Page 2854 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼事務所空調設備仕様書ギャランティの記載について スーパーロイヤルレガリア 14/2/19(水) 13:50 ┗Re:事務所空調設備仕様書ギャランティの記載について masa 14/2/22(土) 12:14 ┗Re:事務所空調設備仕様書ギャランティの記載について スーパーロイヤルレガリア 14/2/27(木) 19:35 ┗Re:事務所空調設備仕様書ギャランティの記載について masa 14/3/2(日) 11:28 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 事務所空調設備仕様書ギャランティの記載について ■名前 : スーパーロイヤルレガリア ■日付 : 14/2/19(水) 13:50 -------------------------------------------------------------------------
冷房負荷750kWの事務所用空調設備のリプレースを考えているのですが、 業者の方から提出された仕様書にギャランティの記載がありません。 現在、ギャランティの記載をするように求めておりますが、ギャランティ が中途半端だと試運転の際になにを確認してなにをもって合格とするのか。 参考までに皆様にお聞きしたいのですが空調関係のギャランティの記載は皆様どういう風にされておられますか? |
性能保証値として、何を記載するかは、空調システムによって変わってくると思います。 単純に冷房負荷が750kwと言う要求であれば、設定温度条件で要求性能を満たせる性能を持つことを性能保証値とするしかありません。 通常は、経年劣化や機器汚損による性能低下を見込むので、機器能力としては、要求性能の1.15倍程度で選定します。(機器によっては、初期状態でもメーカー仕様の±5〜10%程度を性能保証としている場合もあります) 空調システムとしては、最大能力時の風量・冷却能力が仕様に合致しているかを試験する事になります。 ただし、現地試運転では、外気条件が最大能力を要求されている時期とは異なるのが普通でしょう。 したがって、厳密な試運転成績測定は不可能と言う事になります。 発注仕様として、冷房負荷しか明示していないのならば、冷房負荷を満たす機器かどうかを仕様書で確認できる必要があります。 一般的には、要求性能(外気・室内条件)、必要能力を記載した機器表が性能保証値となります。 機器表に適合した、機器納入仕様書・試験成績書によって受け入れ検査を行うのが普通でしょう。(機器納入仕様書にメーカーの性能保証値が記載され、試験成績書に実際の初期能力が記載されています) 設計としては、設計図書・仕様書類が、発注用の性能保証値を記載したものとなります。 性能保証に関して、設計図書に明示して発注していないとしたら、性能保証の確認方法を業者に明示するように指示して、契約図書に記載すれば良いと思います。 業者側としては、少なくとも外気・室内条件が提示されなければ、冷房負荷750kwをどの状態で満たせば良いかが判断出来ないはずです。 特に指定されていなければ、納入地域の外気条件と一般的な室内条件で機器選定を行うと思います。 |
レスありがとうございます。 冷房負荷は、発注予定先よりでた数値です。 その場合、ギャランティとしてなにを求めるか 悩んでおりました。アドバイスどおり、 性能試験方法を仕様書に記載させました。 しかし、暖房時に外気7℃のとき20℃と記載し提出されたので、 これでは低いだろうと判断し、外気の温度に拘らず、冷房時●℃以上 暖房時△℃以上になることを保証させました。 これが正しいやり方であったか疑問に残ります。 まだ、業者選定しておりませんが、 空調というものは 負荷について各社の考えが異なるので、業者間の ランニングコストの比較、機器能力の比較が非常に難しいですね。 |
施工発注(発注者側より設計図書を提示して発注する方法)では無く、提案型発注(性能仕様を提示して、受注側から提案仕様を提出させる方法)の場合は、発注者側より、詳細な設計条件を提示しないと、要求仕様を満たせるかどうかの判断は受注者側でも難しいと思います。 空調機器の更新と言う事であれば、当初の設計図書(計算書も含む)が存在するはずなので、当初の設計条件と変わる部分を提示するか、建物条件、気象条件、室内条件、内部発熱等を指示するのが妥当でしょう。 空調負荷計算については、計算方法を指示しないで、受注側設計基準によるとしてもかまいませんが、明示したいのであれば、公共建築設備設計基準もしくは、空気調和・衛生工学会最大熱負荷計算法によるなどと指定する方法もあります。 設計基準を指示した場合は、各社で熱負荷計算の結果が異なる事は通常はありません。 選定基準は、イニシャルコスト・ランニングコストによるトータル年間コストとしてもかまいませんし、イニシャルコスト優先としても良いでしょう。 暖房設計条件として、外気温度7℃は、かなりの温暖地域と言う事になります。 地域がわからないので、なんとも言えませんが、日本国内ではあまり採用されない値です。(沖縄などでは有り得そうですが、そもそも沖縄では暖房は不要でしょう) 室内条件として、暖房20℃は公共建築では標準設計条件ですが、民間では22℃程度とする場合が多いです。 そのような値を使用していると言う事は、もともと明確な温度条件を指示していないと言う事なので、提案内容については、それで要求仕様を確実に満足できるかどうかの説明を求めるべきだと思います。 外気温度に関わらず、室内条件を保証すると記載させても、実際の機器がそれを満足できるかどうかの保証は無いです。(提案された冷房負荷や暖房負荷自体が変化するはずです) 契約としては、成り立つかもしれませんが、施工後に機器能力が足りない事がわかった場合は、どのように対処するかが難しいと思います。 施工前に、機器能力の検証を確実に行われるのが良いでしょう。 |
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