Page 3757 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼シロッコファンの静圧・全圧 せんじん 21/2/6(土) 10:18 ┗Re:シロッコファンの静圧・全圧 masa 21/2/9(火) 1:01 ┗Re:シロッコファンの静圧・全圧 せんじん 21/2/9(火) 9:10 ┗Re:シロッコファンの静圧・全圧 masa 21/2/9(火) 21:42 ┗Re:シロッコファンの静圧・全圧 せんじん 21/2/10(水) 9:22 ┗Re:シロッコファンの静圧・全圧 masa 21/2/11(木) 7:45 ┗Re:シロッコファンの静圧・全圧 せんじん 21/2/11(木) 13:31 ┗Re:シロッコファンの静圧・全圧 masa 21/2/11(木) 14:25 ┗Re:シロッコファンの静圧・全圧 せんじん 21/2/11(木) 14:49 ─────────────────────────────────────── ■題名 : シロッコファンの静圧・全圧 ■名前 : せんじん ■日付 : 21/2/6(土) 10:18 -------------------------------------------------------------------------
シロッコファン等の送風機の静圧・全圧について、 機器表の仕様に記載する際、 静圧値で記載するのが一般的ですか? もしくは全圧値で記載するのが一般的ですが? また、 機器選定する際ですが、 ダクト抵抗計算の結果の数値が400Paの場合、 静圧が400Pある機器を選びますか? もしくは、全圧が400Paある機器を選びますか? |
メーカーの仕様は、静圧で表示されているので、機器表などには一般的に静圧で能力を表示します。 ダクト圧力損失は、等圧法で局部損失係数を全圧基準で算定している場合は、送風機の吐出動圧を最後に減じて送風機の必要静圧を算出する事になります。 ただし、低圧ダクトの場合は、送風機の吐出動圧がそれほど大きくないので、安全側として、全圧損失を送風機静圧として選定する場合がほとんどです。 排煙ダクトなどの高圧ダクトの場合は、送風機の吐出動圧が大きくなるので、全圧損失から送風機の吐出動圧を減じて、送風機静圧とします。 質問文にあるダクト損失が低圧ダクトに対して算出されている場合は、400Paを送風機静圧とすれば、安全側になります。(風量調整は、ダンパーを絞る事により可能な範囲だと思います) |
masa様 ご見解頂きありがとうございます。 何度も申し訳ございません。 送風機が持つ吐出動圧の算定方法ですが、 その機器のPQ線図に記載されている、 全圧曲線の全圧値から、静圧曲線の静圧値を差引いた値が、 吐出動圧と考えても大丈夫でしょうか。 また、 50,000m3/h x400Paの送風機を選定したいのですが、 片吸込シロッコファンと、リミットロードファンのどちらを 選定しようか考えています。 一般的に、リミットロードファンを選定する際の基準みたいなものは ございますでしょうか。 例えば、50,000m3/hを超えると、 リミットロードファンの方が良い。など、、、 |
吐出動圧は、送風機の吐出側に接続されているダクトサイズの風速から算出する事になります。 シロッコファンとリミットロードファンの使い分けですが、同じ風量であればリミットロードファンの方が大きくなります。 ただし、大風量、高静圧の場合は、ファン動力を比較した場合はリミットロードファンの方が有利になります。 したがって、設置場所に余裕がある場合は、50,000m3/hならば、モーターサイズや実際の消費電力からリミットロードファンの方が有利な場合があります。 |
masa様 ご見解頂きありがとうございます。 設置スペースが十分ある場所ですので、 動力も少なることを考慮して、リミットロードファンで選定してみます。 また、何度も申し訳ございません、 吐出動圧について、 風量 50,000m3/hで、吐出側の接続ダクト口径が800x1200の場合、 15m/s^2÷2×1.2=135Pa が吐出動圧となり、 全圧基準で算定した圧力から、上記の135Paを差し引いた値が、 機器の必要静圧になる。 という考え方で合っていますでしょうか。 |
50,000m3/hで、800×1200のダクトの場合は、風速=50,000/(0.8×1.2×3,600)≒14.47m/s、動圧=14.47×14.47×1.2/2≒125.6Paとなります。 全圧基準でダクト圧力損失を算定した場合は、動圧125.6Paを減じた値が送風機の必要静圧となります。 400Paが全圧損失だとすると、静圧損失=400-125.6=274.4Paとなります。 送風機静圧としては、10%の余裕をとって、274.7×1.1≒302Pa以上で選定するのが一般的です。 吐出ダクトの摩擦損失が2Pa/mのようですが、低圧ダクトの推奨摩擦損失1~1.5Pa/mより大きいですが、納まり優先と言う事でしょうか? 風速も15m/s程度になっているので、低圧ダクトの仕様上は可能ですが、ダクト内騒音等を考慮すると一般室では10m/s以下で選定するのが一般的です。(主ダクトは10m/sまで大丈夫ですが、枝ダクトなどはより低い風速で選定するのが一般的です) 全圧損失が400Paと言う事なので、ダクト長がそれほど長くなく、曲がりもそれほど多くないと言う事でしょうか? |
masa様ご見解頂きありがとうございます。 吐出側ダクトですが、 送風機の接続フランジが800x1200で、 ホッパー等で直ぐに、1200x1200に拡大致します。 (基本、1.0Pa/m以下、10m/s以下で選定するようにしています。) この場合、 全圧から差引く吐出動圧は、 ダクト1200x1200の風速 9.65m/sを用いて、 (9.65x9.65)÷2×1.2 ≒ 56Pa になりますでしょうか。 (400Pa(全圧)-56Pa(吐出動圧) =344x1.1= 379Pa(必要静圧)) …… 吐出動圧算定に用いるダクトサイズは、 機器の吹出口フランジサイズでは無く、 吹出口フランジから拡大後の主ダクトサイズで考えた方が宜しいでしょうか。 |
1,200×1,200で吐出動圧を算出した方が適切でしょう。 したがって、風速9.65m/sから算出した吐出動圧56Paを減ずる事になります。 送風機静圧は、計算結果から379Pa→380Paとすれば良いと思います。 |
masa様 ご見解頂きありがとうございます。 大変勉強になりました。 ありがとうございました。 |
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