Page 1900 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼AHU能力 KF 08/6/24(火) 14:32 ┗Re:AHU能力 masa 08/6/24(火) 23:08 ┗Re:AHU能力 KF 08/6/25(水) 8:28 ┣Re:AHU能力 masa 08/6/25(水) 12:55 ┗Re:AHU能力 なかしん 08/6/26(木) 0:16 ┗Re:AHU能力 KF 08/6/26(木) 9:38 ┣Re:AHU能力 masa 08/6/26(木) 12:45 ┣Re:AHU能力 なかしん 08/6/26(木) 13:39 ┗Re:AHU能力 EM 08/6/26(木) 13:48 ┗Re:AHU能力 KF 08/6/27(金) 7:59 ─────────────────────────────────────── ■題名 : AHU能力 ■名前 : KF ■日付 : 08/6/24(火) 14:32 -------------------------------------------------------------------------
前回、室内圧力の件でお世話になったものです。その節は貴重なご意見をいただき感謝しています。再度上記の件で、ご教示願います。 現在室内温度見直しにより、AHU能力を見直しています。出入りの業者の検討書を見ても、間違っているのではないかと、疑問に思えるところがあります。本を見て調べているのですが、理解不可能なところがありますので、質問させてください。 空調設備 オールフレッシュのAHUであり、AHU出口温度および湿度制御を行っており、冷水は7−12℃を2方弁制御のPID制御で行う。 質問事項 1)風量の計算に関係する温度として、Δt=(室内温度ー吐出し温度)を使用し て、qs=0.33*Q*Δtとして顕熱負荷を計算していますが、オールフ レッシュの場合、Δt=外気温度ー吐出し温度で考えるのでしょうか? もし、室内温度ー吐出し温度とすると式の意味をどのように考えたらよいの か。 2)風量から計算した冷房能力と、全熱量から計算した能力・・冷水流量*冷水温 度差・・との間に50〜60%の差がありますが、このAHU能力(部屋を冷 房する能力)としては、どちらの冷房能力を考えればよいのでしょうか? 業者の計算書では、全熱量をAHU能力として、計算しており冷房能力は、十 分という検討結果になっていますが、現実は、能力不足です。 AHUメーカの風量からの計算式では、外気温度ー吐出し温度を使用していま す。1)との兼ね合いでどちらを使用するのか?教えてください。 3)全熱量*AHU交換効率が、実際のAHU能力ではないかと思いますが、そう だとするとAHU交換効率は、どのくらいになるのでしょうか? 2)との絡みでいえば業者は交換効率1としています。 初心的な質問ですがよろしくお願いします。 |
オールフレッシュのエアハンドリングユニットで、室内負荷をまかなう場合は、吹出温度は、室温−10〜12℃で仮設定します。(室温26℃であれば、16℃〜14℃) 送風量は、室内顕熱負荷÷0.33÷吹出温度差(10〜12℃)で求めます。 エアハンドリングユニットの、全熱負荷は、(外気のエンタルピ−冷水コイル出口空気のエンタルピ)×送風量×1.2(kgDA/m3DA)で算出します。 |
回答ありがとうございます。しかし、次の点に付き疑問があります。 >オールフレッシュのエアハンドリングユニットで、室内負荷をまかなう場合は、吹出温度は、室温−10〜12℃で仮設定します。(室温26℃であれば、16℃〜14℃) >送風量は、室内顕熱負荷÷0.33÷吹出温度差(10〜12℃)で求めます。 >エアハンドリングユニットの、全熱負荷は、(外気のエンタルピ−冷水コイル出口空気のエンタルピ)×送風量×1.2(kgDA/m3DA)で算出します。 1)通常、AHUの外部条件ーDB外部/吐き出し温度差、WB外部/吐き出しに て、決まる比エンタルピーに上記公式を適用して決めますので、特別に室内用送 風量から、送風量を決めることはないと思いますが・・。 2)私が質問していた2)項に付いては、全熱を計算するとコイルの全熱と一致するこ とを確認しました。