Page 1899 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼給水管径、流量線図の読み方について アロサウルス 08/6/19(木) 1:05 ┣Re:給水管径、流量線図の読み方について EM 08/6/19(木) 10:27 ┣Re:給水管径、流量線図の読み方について おば嬢 08/6/19(木) 10:58 ┣Re:給水管径、流量線図の読み方について しろべ 08/6/19(木) 14:26 ┃ ┗Re:給水管径、流量線図の読み方について アロサウルス 08/6/20(金) 0:27 ┣Re:給水管径、流量線図の読み方について masa 08/6/19(木) 23:36 ┃ ┗Re:給水管径、流量線図の読み方について アロサウルス 08/6/19(木) 23:56 ┗Re:給水管径、流量線図の読み方について アロサウルス 08/6/24(火) 0:49 ┣Re:給水管径、流量線図の読み方について masa 08/6/24(火) 1:11 ┣Re:給水管径、流量線図の読み方について EM 08/6/24(火) 8:53 ┗Re:給水管径、流量線図の読み方について しろべ 08/6/24(火) 18:47 ┗Re:給水管径、流量線図の読み方について アロサウルス 08/6/27(金) 0:14 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 給水管径、流量線図の読み方について ■名前 : アロサウルス ■日付 : 08/6/19(木) 1:05 -------------------------------------------------------------------------
設備設計の仕事に就いたばかりの初学者です。茶本で初めて給水管の 管径を算定することになりました。 対象は小学校の便所の改修工事です。ここに投稿する前に、何年か前の ログでばかぼんサンという方が流量線図による方法について教えてください という記事があり、とても丁寧にお答えしている方の文章を読ませていただ きましたが、やはりばかぼんサンのいうように簡単ではありませんね。 本を読んでも皆さんのように直ぐには理解できませんでした。でもとにかく 実践してみようと思い、4階建ての校舎の工事対象便所の代表水栓として、 高置水槽から最遠の洋便器を選びました。次に水槽からの高低差による水圧 が71KPaと解りました。そして高置水槽からの実長が68mでした。 これらから配管許容摩擦抵抗を求めると 0.007 KPa/m という極端 に小さな数値になり、ここで考え込んでしまいました。 この数値は一体何を意味するのでしょうか。 茶本を繰り返し読みましたが、この本は あまり初心者には親切な解説は記載されていないのですね。 独学で苦労して身に着けた知識をお持ちの皆さんにたいして、この様な質問 をするのは心苦しいばかりなのですが、少し知識を分けて頂きたく投稿させて いただきました。 また、ヘーゼンウィリアムの流量線図の横軸は単位長さ当たりの圧力損失、縦軸 は流量となっておりますが、この図の読み方についても私にとっては難解でして、 皆さんは通常、この図を使うときにどこからアプローチなさるのでしょうか? 流量から右にたどって、どの管径線となんらかの計算によって交わるのでしょ うか? そしてその交点から、対象経路の圧力損失や流速を求めるのでしょうか? 恥ずかしい質問で申し訳ありませんが、どなたか教えていただけたらありがたい です。よろしくお願いします。 |
>この数値は一体何を意味するのでしょうか。 >また、ヘーゼンウィリアムの流量線図の横軸は単位長さ当たりの圧力損失、縦軸 >は流量となっておりますが、この図の読み方についても私にとっては難解でして、 >皆さんは通常、この図を使うときにどこからアプローチなさるのでしょうか? >流量から右にたどって、どの管径線となんらかの計算によって交わるのでしょ >うか? そしてその交点から、対象経路の圧力損失や流速を求めるのでしょうか? 参考にしてください。 まず基本的な考え方ですが、 許容動水勾配とは、管内を流れる水に許される単位長さあたりの圧力損失を 示しています。流量が同じであれば、その許容数値が小さいと管は太め、 数値が大きいと管は細めとなります。 高低差が7.1mで距離が68mあって、FV便器の必要水頭が7mとすれば、 68mの中で圧力損失分が、0.1mしかとれないよということです。 ですから、この場合は施設の方と最初から水頭がないという話から始まり、 水槽を上げますかとか、または便器をロータンクにする算段が必要です。 ・・・ そういうことを置いとくと、 給水負荷単位からメイン管を決め、流量から最上階第一分岐までの圧損は 計算できます。 便所内は、均等表で概略定めて、許容動水勾配を考慮した流量計算を 元に管径計算を行えば、あまり見当違いは起きないと思いますよ。 それでもって、高置水槽の高さが決まってきます。想定が要るということ。 高くとれれば、許容動水勾配が大きいので管は細め、あまり高くとれないと 勾配が小さいので管は太めになります。高さによって、変るということです。 最後に所定の流速(2m以内)管径を考慮(途中の計算で)ください。 |
