Page 2930 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼大量排水協議の排水量について kuma kuma 14/7/20(日) 13:16 ┗Re:大量排水協議の排水量について masa 14/7/20(日) 14:38 ┗Re:大量排水協議の排水量について kuma kuma 14/7/20(日) 17:13 ┗Re:大量排水協議の排水量について masa 14/7/20(日) 22:01 ┗Re:大量排水協議の排水量について kuma kuma 14/7/20(日) 22:15 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 大量排水協議の排水量について ■名前 : kuma kuma ■日付 : 14/7/20(日) 13:16 -------------------------------------------------------------------------
設備設計初心者です。 東京都で飲食店のテナントビル(延床面積 約1400u)を設計しております。店は当然ながら決まってなく、想定で給水量、排水量を計算しているところです。東京都の給水設計指針から給水量を計算すると、約100m3/日となりますが、下水道局の汚水量算定に関する参考資料にて計算をすると、50m3/H日以下になり、大量排水協議が不要になります。この建物は、大量排水協議を行うと汚水槽、雑排水の設置義務が発生するので、可能であれば、大量排水協議は、避けたいところです。下水道局発行の資料で進めても良いのでしょうか。また、給水量と矛盾が出ても問題ないものでしょうか。分かる方がいましたら、教えてください。 |
下水道局の基準で算定してかまいません。 大量排水の事前協議は、東京都の場合、敷地面積1,000u以上、延床面積3,000u以上、日最大汚水量50m3/日以上が対象です。 質問文の建築物の場合は、日最大汚水量50m3/日以上が対象なんですよね? 1,400uで、日最大給水量が100m3との事ですが、これも過大なような気がします。 平均給水量で、70L/u・日位になっていないですか?(有効面積当たりだと、100L/u・日になっているような気がします) レンタブル比75%と想定して、店舗有効面積=1,400u×0.75=1,050u、平均日給水量=50L/u・日と想定した場合は、1,050u×50L/u・日=52,500L/日→52.5m3/日となります。 日最大汚水量=52.5m3×0.9=47.25m3/日<50m3/日となります。 飲食店の場合、100〜110L/u・日で計算する場合もありますが、これは実態よりかなり大きい値です。(空気調和・衛生工学会の基準値を元にしたもので、飲食店の業種毎の値となっていません) 東京都水道局もこれはわかっていますから、業種毎の基準水量で算定してかまわない事になっています。(以前、安全を見て100L/u・日で協議したら、あまりにも過大すぎると指摘された事もあります) 業種毎の基準水量は、そば店で50〜60L/u・日、寿司・焼肉・中華で55〜45L/u・日、とんかつ・てんぷら・お好み焼・大衆食堂で45〜40L/u・日、洋食店・喫茶店で35L/u・日、ファーストフードで30L/日などです。 業態不明の場合は、平均で50〜60L/日で想定してかまいせん。 なお、上記の値は全体の給水量を算定する為の物ですから、各店舗の給水管については、使用器具等から算定すべきです。 大量排水の事前協議については、事前協議の参考資料に記載されている、業態別の日最大汚水量の原単位の基準値内で算定すれば、それでかまいません。 また、建物規模によっては、50m3/日を超えても、必ずしも排水量の調整が必要なわけでもないです。 下水道の計画地域毎に、敷地面積毎の最大汚水量の基準値が決まっているので、基準値を超えた場合に、夜間法流などが必要になります。 50m3/日未満の場合は、規制がかからないと言うことで、超えた場合は協議の結果、夜間法流などの指導がなされるわけです |
丁寧な説明、ありがとうございます。 敷地面積も延床面積も対象外で、汚水量のみが、大量排水協議の対象でした。 水道局の設計施工指針では、110〜530L/店舗uと記載があり、最低の110L/uを採用しても100m3/日程度になる計算の為、困っていました。計画給水量と計画排水量に差がでると、お施主様にも迷惑がかかりますし、何よりも設備設計者としてブレが出てしまいます。masaさんの言われるように、給水量を実情に合わせて水道局と打ち合わせに行ってきます。ちなみに給水量に0.9を掛けて汚水量を計算されているのは、一般的な計算でしょうか。何か文献等あれば、教えてください。 |
大量排水の事前協議については、事前協議の参考資料に記載されている、業態別の日最大汚水量の原単位の基準値内で算定した日最大汚水量そのままとなります。 返信で計画給水量に0.9をかけているのは、一般的な設計で使われる手法です。 計画給水量は、すべて排水されるわけでは無く、一部は飲用や調理に使われますし、散水などに利用される部分もあります。 おおむね10%程度を、飲用他の排水されない水量としています。 明確な基準と言うわけではないですが、空気調和・衛生工学会便覧や、計画・設計の実務の知識等の設計例や計画例で採用されています。 下水道局の業態別の日最大汚水量の原単位も、飲用・散水他排水されない給水量は控除されているので、汚水量は必ず給水量より少なくなっています。 水道局の支局によって、多少対応は違うかもしれませんが、少なくとも東京では一般的な飲食店で110L/u・日を原単位とする場合は稀だと思いますよ。 もっとも水量が多いそば店でも、50L/u・日程度と水道局に指導された事もあります。 実態水量は、水道局でも把握しているので、極端に少ない計画水量で無い限りは、設計者の基準で認めてくれます。 東京都の場合は、給水負担金や排水負担金が無いので、給水引込管径や排水取付管径が過大で無く、需要家が納得していれば、特に問題にはならないですよ。 大量給水の場合は、きちんとした根拠は求められますが、実態給水量(需要家が類似建物を持っている場合は、水道の使用量などを提出して、それを根拠に算出する場合もあります)を提示すれば、納得してくれます。 水道局としても、なるべく実態に合っている計画をしてくださいと指導しているはずです。 |
丁寧な回答、ありがとうございます。 これで安心して給水量、排水量が計算出来ます。 元々、建主様には計算根拠提出の上、確認する予定でしたので、 自信を持って、計算根拠提出できそうです。 |
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