Page 319 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼鉄が錆びない環境 営業1年生 03/9/28(日) 7:45 ┗Re:鉄が錆びない環境 銀河 03/9/28(日) 9:41 ┗Re:鉄が錆びない環境 営業1年生 03/9/29(月) 9:39 ┗Re:鉄が錆びない環境 銀河 03/9/29(月) 10:53 ┗Re:鉄が錆びない環境 営業1年生 03/10/1(水) 18:57 ┗Re:鉄が錆びない環境 銀河 03/10/2(木) 8:44 ┗Re:鉄が錆びない環境 営業1年生 03/10/12(日) 13:59 ┗Re:鉄が錆びない環境 銀河 03/10/13(月) 7:55 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 鉄が錆びない環境 ■名前 : 営業1年生 ■日付 : 03/9/28(日) 7:45 -------------------------------------------------------------------------
製品倉庫内にて鉄が錆びない環境を提案してほしいとの依頼を受けております。 現在テント倉庫にて保管されており、常に外気と接触している状態です。 鉄が錆びる条件というのは、湿度100%?即ち表面結露している状況であると過去に教わったことがあるのですが・・・ であれば、鉄の表面を露点温度以上に保てば良いのかな? 送風装置にて外気を送り鉄の表面温度を外気と同じに保つ事で解決できるのであればと考えているのですが・・・ 何か良い方法があれば教えていただけますでしょうか? |
錆びるという現象を理解していますか? 一般には、速く酸化するのは燃焼 、ゆっくり酸化することを“錆びる”と言っていますよね。経験的には湿気が多いと錆びやすいことは知っていますが、湿気がなければ 錆びないわけではありません。酸素と接触すれば、時間の経過とともに必ず錆びます。 ですから、酸素(空気)と表面が接触しない環境を作ることの方が効果があると考えます。“鉄”と言っていますが「鋼材」のことですよね。 平板(鉄板)ですか?型鋼(アングルなど)ですか?荷姿はどうなっていますか? 平板でも表面処理された物と無いものがありますがどのような製品? 平板の磨き(表面がピカピカ)の製品なら。油を塗って、不活性ガス処理した 紙で包装するくらいしか方法が無いかもしれません。(湿度の管理はもちろんした上で) また埃は表面に沈着して湿気を含み、錆びやすくしますので、埃をよける方法も考慮する 必要があります。酸素だけでなく塩素などのガスも有害です。表面が塩化して“錆び”ます。近くに塩素を含む煙を出す工場や焚き火、メッキ工場などがあると錆びやすいです。 (製品には錆びにくくするためにに燐酸皮膜処理した鋼鈑や酸化膜が作ってある鋼鈑も あります。表面を酸素から保護する処理です。このようにすれば錆びにくいです。 参考になればえ幸いです。 |
早速のレス有り難うございます。 >錆びるという現象を理解していますか? 良く解っておりませんでした。 >“鉄”と言っていますが「鋼材」のことですよね。 言葉足らずで申し訳有りません。 今回の鉄とは、光ケーブルを巻いてある鋼製のドラムです。 この鋼製のドラム保管庫なんですが、先にもご質問させて頂いたようにテント倉庫内での保管となっております。この環境下で湿度制御をしようとするとかなりの負荷があり、イニシャル及びランニング共にコスト面で辛いところであります。 また、湿度管理をした状態でとご教授頂きましたが、具体的に何%位に保てば宜しいでしょうか? ちなみにこのドラムの表面は塗装(一般塗料)してあります。 |
