンパなどを設置して必要な室圧にする制御を行うわけです。 なお、1つの室であれば自動制御を入れなくとも手動ダンパ+差圧指示計で手動調整にて対応できます。 給気と排気の各々の手動ダンパを室圧(差圧指示計)を見ながら調整してダンパの開度を試運転にて決定します。 >でも、50Paといえば0.00051kgf/cm2ですよね。わずかな値のような気がするのですが気をつけなければならないのですね。 50Pa→約5kg/m2です。1枚の扉が約2m2とすれば50Paで10kgの圧力がかかっていることになります。 これ以上だとドアノブを回して開閉するのに多少の困難を感じるという数字です。厳密な意味での規定というものではありません。目安と考えて下さい。 次の限界値はトラップです。正圧または負圧の室内にトラップを有する衛生器具がある場合は、室圧を封水深以下になるように考えておかないと圧力により封水が破れます。手洗器の封水深は50mmですので50mmAq(約500Pa)です。この場合はファンの起動時を含めた過渡的状態でもこの数字以下になるように考えなければなりません。このくらいになってくるとシャッター、窓の耐圧も検討することがあります。1000Paを超えると危険な場合があります。(蛇足です) |
換気風量の計算では圧力差を無視してもいいと思います。必要とすれば 隙間からの漏れ空気量をどう見積もるかという問題でしょう。 圧力制御をする場合は 対象室の気密を、建築工事でしっかり確保するのが前提です。空調だけでは 圧力の制御というより、正圧気味にできる という程度にとどめるのが無難です。 その場合でも 開口部 ドアの開閉状況(シャッターはお話にならない)、壁と天井の突き合わせ部、天井や壁自体の気密(すきま?)の程度をしっかり確認してください。これを無視して押し込み風量を大きくすると すきまでひゅーひゅーと音がでるかもしれません。ふつうの工場建家なら、すかすかで音すらでないかも。 |
ノリナさんへ わかる範囲で回答してみます。 >食品工場の換気計算を行う場合、基本的には室内を正圧にすべきかと思いますが、どの程度正圧にすべきか迷っています。 >基準というべき数値はあるのでしょうか?また、常識的な範囲での限界値といったものはあるのでしょうか? >計画している室は、面積600m2程度、気積2,000m3程度の室です。 室内を正圧にする目安は、クリールームで1mmAqで1回/時程度です。 2mmAqで2回/時程度と考えてください。 部屋の内装の使用が気密性があることを先に確認してください。 ドアがエアタイトになっている。ベルとコンベア等開口部がないことは「こてつ」さん、「池のどぜう」さんのコメントの通りです。 食品工場の用途によって異なりますが、生産機械の排気があると思いますので 加算してください。 なぜ正圧にするか、不明です、食品工場は、洗浄、燻蒸等が必要で、負圧も必要と思われますが如何ですか? 食品工場の内容を明確にすると、経験者がもっとレスできると思われます。 団塊のQより |
有難うございます。 工場の内容ですが、食品の充填を行なう為室内に虫や異物が入り込まないよう正圧にしたいと考えています。ですので、クリーンルームのように清浄度を高くする必要はありません。 ただし、お教えいただいた数値を今回の室に当てはめるとすれば、2000m3/h(10Pa)程度のファンで押し込めば、「1mmAqで1回/時程度」となるとの認識で宜しいでしょうか? 全く素人的な質問で申し訳ありませんが、お教えくださいませ。宜しくお願い致します。 |
