Page 2355 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼温水コイルの入口温度変更 ぼっち 10/2/8(月) 16:45 ┗Re:温水コイルの入口温度変更 白歯 10/2/9(火) 9:00 ┗Re:温水コイルの入口温度変更 ぼっち 10/2/9(火) 10:49 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 温水コイルの入口温度変更 ■名前 : ぼっち ■日付 : 10/2/8(月) 16:45 -------------------------------------------------------------------------
熱源更新の計画をしているのですが 古い建物で温熱源の温水取出し温度が63℃(ΔT=8℃)で AHUもFCUもその条件で選定されています。 客先の要望でヒートポンプ式のモジュールチラーで選定しているのですが 温水取出しが某メーカで55℃となっています。 金額的な都合から熱源のみの更新計画なのですが 昇温するわけにもいかないのでそのまま使った場合の検討をしたいと思ってます。 そもそもAHUのコイル入口温度が下がった場合、空調機の吹出し温度は どの程度低下するのでしょうか? |
熱交換器の設計は Q=K・A・△Tm で計算できます。 ここで Q=熱量(kcal/h) K=伝熱係数(kcal/m2h℃) A=伝熱面積(m2) △Tm=対数平均温度差(℃) Kは風速によって変化するので今回は一定 AはFCUの伝熱面積なので今回は一定 すると△Tmが変化した分だけ能力Qが変化します。 ここで△Tmは △Tm=(△1−△2)/(Loge(△1/△2) で△1=TH1−TL1 △2=TH2−TL2 TH1=温水入口温度(今回は63℃) TH2=温水出口温度(今回は55℃) TL1=空気吹出し温度(35℃と仮定) TH2=空気吸込み温度(24℃と仮定) TH1=63 |\ | \ △1=28| \ | |\ |△Tm| \ TH2=55 TL1=35 \ | | \| | \ |△2=31 \ | \| TL2=24 現在の△Tmは △Tm=(28−31)/(Loge(28/31)=29.5℃と想定されます。 ここで、改修後の能力をX%とします。 (改修後の△Tm)=(改修前の△Tm)*X/100−−−−(1) FCUの風量は、変化無いので吸込み、吹出し温度差が能力差になる よって、 (改修後の空気温度差)=(改修前の空気温度差)*X/100−−−−−(2) FCUの温水水量の変化はないのでFCU温水温度差が能力差になる よって (改修後のFCU温水温度差)=(改修前のFCU温水温度差)*X/100−−−−−(3) この(1)(2)(3)を同時に満たすXをエクセル等を利用し繰り返し計算して見つけて下さい。 下記の様になります。 TH1=55(これは新しい熱源機の温度) |\ | \ △1=23| \ | |\ |△Tm| \ TH2=48.5 TL1=32 \ | | \| | \ |△2=25.5 \ | \| TL2=23(能力低下で温度も下がると想定しました) この時の△Tm=24.2で改修前の82% 吹出し空気は(32-23)/(35-24)=82% 温水温度は(55-48.5)/(63-55)=81% と言う事で、82%の能力になるかと思います。 |
御回答ありがとうございます。 前半はコイルの列数計算の応用ですね。 後半の3つの式の解を同時に満たす条件というのがわかりませんでした。 式と数値を出していただいたので、それを参考に自分でもやってみようと思います。 ありがとうございました。 |
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