ここで3)で質問しているように、コイルの全熱をこのAHU の能力としていいのかという疑問です。当然、熱交換効率を考えかなり減少さ せたAHU能力として、使用しなくてはいけないのではないかという疑問で す。 3)新たな疑問として、AHUの外部DB,WB条件が提示されますが、当然提示条件とDB,wBが異なります。この場合、DBの温度差が大きく、WB温度差が小さい場合比エンタルピーを見た場合、差は小さくなります。あくまでもAHU能力としては、全熱で考慮していいのでしょうか? 私の疑問は、顕熱処理と潜熱処理熱量は仕様書のとおりであり、それぞれ処理能力が決まっており、どちらかの処理能力範囲が小さい場合、AHU能力としては減額して考える必要があるのか?もしくは、あくまでも潜熱処理で余裕の出た分は顕熱処理のほうにまわせるのかということです。(全熱=顕熱+潜熱のため) |
返信した内容は、室内負荷をオールフレッシュAHUでまかなう場合の、風量決定方法についてです。 すでに、設計が終了している、AHUの能力確認の場合は、AHUの流入外気条件の比エンタルピと、冷水コイル出口空気の比エンタルピと、AHUの送風量から、必要冷水コイル能力は算出できます。 必要冷水コイル能力を、満足できる冷水コイルを選定しているはずなので、AHUの全熱能力が、必要冷水コイル能力以上ある場合は、AHUは仕様どおりという事です。(AHUの全熱能力は、流入外気条件及び吹出空気条件を満足した場合の能力を表示しています) 流入外気条件が異なれば、当然冷水コイル能力も変化します。 通常は、一番厳しい条件で、流入外気条件を決めているので、それより緩い条件の場合は、能力に余裕があるという事です。 冷水コイルの能力は、乾きコイル(流入外気の露点温度以上の範囲)と、濡れコイル(流入外気の露点温度以下の範囲)の能力の合算となります。 乾きコイル範囲では、顕熱のみが処理され、濡れコイルでは、顕熱・潜熱の両方が処理されます。 AHUの潜熱処理量は、冷水コイル出口空気条件で決定されるので、室内負荷の顕熱比が高い場合は、冷水コイル出口空気温度を上げて、送風量を上げるか、バイパス処理などにより、AHUのバイパスファクターを上げる方法を取る必要があります。 |
通常、オールフレッシュの考え方として特殊排気がある場合が考えられます。 つまり、室内負荷から送風量が決められないですね。または、室内温度条件とSHFで吹出し温度を決めコイル負荷を決定しています。 コイル負荷はエンタルピー差です。(入口空気と出口空気のエンタルピー差) コイル選定・・・。最近は誰もしていないのでしょうね。 伝熱係数と濡面補正、対数平均温度差、面風速からコイル列を決めていました。 そのあたりを読むとよいですよ。 |
masaさん、なかしんさんご回答ありがとうございました。 1)風量のきめかた 室内顕熱負荷から、風量を決めてそれに応じて外気処理の熱量を確保するために 冷熱コイル列数などを決めるということがわかりました。私は、コイル条件が決まって いて、それに合わせて風量を決めるものと順番を逆転していました。 2)なかしんさんのご指摘のように、特殊排気をしており(前提条件で説明するのを 失念しており、申し訳ありませんでした)、排気風量+室内圧力確保の風量をま ず決定して、外気処理量を決めていましたので、風量の考えが逆転していまし た。 ご指摘により、通常の空調送風量の決め方が、理解できました。 3)AHU能力 空気温度 DB/WB 入口29.8/23.3 出口14.8/14.3となって おり、入口WB27度を超える日が多くなっている、最近の気象から判断して、 十分なAHU処理能力ではないと思っています。一般的なAHU,FCU仕様 を見ると、軒並みに小さな入力空気条件になっていると思いますが、このよう な空気条件で、間に合うように大き目のAHUを選定するのでしょうか?もし くは32〜34度、WB27より大きなものを特別設計依頼するのでしょうか? 4)乾きコイルは顕熱負荷、濡れコイルは両方の熱負荷処理ということは、冷熱された空 気が露点温度以下をパスすると、AHU全熱能力の範囲内で顕熱、潜熱を合計 処理できると理解しましたが、よろしいでしょうか? 5)いままで、回答に触れられていませんが、冷熱コイルの能力とAHU全熱処理能力 は、仕様書から計算した結果等しくなっています。 私の疑問は、これでは熱交換効率は100%であり、コイルと空気の熱交換上こんな ことはありえないのではないか?という疑問です。特に冷水と空気の対数平均 温度差は7〜8度以上はありますので、これらが効率の低下として考慮されない といけないのはないかということです。 冷熱コイル能力に対して、本当にAHUは100%の外気を処理できると考えて能 力不足になることは無いのでしょうか? 細かい話になり申し訳ありませんが、よろしくお願いします。 |
