Page 2735 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼いわゆる「電子ブレーカー」について ROKU3 12/12/31(月) 21:24 ┣Re:いわゆる「電子ブレーカー」について どんちゃん 13/1/2(水) 6:15 ┃ ┗Re:いわゆる「電子ブレーカー」について ROKU3 13/1/5(土) 20:56 ┃ ┗Re:いわゆる「電子ブレーカー」について どんちゃん 13/1/6(日) 7:35 ┃ ┗Re:いわゆる「電子ブレーカー」について ROKU3 13/1/7(月) 11:47 ┃ ┗Re:いわゆる「電子ブレーカー」について どんちゃん 13/1/7(月) 19:45 ┗Re:いわゆる「電子ブレーカー」について ROKU3 13/3/5(火) 20:45 ┣Re:いわゆる「電子ブレーカー」について デンスイ 13/3/6(水) 8:56 ┗Re:いわゆる「電子ブレーカー」について どんちゃん 13/3/9(土) 7:19 ┗Re:いわゆる「電子ブレーカー」について ROKU3 13/3/9(土) 14:29 ┗Re:いわゆる「電子ブレーカー」について どんちゃん 13/3/10(日) 13:00 ─────────────────────────────────────── ■題名 : いわゆる「電子ブレーカー」について ■名前 : ROKU3 ■日付 : 12/12/31(月) 21:24 -------------------------------------------------------------------------
業界門前のおじさん、ROKU3です。 2013年もよろしくお願いいたします。 ところで、私の住んでいるマンションでいわゆる電子ブレーカーの導入提案がありました。 給排水ポンプとエレベータの動力用で、後者は数十秒しか連続使用しないので、契約電力を3分の2程度に下げることができ、ブレーカー導入経費は6年で回収できるというのが「うり」です。 数年前、このフォーラムでも話題になっており、「某電力会社がきちっとした機器の開発をどこかに依頼中」との書き込みもあったのですが、その後どうなっているのでしょうか? また、本当に売り文句通りで問題がないのであれば、新築マンションでは当然皆導入するはずのものだと思うのですが、どうなっているのでしょうか? ご存じの方がいらっしゃったら、年越しのお願いですが、よろしくお願いいたします。 |
電子ブレーカーは電子機器を使用しているため、将来的に故障のリスクがあります。 また、イニシャルコストも高いです。 よって新築では、オーナーサイドから要望が無い限り、採用するケースは少ないでしょう。 施工業者とすれば、製品価格が安くて、故障しない信頼性の高いブレーカーを使いたいですから。 元々、低圧での負荷契約と開閉器契約での盲点をついた製品であり、 インチキ業者も多いことから、業界からは敬遠されている製品だと思います。 最近のマンションは高圧一括契約するケースが増えており、 電子ブレーカーを必要とするケースも減っています。 大規模マンションで共用部が高圧なら、そもそも必要ありませんし。 基本料金の差額だけのメリットですので、将来取り換えのリスクも考慮して検討された方が良いでしょう。 数年前の書き込みには私も入っていますが、 信頼できる製品として、河村電器産業が2010年に電子ブレーカーを発売しています。 これは市販されている電子ブレーカーの保護範囲のグレーゾーンを改良した製品と聞いています。 |
どんちゃん さま 年末年始にもかかわらず、早速のレスありがとうございました。 今回、従来の21kwから13kwに契約容量の変更ができるという提案です。 何となく納得がいかないのは、「電気事業法の改正により、400%までは3分50秒までは「落ちない」という面だけの説明になっており、「危険な漏電等があったらちゃんと落ちる」という説明がないことです。 ポンプやエレベーターの内部的な漏電であれば、たぶんそれぞれの安全装置が働くとしても(これも、要確認)、それ以前の部分の漏電の場合、260アンペア(65アンペアx4)の電流が3分50秒流れてようやく落ちる計算になりますが、それで問題ないのでしょうか? (約130アンペアだと30分、100アンペアだと約1時間。ちなみに約400アンペアまでは25秒。) 火災等の危険のある漏電というのは、どの程度の電流がどの程度の時間流れるのかなど、素人の私には、全く検討がつきませんが、それがきちっとした検証の元に法改正されたのであれば、その根拠を教えて欲しいという要望に、まだ回答がないのも、不安を増幅させます。 ということで、もし、ご存じであれば、お教えいただければ大変ありがたいです。m(_ _)m |
>「電気事業法の改正により、400%までは3分50秒までは「落ちない」という面だけの説明になっており 電気事業法はブレーカー契約ができるようになった改正だけで、400%3分50秒とは全く別物です。 法改正を利用し、JISに定めた数値ギリギリで動作するブレーカーを作って売っているだけではないでしょうか。 (↑合法なら何も問題は無い行為です) 通常のJIS協約モーターブレーカーなら、400%で7〜20秒が動作特性になります。 あくまで契約用として、各機器の保護用ブレーカーの一次側に設置するなら問題は無い可能性はあります。 各機器の保護は個別のブレーカーが行ってくれますから。 ただ配線は負荷に合わせた配線が必要です。 某電子ブレーカーのメーカーサイトに記載のあった記述です。 『前に述べたように過電流が流れてもJIS規格により遮断する必要はありません。』 仮に合法であったとしても、私には違和感を感じます。 過電流が流れるということは正常ではないわけですから、技術者ならその異常を検知し、保護装置を働かす必要があるからです。 数年前の書き込みの一部は私ですが、当時某電力会社が頭を痛めていたのは、JIS通りの動作をしない電子ブレーカーが存在していたからです。 低圧契約の一般用電気工作物の場合、電力会社にも責任が発生しますから。 一緒に話を聞いているわけでもないし、ROKU3さんの設備を見ても無いので一般的な返答しかできません。 悪しからず。 参考までに↓ http://ratman.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-17cd.html |
