Page 195 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼外気処理空調機の選定について 泰治 03/6/21(土) 12:24 ┗Re:外気処理空調機の選定について どらちゃん 03/6/21(土) 17:31 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 外気処理空調機の選定について ■名前 : 泰治 ■日付 : 03/6/21(土) 12:24 -------------------------------------------------------------------------
空気線図上での外調機の流れがわからず困っています。教えて下さい。 |
本来、外気処理ですので、導入外気を室内空気条件にまで空調して給気するのが筋ってものなのですが、冷房時に於いては実際はそうでない場合も多いようです。 例えば、外気DB34℃,RH60%,h87kJ/kg(DA)、室内DB26℃,RH50%,h53kJ/kg(DA)のときは、ごの外気を室内空気まで空調しようとすれば、一旦15.5℃,95%まで冷却・除湿して、26℃,50%まで再熱する必要があります。もちろん、そうしているところもあるにはありますが、一般的に外気処理機には外気のエンタルピー処理を分担させるものとし、19℃,95%,53kJ/kgまで冷却・除湿して給気することが多いと思います。つまり、前者の除湿のための過冷却と再熱に要するエネルギーを、後者は省略しているということになります。 後者の場合の留意点は、一般空調機の吸込み空気が室内空気条件でなくなるということです。 外気量を30%とすると、空調機吸込み空気は24℃,60%,53kJ/kgとなります。室内空気のみを吸込む場合と比べると、全熱処理能力は同じですが、外調機が潜熱処理を省略した分、空調機の潜熱処理が多くなります。一般空調機コイル選定にあたっては、全室内空気を吸込み空気とした場合の処理能力と同時に、外気混合時の最大潜熱処理能力も満足することを確認する必要があります。まあ、一般空調の場合、空調機は顕熱処理が潜熱処理に優先して行われますし、全熱処理能力が同じで顕熱処理能力を満足していれば、潜熱処理能力の心配は殆どないのですがね。 ただ、外気混合空気が室内空気よりも温度が低くなるからといって、一般空調機の顕熱処理能力を少なく見込むことは、間違いではありませんが、私はあまり気が向きません。やはり、一般空調の冷房で感覚的にまず問題となるのは湿度より温度ですから、顕熱処理能力には余裕をもたせておきたいと思うからです。 これは施工時の事なのですが、よく外調機の給気温度設定を室内設定温度にしているケースが見受けられます。除湿・再熱をしているのならともかく、そうでないなら、前述の例で言えば、19℃に設定するのが正解です。 暖房の場合は、外調機給気条件=室内空気条件とします。 なぜなら、加熱・加湿の場合は、冷却・除湿のように、全熱ベースで考えて余分なエネルギーを費やすという事がないからです。 |
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