Page 2711 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼宿泊施設の同時使用率について 悩んでいます 12/11/21(水) 12:26 ┗Re:宿泊施設の同時使用率について masa 12/11/25(日) 16:57 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 宿泊施設の同時使用率について ■名前 : 悩んでいます ■日付 : 12/11/21(水) 12:26 -------------------------------------------------------------------------
初めまして、 宿泊施設などの同時使用率で教えて下さい。 宿泊施設で同時使用率60%ということで 設計をしているのですが、同時使用60%と言うことは 60%使い続けると言うことなんでしょうか? 時間軸が入っていないのでちょっと?ですが 給水なら100室あって60%が水を使い続けると 単純に12L/min×60室になると思います。 給水はポンプだけなので(受水槽もあるけど) 比較的簡単にできると思います けど、給湯はと言うとどうなるのでしょうか? ストレージとボイラーを組み合わせて60%同時というと 結局はボイラーだけで60%継続させるしかないと思います。 ストレージは瞬間的なバッファーにしかなりません。 また、100室ある最初の60室が完了したら残りは 40室しか残りません。でも60%を継続させる? ちょっと強引な解釈かもしれませんがみなさんの 意見を聞かせて下さい。よろしくお願いします。 |
給水負荷や、給湯負荷の算定の為の同時使用率なら、通常は時間最大量を求める為のものです。 ただ、質問文の同時使用率60%は、一般的な数値とはかけ離れていますね。 負荷算定用というより、客室の平均稼働率なんじゃないでしょうか? だとしたら、給水負荷や給湯負荷算定には使えないと思います。 中央式給湯方式の場合は、貯湯槽は単なるバッファーではなく、ピーク時は、ほとんど貯湯槽で給湯するように設計するのが基本です。 そうでなければ、熱源容量をピーク負荷をまかなえるように決定しなければいけなくなります。 ホテルなどの場合は、用途や規模によって決定するようになっているので、現在は空気調和・衛生工学会でも、標準値は設定してません。 ただ、シティホテルや、ビジネスホテル等の客室系統であれば、1室当たりの日給湯量:400L/日、時間最大給湯量:日給湯量の20%、貯湯量:日給湯量の20%、熱源容量:日給湯量の15%を加熱できる能力、ピークの継続時間:3〜4時間などが標準値になると思います。 瞬時給湯負荷は、重力給湯の場合は計算不要ですが、一日給湯量の40〜50%を1時間で給湯できる量をL/minに換算します。 時間最大給湯量に対する比率で考えれば、2〜2.5となります。 標準値で考えれば、ピークの継続時間を仮に4時間とした場合、1時間分はすでに湧き上がっています。 つまり、残りの3時間分を4時間でわき上げれば良い事になります。 必要な加熱能力は、日給湯量×0.2×3h÷4h=日給湯量×0.15です。 標準値の加熱能力は、日給湯量の15%ですから、熱収支は合ってます。 考え方としては、ピーク時には日給湯量の20%が毎時使われると言う事です。 これは、一時間で客室の日給湯量の50%を客室の40%が使用すると考えても良いでしょう。 もしくは、ピーク継続時間ですべての客室が給湯するとしたら、4時間ですべての客室の日給湯負荷の80%が使われると考えてもかまいません。 あくまで、統計数値からの推定でしかないんです。 細かい利用方法までは調査していません。 別に、理論的に求めた数値ではないですからね。 ボイラーも常に運転するわけではないですよね? 給湯負荷に応じて運転するわけです。 これは、給水ポンプも同じ事です。 瞬時給水量で連続運転するわけではないです。 ピーク時を過ぎたら、ボイラーは貯湯槽を沸き上げれば、運転を停止します。 当然、貯湯槽容量を増やせば、ボイラー能力は低減できます。 ただし、時間平均給湯量を加熱できる能力以下にはできません。 設計上は、貯湯槽容量が制限されるなら、ボイラー能力を大きくする。 ボイラー能力が制限されるなら、貯湯槽容量を増やすと言うことです。 特に、制約がなければ、標準値で設計してかまわないと思いますよ。 ただ、設計条件として、給湯負荷の同時使用率が規定されているなら、それで設計するしかありません。 もう一度、設計条件を確認してみてはいかがでしょうか? |
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