どんちゃん 様 詳しいご説明と、サイトのご紹介ありがとうございました。 エレベータと給水ポンプ本体は、10年も経っていませんのでそれぞれの機器の保護ブレーカーがあれば、問題の発生は考えにくいのですが、マンション自体は築30年ほどなので、それぞれの機器への配線(それぞれ、十分な容量で設置されたはず)の経年劣化による漏電が発生した場合のリスクが電子ブレーカーでは大きくなる可能性があることをどうみるか、ということだと理解しました。 それに、電子ブレーカーのみが別業者の保証・サービス範囲に入ってしまうことも、夜間に落ちたりした場合の対応が「股割き」にならないか、不安要素が拡大することになりそうです。 いずれにせよ、組合の理事の方に情報を入れて、きちっと整理していただくようお願いしようと思います。 大変有り難うございました。 |
漏電と過電流+短絡電流(ショート)は別に考えて下さい。 電子ブレーカーに漏電トリップ機能がついているか確認した方が良いですよ。 通常の電子ブレーカーなら漏電でトリップはしませんので。 元々の引き込み開閉器盤のブレーカーにも漏電トリップ機能はついてないかもしれませんが。 |
どんちゃん さまの書き込みを拝見し、とりあえず、電子ブレーカーにしても「危険度」が上がることはないかな、と思っていたのですが、先日、神田「やぶ蕎麦」の漏電が原因と思われる火災があったため、また、疑問が出てきました。 古い建築物ですから、多分老朽化した配線の被覆等が老化し、天井裏に積もった埃に引火したのではないかと思うのですが、発火までの間に、(多分)従来型のブレーカーが落ちなかったと思われます。ということになると、従来型の許容電流の幅の小さいタイプに比べると、電子ブレーカーは、契約電力は小さくても許容電流の幅が数倍に上るので、漏電の感知という意味では、より危険性が増すように思われます。 旧来のものでも、感知できなかったのだから、電子ブレーカーに替えても替えなくても火災が発生するのは同じ、という考えもあるかもしれませんが、やっぱり、危険サイドに振れるような気がします。 それとも、漏電火災が発生する程度の過電流は、そもそもブレーカーでの対応は期待できないのか・・・ 皆様にお教えいただきたく、よろしくお願い致します。 |
神田「やぶ蕎麦」とROKU3 さんのマンションを同列に 論じるのは違和感があります。 片や1923年に建てられた古い建物ですので・・・ 私なりの疑問もありますが、勝手な想像をこのような場で書くのも 他に迷惑が掛かるといけませんので・・・ 原因として自然に考えられるのはやはりトラッキングリークでしょうか。 ってな具合ですので、電子ブレーカーと漏電の関係は無くは無いですが どんちゃんさんの言われるとおり、漏電保護のブレーカーと過電流保護の ブレーカーを整理して考えられた方が良いかと思います。 |
おはようございます。 神田の件はデンスイさんの推測と同じく私もトラッキングリークだと思います。 日本の建築物でこのトラッキングリークに対応しているブレーカーの付いた建物など、限りなく100%近く無いと思います。 通常の過電流遮断器や、漏電遮断器に、火災発生前にトラッキングリークを検知遮断する機能は無いからです。 但し、極端に古い建物以外は、コンセント部分以外でトラッキングが発生する構造にはなっていないでしょう。 コンセント部分においても、最近の携帯電話の充電器に代表されるように、差し込みの片側の根元に黒い被覆を付けて、コンセント部分でのトラッキングを防止する構造になっています。 トラッキング火災は、塵や埃と湿気により、充電部の+と−との間でリークし、その間にある塵や埃に発火します。 家庭においても冷蔵庫等の家電の裏側の見えない部分で、長期間差したままのコンセントは定期的に点検と、乾いた布や掃除機での清掃をした方が良いでしょう。 電子ブレーカーとは全く別の話です。 |
デンスイ さま どんちゃん さま 素人の質問に、いつもあきれもせずにお教えいただき、ありがとうございます。 ようやく、「過電流の感知・遮断」と「漏電の感知・遮断」は全くレベルが違い、機器ととしても全く異なるものらしいということがわかりました。さらに、トラッキングリークについては、建物全体でチェックのしようもないことも。 ということで、最低限、導入しようとしている電子ブレーカーが漏電ブレーカーの機能を備えているかどうかを確認してみます。管理会社に安全性等の資料を示してくれるように言っているのですが、「近く」ということで数ヶ月・・・どっかにもそんな人がいましたが・・・(^_^;) それにしても、家庭内の電気周りの火災としては、機器の発火とトラッキングリークがよく報じられていますが、そのどちらにも、ブレーカーが防御の役割を果たすことは期待できないのですね。 |
北米では、AFCIというアーク短絡保護遮断器が規格化されていて、日本でも、米軍住宅の改修工事では、これに取り替えています。 さらに住宅の規模に関係なくスプリンクラーを設置。 火災感知器にはストロボライトが付き、住民の命を守る備えが日本とは全く違います。 デフレ下の日本では、法律化しないと作っても普及しないでしょうね。 心配な人がホームセンターや100円ショップで販売されているコンセントカバーを買って付けるのが現状だと思います。 |
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