あらあら!“鉄”と書かれていたので、てっきり鋼材(原材料料)だと思ってしまいました。一般に鋼材は表面処理されていない場合、酸化しやすいので、 先のレスに書いたような(油塗布とか、燐酸皮膜処理など)処理をして、 輸送、保管をします。表面を酸化から守る一つの方法として塗装する場合があります が、今回のお話は、既に塗装されていいて、製品の段階となっているわけですね。 塗装も種類が多々ありまして、刷毛で“ペンキ”や“ラッカ”を塗る、現場作業的 な方法から自動車塗装のような工場で焼付け電着塗装まで、グレードもまちまちです。 自動車は屋外で放置しても、なかなか錆びないですよね。鋼板表面が、塗料の膜で強固に 保護されているからです。レスに一般塗装と書かれていますが、チョットそれだけでは グレードが判らないですね。焼付けでメラミン樹脂やエポキシ樹脂で塗装されていれば 傷さえなければ、数年は錆びないですよ。ラッカを吹きつけただけでは簡単に傷が付いて そこから剥がれて、やがて錆が発生します。数ヶ月も持たないでしょう。 このドラムはケーブルが巻いてない状態の空ドラムですか? 塗装されていても、錆が心配なほどの塗装なのですか? |
再度のレス頂き有り難うございます。 >ラッカを吹きつけただけでは簡単に傷が付いて >そこから剥がれて、やがて錆が発生します。数ヶ月も持たないでしょう。 まさにこの状態です。 >このドラムはケーブルが巻いてない状態の空ドラムですか? ケーブルを巻いてある状態です。 光ケーブル(表面が樹脂コーティングしてある)を製造している工場なんですが、 製品の出荷前保管庫での錆対策なんです。 このドラムの錆がケーブルの樹脂コーティング面に付着するのを防ぎたいとのことなんです。 ドラムは転がしてケーブルを巻くので、接地面はどうしても表面が露出してしまいます。 また、フォークリフト等で搬送しますので、塗装面の傷は防ぐことが出来ません。 そこで、倉庫内を錆びない環境(錆びにくい)にして欲しいとの依頼があったのです。 説明が足りず申し訳有りません。ご理解頂けましたでしょうか? 自分なりに色々調べてはいるんですが、なかなか良い結論がでません。 ご教授頂ければ幸いに思います。 |
そもそも、塗装の機能的第一目的は表面の保護であって、美観などは二の次です。 その塗装を傷つけるような運搬、保管をすれば、当然機能しません(錆がでます) 傷をつけておいて、さびない環境を作ると言うことは、本末転倒ですし、 コスト的にも引き合わない。ですから世の中では、さびない環境を作ることをやめて 環境に対抗するために塗装を工夫しています。また塗装は表面保護が目的なので、 傷ついたら、すぐに補修するのが常識です。傷ついても補修しないのであれば、 塗装する必要はありません。それは表面の保護ではない、べつの目的でされているという ことです。 私には管見にして、コストに見合うよい方法が 思いつきません。 申し訳ありません。 一般には、ドラムの材料を木、紙、樹脂などにするのが本筋とおもいます。 各メーカーとも、このようなノウハウをもっているのではないでしょうか。 環境を変えるのはコストに見合わないと思います。 その環境も運搬の度に破られるのでしょ? アルミ材料用のドラムは、亜鉛メッキしたフランジと紙の芯菅にゴムを巻いたもの で作られています。塗装した物は見たことがありません。 別件 簡単に剥がれる塗装のようですが、塗料には溶剤(シンナーなど)が含まれて いて、揮発しています。ある種の溶剤には、電線の絶縁材料の被覆を侵す(溶かす) 成分も含まれています。光ケーブルでしたら電気的絶縁材料とは種類が違うのでしょうが、そこのところも考えてあるのでしょうか? 塗料が剥がれ落ちるだけなら 問題は少ないでしょうが、保管中に塗料と接触している部分が侵される心配は ないのでしょうか? お役に立てなくて残念です。 |
大変遅くなりましたが、色々とご教授有り難うございました。 とても参考になり今後の営業活動に役立てていきたいと思います。 今回の件、今のところ結論は出ていませんが、結果が出ましたらまたご報告させて頂きます。 今後も宜しくお願い致します。 |
お役立てず残念ですが、物事の化学変化や物理法則、塗装の知識など これから勉強してお仕事に役立ててください。 がんばってください。 |
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