Page 2603 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼リミットロード特性の原理 MNBEE 11/10/21(金) 12:32 ┗Re:リミットロード特性の原理 エスコ 11/10/24(月) 17:33 ┗Re:リミットロード特性の原理 MNBEE 11/10/25(火) 16:51 ┗Re:リミットロード特性の原理 エスコ 11/10/26(水) 15:38 ─────────────────────────────────────── ■題名 : リミットロード特性の原理 ■名前 : MNBEE ■日付 : 11/10/21(金) 12:32 -------------------------------------------------------------------------
リミットロード特性の概要は文献から理解できましたが、なぜそのようになるのか(原理)がいまいち理解できません。 リミットロード特性は羽の形状によって引き起こされているのでしょうか。その場合、なぜそのようになるのでしょうか。 ご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示下さい。 |
遠心力を利用した流体機械は基本的にリミットロード特性を持つものが多いです。 二次側の抵抗が増大していけば羽根車は空回りするだけで流量ゼロになりますが、消費動力もそれに合わせて低下してゆきます。 反対に抵抗値が下がれば流量は増大していきますが、あるところを超えると機械の中を通過するときの抵抗がまして、それ以上の流量が増えません。 流量に制限がかかりますので、仕事量は増えません。 それがつまりリミットロードいうことになります。 それに対して容積式機械(例えばピストン)はリミットロード特性はありません。 二次側の抵抗に比例して消費動力が増えていきます。 抵抗が無限大つまり閉塞回路では消費動力も無限大になります。 ところで実際の使用状況で二次側の抵抗がゼロに近づくということはありません。 ダクトや配管がが外れるということでもない限り抵抗がぐんと減るということは無いからです。 しかし設計値が過大で、実際の運転点が大幅に右にずれるということはままあることです。 その時にオーバーロードしないようにするためにはどうするか。 答えは大きなモーターを付けるです。 1.5Kwではオーバーロードするが、2.2Kwではしない。 それがリミットロード設計という真の姿です。 消費動力削減が大命題の工場需要では、敢えて運転点にあわせたモータ選定をして、 その運転店がずれたらオーバーロードやむなしという機械を選定するところもあります。 もちろん機械を守るためのブレーカはつけmっすが。 |
コメントありがとうございます。 >遠心力を利用した流体機械は基本的にリミットロード特性を持つものが多いです。 空調用の遠心ファンでもリミットロード特性があるものとないものとがありますが、羽の形状の違いが本特性の有無を決定しているのでしょうか。 他に構造上異なる点はないのでしょうか。 |
渦巻きポンプの羽根やターボファンの羽根はリミットロード特性を顕著に持っているとされています。 動力カーブが右上りぱなしではなく、あるところからサチュレイトしているものが多いです。 それに対して多翼ファンというのは右側に上がるところがなかなかサチュレイトしません。 しかし風呂やトイレ換気用のファン、消音形多翼ファンはあまり運転点に注意を払って選定したりしません。 それは予め能力以上の大き目のモーターをつけているからだと打ち明け話を聞いたことがあります。 省エネ設計上は困ったことですが、安くて小さくて音が静かなので建築物には多用されているようです。 |
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