Page 1095 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼熱源機器について なくら 05/8/24(水) 17:58 ┣Re:熱源機器について mukashi 05/8/24(水) 20:21 ┃ ┗Re:熱源機器について なくら 05/8/25(木) 21:33 ┃ ┗Re:熱源機器について ミロス 05/8/25(木) 22:59 ┃ ┗Re:熱源機器について なくら 05/8/26(金) 1:11 ┣Re:熱源機器について ミロス 05/8/24(水) 20:33 ┃ ┗Re:熱源機器について なくら 05/8/25(木) 21:40 ┃ ┗Re:熱源機器について 飲み疲れ 05/8/26(金) 11:06 ┃ ┗Re:熱源機器について なくら 05/8/27(土) 10:20 ┗Re:熱源機器について 花見 05/8/25(木) 10:18 ┗Re:熱源機器について なくら 05/8/25(木) 22:02 ┗Re:熱源機器について 花見 05/8/26(金) 11:27 ┗Re:熱源機器について なくら 05/8/27(土) 12:48 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 熱源機器について ■名前 : なくら ■日付 : 05/8/24(水) 17:58 -------------------------------------------------------------------------
現場で施工管理などをしておる5年生です。 ふと気づいたことがあり、当たり前と思う話をさせていただきます。 吸収式冷温水発生器とターボ冷凍機を省エネの観点から比較すると 間違いなくターボに軍配が上がると思います。 しかし、熱源機器のメインは吸収式冷温水発生器という場合が多いように見受けられます。 設計業務をほとんどしたことがないものとしてはなぜ?となってしまいます。 そこで設計業務を行っている方にその理由(自分では全く検討がつきません)を教えていただけないものかと思いました。 よろしくお願いします。 |
冷温水機と比べるなら、 ターボ冷凍機の場合、暖房時の温熱源は何を使うのですか? |
>冷温水機と比べるなら、 > >ターボ冷凍機の場合、暖房時の温熱源は何を使うのですか? 返事が遅れました。 現在施工しているところは某病院で吸収式冷温水発生器x3台、ボイラーx2台と なっております。ボイラーは主に空調加湿、衛生給湯に利用しております。 単純に設計時点でボイラー容量を大きくし熱交換器により温水を加熱すれば よかったのではないかなと思いました。 |
設計には、かならず設計者の設計思想があります それを確かめてみましたか? システム設計は、建物に対して最適の解決案を策定しているはずです。 意味のない設計はしていないと思いますよ。 例えば、なぜ、電気/ガスのベストミックスでなく、全ガスになったのか? |
>設計には、かならず設計者の設計思想があります > >それを確かめてみましたか? >例えば、なぜ、電気/ガスのベストミックスでなく、全ガスになったのか? 返信ありがとうございます。 そうですね。設計思想は今度聞いて見ます。 |
>吸収式冷温水発生器とターボ冷凍機を省エネの観点から比較すると >間違いなくターボに軍配が上がると思います。 なぜ、そう思うのですか? 「省エネの観点」とは、何ですか? COPですか? |
>>吸収式冷温水発生器とターボ冷凍機を省エネの観点から比較すると >>間違いなくターボに軍配が上がると思います。 > >なぜ、そう思うのですか? >「省エネの観点」とは、何ですか? COPですか? CO2排出量の観点からです。 同能力の場合吸収式冷温水発生器の方が2倍以上はCO2を 排出していると思います。(簡易計算) (吸収式・・・COP1.2,ターボ・・・COP6,とした場合の略算です。) |
>CO2排出量の観点からです。 >同能力の場合吸収式冷温水発生器の方が2倍以上はCO2を >排出していると思います。(簡易計算) >(吸収式・・・COP1.2,ターボ・・・COP6,とした場合の略算です。) 以前は CO2の観念がなく ランニングコストなどで評価していました。 電気・ガスの選択は必ずしも技術的なことでなく営業的理由やインフラの状況も要因になります。かつて、東京の街中では電気が足りないのでガスを使ってほしいという要望もありました。また、ランニングコストについては主にガス会社が電気よりも安くなるように夏季特別料金を設定したりしています。ぶっちゃけた話、ランニングコストについては 結論がありきで 正当化はあとづけということもしばしばです。電気を使わないとした場合は 基本料金を下げるためです。夏のピークにあわせた受電契約にすると 1KWあたり約千円が毎月かかります。冬は半分以下の電力であっても ピークの基本料金を払うことになります。単純にターボを吸収式に変えるだけで年間100万以上の契約電力が節約できて、すぐ元が取れるという「省エネ」提案をしたこともあります。 |