ひととおり設備計算書が作れる教科書みたいな市販本が10年前くらいに ありました。 購入したのですがばらばらにしたので表紙がないし今は本体も使わないので自宅で 行方不明ですが、電気空調衛生全部網羅してます。 内容的にぼちぼち売れているはずなので、廃版にはなっていないでしょう。 という情報にすぎませんが。 |
計算合ってますよ。 高低差による圧力71kPa 洋便器フラッシュバルブの器具必要圧70kPaとして その差1kPa。(これ小さすぎ!) 配管長68m、継手・弁類損失を配管長の100%とすると 合計相当長136m。 以上から許容される圧力損失は 1kPa/136m、1mあたり0.0074kPa。 計算合ってますが、普通の管サイズの選定でそんな小さい圧損は ありえませんので、対策は、水槽位置を高くするか、 フラッシュ弁より器具圧力が低い洗浄タンクにするかです。 仮に洗浄タンク式として器具必要圧を30kPaとすれば 71−30=41kPa までは配管に食われても良いことになり 許容単位圧損は 41/136=0.3kPa/m、これなら普通です。 さて、水槽から末端の便器までの68mの道中にはたいてい分岐があり、 分岐ごとに必要な流量が異なっていることと思います。 区間ごとの流量に対して、0.3kPa/m以下の圧損となるように管サイズを 選定しておけば、68m先までの圧損の合計が41kPa以下となり、 末端の洗浄タンクで 30kPa以上を確保できることになります。 流量線図では流量をたどって0.3kPa/mとの交点から余裕のあるサイズとします。 VLP使用で0.3kPa/mのとき、40Lit/minだったら32A、100Lit/minだったら50A。 |
ありがとうございます。 > >流量線図では流量をたどって0.3kPa/mとの交点から余裕のあるサイズとします。 >VLP使用で0.3kPa/mのとき、40Lit/minだったら32A、100Lit/minだったら50A。 ・・・これが知りたかったのです!! 皆さんは普段このようにして流量線図を ご利用なさっていたのですね。 じつは茶本の文章が今の自分には難しく思われたので、本屋でナツメ社の 「図解 給排水衛生設備の基礎」という本を購入したところなのですが、 横軸の単位長さ当たりの圧力損失については詳しい説明もなく、許容摩擦値の式も 掲載されていませんでした。初心者には難しいから・・・という編集者のお考え なのかもしれません。 それから、最上階には低圧用FVを採用することにしました。 本当にありがとうございました。 |
フラッシュバルブは、低圧用(必要水圧40kPa)ではないですか? |
>フラッシュバルブは、低圧用(必要水圧40kPa)ではないですか? ありがとうございます。TOTOのカタログから、30〜40KPaの 低圧用Fvを見つけたのでこれを採用いたします。 |
皆さんいろいろと御教授いただきありがとうございます。 もうひとつ教えていただけたらと思うのですが、配管許容 摩擦抵抗について、茶本には各階ごとに許容摩擦抵抗を計算する とありますが、式の中の高置水槽からの実長は鉛直方向も含まれる という考えでよろしいのでしょうか。 そうなると高低差による圧力(分子)が大きくなっても縦方向に距離が 伸びれば分母も大きくなりますね。立て管も圧力損失の距離として拾って らっしゃいますでしょうか? 今ひとつ、茶本の記述についていけないのです。 |
立管も当然加算しますが、立管の長さと高低差の増加は同じですから、立管の圧力損失の増加より、高低差の増加による圧力の上昇の方がはるかに大きいので、普通は問題にはならないのでは? |
最初のレスで、メイン管は全体の給水負荷単位流量と動水勾配から決定できましたね。よって、最上階の第一バルブまでの水頭損失は計算できます。 とすれば、そこの静水頭がわかります。 そこから、直下の階の最遠便器までを上階と同じようにやっていけばいいのです。 同じレイアウトなら、静水頭が有利なので、最上階と同じサイズで十分に間に合うということです。 下にいけばいくほど動水勾配は有利になるので、給水サイズは細くていいのですが 流速の制限もあり、一般的には同サイズです。 (その意味では、均等表はよくできてますよ) |
配管実長は経路の全長で鉛直方向の配管長を含みます。 立て管の圧力損失を無視することはありません。 当初の高低差による圧力71Pa、配管実長68mの例から、 平面プランが同一で ひとつ下の階を考えてみます。 階高を4.0mとしてその分だけ圧力と配管長が増えたとします。 圧力は、71kPa+4m*9.8=110.2kPa 配管相当長(実長*2とする)は、(68+4)*2=144m 前回の例の続きで、洗浄タンク(必要圧30kPa)使用とすれば 許容される単位圧力損失は (110.2−30)/144=0.557kPa/m 高置水槽水槽から最上階用の給水分岐までは、前回の0.3kPa/mで、 分岐以降のひとつ下の階の経路は0.56kPa/mかつ推奨流速のラインを 超えないサイズを 抵抗線図から選定します。 設計図では、下の階は最上階と同じサイズにしてしまうことも多いです。 |
皆様、いつも親切に教えていただきありがとうございます。 どなたもとても参考になりました。 これからも精進してまいります。 |
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