ノリナさんへ 団塊のQです。 >食品の充填を行なう為室内に虫や異物が入り込まないよう正圧にしたいと考えています。 充填室は、床の水洗い、内装壁、天井の清掃、くん蒸等が考慮されていますので 気密性はよいと思います。 加圧はあくまでも補助として、異物混入を防止する方法としては、ダクト系統に虫が混入する隙間がないように計画してください。 1)給気ガラリーはもちろん、排気ガラリーにも防虫用としてフィルター(フィレドン5mm厚以上)を設置し、目詰り時に交換できること。 2)ファン停止時にチャッキダンパー(ノンリークタイプ)を設けて気流を完全に止め虫等が入らないように調整すること。 3)壁、床、天井貫通部の穴埋めコーキングを完全に行うこと。 4)空調機(PAC)が室内にあれば、ドレーンの封水を完全にとれるトラップで施工すること。 施工の着眼点は、虫、異物の混入ルートと考えられる所をすべてつぶしてください。 私の経験では、クリーンルームに何故か、小蝿が1匹混入してました。(レターンダクトからの侵入でした)また、煙草工場では、匂いにつられて小虫が集まり対策に悩まされました。 工場の方は慣れていて、定期的にくん蒸、掃除されていました。 食品の充填室では、定期的なくん蒸殺菌が実施されますので、首記の対策で充分と思われます。 補助の加圧は気持ちとして1回分の2,000m3/時でよいと思います。 |
>ただし、お教えいただいた数値を今回の室に当てはめるとすれば、2000m3/h(10Pa)程度のファンで押し込めば、「1mmAqで1回/時程度」となるとの認識で宜しいでしょうか? 室内をプラス10PAにするのと、ファンの静圧を混同されていないか、心配します。 前述のファンの給気静圧ー吸込静圧が室内の圧ではないことを理解してください。 室内の気密性さえよければ、風量はそれで十分でしょう。 但し。いくらプラス圧にしても、虫の侵入は防げないのでは。 気密性がわるければ、(例えば大きな開口がある場合)いくら加圧用の余剰空気を送っても圧力差はつきません。 (参考まで) なぜ圧力差がつくのか 過去ログにも参考になることがありますから、みてください。 |
御指摘有難うございます。確かに混同していました。過去ログにいくつか参考になる書き込みがありました。大まかに言えば、給気している(加圧している)A室が有り、隣接するB室に対して開口がある場合、そこを流れる空気から差圧を算出するという事でしょうか。 でも、A室が完全に密閉された状態(ありえないことと思いますが)で、給気ファンにより給気されている場合、A室の室内圧はそのファンの性能曲線図中最大の静圧まで上がるのではないでしょうか。例えば1000m3/hで静圧50Paで設置したファンをA室に対し稼動させた場合ファンは性能曲線図通りに動作し、しばらくした後、給気量は0m3/h 静圧200Pa(例えばの数値です。)という状態になるのではないでしょうか。このときA室の内壁面にかかる圧力は200Paという事になるのではないでしょうか? 当初の質問と若干内容が異なってきているかもしれませんが、お教えくださいませ。 宜しくお願い致します。 |
>給気している(加圧している)A室が有り、隣接するB室に対して開口がある場合、そこを流れる空気から差圧を算出するという事でしょうか。 余剰空気が流れるところの抵抗分(圧力損失)が差圧となります。 >・・・・・・・・このときA室の内壁面にかかる圧力は200Paという事になるのではないでしょうか? 完全密閉のところにファンをまわせば、そのようになります。 ただ参考に書いておられるような数値にはなりませんね。 解っておられるようですが動圧分だけがプラスされるだけです。 |
古い記憶ですが、ご参考まで 官庁が出している排煙の本に室圧のことが記述されていたかと思います。 以下は間違っていたらごめんなさい。計算してみてください 室圧制御は、見方を変えると隙間風制御かも知れません。 室間差圧1mmAqのとき室間の隙間風の風速はP=V2γ/2gから4.5m/s このドアの隙間分と、差圧ダンパ分もみこんで給排バランスを見ればいいかも 室圧1mmAqのときのドア(1.8*0.9)にかかる重さ1.6kg(0.001*1.8*0.9*1kg/m3) 室間差圧が大きすぎるとドアを開けるのに一苦労 |
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