飲み疲れさんレスありがとうございます。 設計担当に聞いてみたところ確かに技術的なことではなく他の(明確には教えてもらえませんでした)理由から熱源機器を選定されているようです。 設計担当の話から推測するとターボにしたことによる電力量の増加量は大きいですから、そのあたりも一因(契約電力が多くなる)ではないかと自分では解釈しました。 ありがとうございました。 |
>吸収式冷温水発生器とターボ冷凍機を省エネの観点から比較すると >間違いなくターボに軍配が上がると思います。 単純にCOPを比較するならこの通りです。 >しかし、熱源機器のメインは吸収式冷温水発生器という場合が多いように見受けられます。 >設計業務をほとんどしたことがないものとしてはなぜ?となってしまいます。 >そこで設計業務を行っている方にその理由・・・ エネルギー費用が安価だからです。 同じ冷熱を取り出すのに、昼間の電力とガスの比較でいうと約2割安いと言う試算があります。(この割合は条件によってものすごく変わります。) 省エネと言うのと、省コストというのと、CO2の排出量という観点から言うのでは、 それぞれ少しづつ違う結果になります。 省エネ機器=省ランニングコスト機器=CO2排出量が少ない機器ということにはなりません。 設備設計をする際、熱源機械の方式を決定するためには、初期費用(機器の価格や設置のための費用)やランニングコスト(エネルギー使用料金とメンテナンスコスト)、故障頻度や停止することによるリスク、更に機器の更新の際の廃棄物に関わる費用などを勘案し、顧客と話し合いで決めます。 LCC(ライフサイクルコスト)あるいはLCA(ライフサイクルアセスメント)と言います。 |
>設備設計をする際、熱源機械の方式を決定するためには、初期費用(機器の価格や設置のための費用)やランニングコスト(エネルギー使用料金とメンテナンスコスト)、故障頻度や停止することによるリスク、更に機器の更新の際の廃棄物に関わる費用などを勘案し、顧客と話し合いで決めます。 >LCC(ライフサイクルコスト)あるいはLCA(ライフサイクルアセスメント)と言います。 聞き慣れない言葉(LCC、LCA)ですが、そのような考え方があるのですね。 ご教授ありがとうございます。それらについて検索してみました。すると LCCは設備の誕生から廃棄までの総費用、LCAは設備のために作られる原材料を加工する段階から廃棄(リサイクル含む)までの総費用および環境悪化の度合いを考慮するということでしょうか。 しかしながら昨今のCO2排出量の削減は重要な課題となっていきているので 極論かもしれませんが、効率よく運用し削減することがよいと考えられます。 |
>聞き慣れない言葉(LCC、LCA)ですが、そのような考え方があるのですね。 >ご教授ありがとうございます。それらについて検索してみました。すると >LCCは設備の誕生から廃棄までの総費用、LCAは設備のために作られる原材料を加工する段階から廃棄(リサイクル含む)までの総費用および環境悪化の度合いを考慮するということでしょうか。 >しかしながら昨今のCO2排出量の削減は重要な課題となっていきているので >極論かもしれませんが、効率よく運用し削減することがよいと考えられます。 LCCにしましてもLCSにしましても検討する立場立場によってインプットする情報が変わります。 CO2排出量削減という観点から風力、波力、太陽光など、化石燃料以外のエネルギー使用促進などというのは、一民間企業としてはちょっとおこがましくて提案したことありません。 廃棄物の処理に関しましても、本当のアセスメントなら、原子力施設の廃棄にも考慮すべきかと思いますが、政治の分野でしょうね、そこまでいくと。 もちろん、費用優先でCO2排出ダダ漏れ、またあやしげな産廃業者の処理(というか単なる捨て)というのは社会的にはとおりません。 バランスが大事なのは尤もです。 民間企業に席を置いてますので、重々承知してます。 |
花見さんレスありがとうございます。 花見さんのおっしゃるようにバランス感覚は重要ですね。 局所的に物事を考えすぎていたようです。 ありがとうございました。 |
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