Page 3634 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼排水通気について うどん大好き 20/2/12(水) 4:20 ┗Re:排水通気について masa 20/2/14(金) 0:46 ┗Re:排水通気について モチモチ 20/2/14(金) 5:13 ┗Re:排水通気について masa 20/2/15(土) 1:25 ┗Re:排水通気について モチモチ 20/2/15(土) 2:51 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 排水通気について ■名前 : うどん大好き ■日付 : 20/2/12(水) 4:20 -------------------------------------------------------------------------
今度、平屋建ての建物についてトイレの改修工事を担当することになりました。既設トイレの仕様については、男子用トイレで小便器が4基、和便が3基です。古いトイレだからか、既設は通気が取られていません。また、現状は第1桝以降で、いくつかの桝を経由して下水に接続されています。 そこで改修にあたって通気についてご教示いたれば幸いです。 まず、なぜ現状のトイレは通気がとられていなくても問題なく流れているのでしょうか? 排水管径を通常よりも大きくしておけば配管内が満水にならないので、通気が無しでも問題無く流れるものなのでしょうか? 新設トイレについても、既設と同じスペースで改修を行わなければならず、パイプシャフトを設けて通気管を通すスペースはありません。そこで、現状と同じ通気無しでいくか、せめて通気弁だけでも取り付けようか、もしくはセオリー通り、器具数を現状よりも減らして通気管を設けるのが無難でしょうか? 宜しくお願いします。 |
通気管が無い場合に問題になるのは、排水管の圧力変動(正圧・負圧)により、衛生器具のトラップの破封・吹出しがおきたり、異音が生じる場合がある事です。 衛生器具の排水特性、排水管の長さ、勾配、口径により、通気無しでも、このような状態が起きない場合があります。 器具数がそれほど多くない場合は、正圧による影響は少ないでしょうから、末端器具の下流側から通気取り出しして、通気弁(ドルゴ通気など)の設置でかまわないと思います。 なお、通気弁の場合は、メーカーの技術基準では、枝管の通気取出管を結合して、集合したものへの設置は不可なので、枝管の通気取出管ごとに、通気弁をつける必要があります。 |
ご返答ありがとうございました。 やはりトイレの規模によっては通気無しでも問題無いこともあるのですね。但しやはり通気があるに越した事はないようですので、パイプシャフトを設けて通気管を通せるならそれがベストで、そのスペースが確保できそうでないならば、通気弁という選択をしようと思います。 ちなみに、一つ疑問に思うことがあるのですが、スペースのことを考えると、どんなトイレもパイプシャフトが必要ない通気弁の方が有利に思えるのですが、世の中のトイレの大半が通気管としているのは、通気弁に何か大きなデメリットが存在するからなのでしょうか? (通気管に比べて各々の器具に通気弁を取り付けなければならない為、設置費用が高い。弁自体が数年で機能しなくなり、定期的に取り替える必要がある。故障した場合に吹き出すことがある等?) |
通気弁が不利な点は、正圧の緩和には、利用できないと言う事です。 したがって、器具数が多い場合などで、正圧の影響が大きい場合や、複数階にまたがった排水主管の場合は、通気弁では支障が生じる場合があると言う事です。 器具数が少なく、衛生器具の排水が急速に行われない系統で、単一階のみの場合は、正圧の影響が少ないので、通気弁で機能を満足できる場合が多いと言う事です。 ただし、器具数が少なくても、器具の排水能力が高く、急速排水が起きる場合や、排水下流の曲がりが急な場合などは、圧力変動が、負圧・正圧の混合となる場合があるので、通気弁では無く、外壁などへの通気解放が有利な場合が多いです。 また、絶対に通気弁で臭気漏れが起きないと言う保証があるわけでは無いので、通気弁の設置場所の換気などが十分でない場合は、臭気で問題が起きる場合があるので、通気弁の使用を行えない場合もあります。 |
ご回答ありがとうございました。 ご丁寧な回答で、とても参考になりました。 正圧の発生がネックなのですね。その辺りに注意して通気については考えていきたいと思います。 どうもありがとうございました。 |
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