AHUの能力は、仕様書又は製作図にて確認されているのでしょうか? AHUの流入空気条件、29.8℃DB、23.3℃WBは、地域がどこかわかりませんが、通常は、還気・外気の混合空気条件のような気がします。 当然ながら、その条件でしか冷水コイルの能力は保証されないので、外気温度がそれ以上の場合は能力不足となります。(冷水コイル出口空気条件は満足できなくなります) 通常は、全外気運転の場合は、冷水コイル入口空気条件は、外気のもっとも厳しい条件で指定します。 冷水コイルについては、入口・出口空気条件と、バイパスファクター、冷水コイル能力から決定される、装置顕熱比が存在します。 したがって、入口、出口空気条件が一定の場合は、顕熱処理能力・潜熱処理能力は装置顕熱比により決定されますので、全熱処理能力の範囲で自由に顕熱・潜熱処理能力を変化させる事はできません。 風量調整、水量調整により、吹出空気条件を変える事は可能です。(これにより、装置顕熱比の調整は可能ですが、全熱処理能力も変化します) 冷水コイルの能力は、冷水条件、空気条件、風量を考慮したものが記載されています。 コイル汚損などが無い条件では、上記条件を満たした際は、メーカーの保障範囲内の能力があります。(冷水コイルの、水→空気熱交換率は考慮されています) 冷水・空気の対数平均温度差が7〜8℃あるので、効率の低下があるとの記述がありますが、通常は温度差がある方が冷水コイルの能力は上がります。(温度が高い方から低い方へ熱量は移動するので、温度差が無いと熱移動がなくなります) |
とても真面目な設備エンジニア・・ 1)回答 ご理解 2)回答 ご理解 3)回答 通常エアハンは外気量は送風量の30%ぐらいを想定しています。 4)回答 選定されているコイル能力(潜熱・顕熱)が記載されていますので確認してください。 5)回答 コイル列数をご自身で計算してみてください。余裕を見ています。 |
>細かい話になり申し訳ありませんが、よろしくお願いします。 細かい話は、読むのにも疲れるので、基本的なことだけです。 室内を温湿度とも、ある一定の温度にするのに普通のエアハンで 維持するのは無理ですね。(リターンをとれれば別ですがね) 温度は冷やして再熱、湿度は取ってから加湿。 というのは、AHUのコイル能力を決めるときに、ある一定の外気条件の もとで、ある一定の熱負荷があり、室内熱負荷のSHF線上に吹出し温度を決め その条件化で吹出すことにより、室温が一定に保たれるというものだからです。 本日の天気を考えてください。 温度は、室内設定温度より低い。 湿度は、室内設定温度より高い。 湿度を下げるには、冷やさないととれない。そうすると、温度がさがる。 リターンを取れる場合は、混合空気が一定の状態を維持できるので、少し寒い とか、少し湿気があるですみますが、オールフレッシュのように外気空気の 変動要素が激しい場合は、それはコイルの顕熱・潜熱だけではありません。 オールフレッシュは、SHF線上に乗せるため急激な左下がりのコイルなので、 コントロールできにくいと思いますよ。 負荷計算をしっかり行うこと。空気線図上で検討すること。そこからです。 |
masaさん、なかしんさん、EMさんありがとうございました。 仕様書に出ていても、どのように使用するのか?いまいち理解できない用語がありました。この中でのやり取りにより、ようやくそれなりに理解できました。 早速、AHUメーカに詳細仕様書、コイル選定法などの技術資料を送ってもらい、基本的なことから、検討することにします。 これらの学習後、不明な点がありましたら、再度質問したいと思います。 ご指導ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。 |
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