Page 3843 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼オールフレッシュ空調設計の不明点 生産技術一筋25年 21/10/27(水) 14:54 ┣Re:オールフレッシュ空調設計の不明点 谷やん 21/10/27(水) 20:50 ┃ ┣Re:オールフレッシュ空調設計の不明点 生産技術一筋25年 21/10/28(木) 7:51 ┃ ┗Re:オールフレッシュ空調設計の不明点 生産技術一筋25年 21/11/1(月) 15:58 ┃ ┗Re:オールフレッシュ空調設計の不明点 谷やん 21/11/1(月) 21:38 ┃ ┗Re:オールフレッシュ空調設計の不明点 生産技術一筋25年 21/11/2(火) 7:58 ┗Re:オールフレッシュ空調設計の不明点 烈空座 21/10/28(木) 12:16 ┗Re:オールフレッシュ空調設計の不明点 生産技術一筋25年 21/10/28(木) 12:29 ─────────────────────────────────────── ■題名 : オールフレッシュ空調設計の不明点 ■名前 : 生産技術一筋25年 ■日付 : 21/10/27(水) 14:54 -------------------------------------------------------------------------
有機溶剤等を取り扱う防爆区画の空調設備工事を行うため負荷計算と機種選定を行っています。防爆区画なのでレタンは取れずオールフレッシュでの空調が必要です。 外気負荷と送風量の計算で頭を悩ませていますのでご教示ください。 室面積:225m2 室高:3.6m 室容積:810m3 室内熱負荷:15KW(SHF=0.9) 室内排気量:10000CMH 目標室内温度:21℃±2℃ 目標室内湿度:50%±330%RH・・・除加湿制御なし。成り行き 設計外気条件(夏):34℃DB 60%RH 設計外気条件(冬):-2℃DB 65%RH オールフレッシュなので吹出温度制御、ヒートポンプエアコンとするが冬季デフロスト対策として補助電気ヒータも搭載する予定。 防爆区画なので室内は負圧とする。 以上となります。 |
概略ですが(夏季の場合) 1.吹出口状態点を求める。 目標室内状態点からSHF線を引きコイル出口(90-95%RH)との交点を決める。 2.吹出温度差から給気量を求める。Q=顕熱q/(0.33xΔt) 単位に注意 3.強制排気量と2.で求めた給気量を比較。 3-a.給気量が多い場合、その給気量でエアコン送風量を決定。 外気状態点と吹出状態点(コイル出口)の比エンタルピ差と同風量で エアコン能力を計算する。全熱q=0.33xQxΔh 強制排気量と給気量の差は排気に上乗せすること。 3-b.強制排気量が多い場合、エアコン送風量を排気量に合わせる。 エアコン能力は3-aで求めた値に上乗せが必要。 排気量と2.の給気量との風量差分に対して、目標室内状態点と外気状態点から 全熱エンタルピ計算すれば上乗せ能力が求まる。 エアコンは3-aの室内負荷系統と、上乗せ系統に分けた方が管理し易いかもです。 4.その他 湿度成行きとの条件なので上記の様な考えでいけると思います。 エアコンはインバーター制御必須。 しかし外気34℃から10℃付近までワンパスで処理できる諸条件が合致する 汎用外気処理エアコンがあるか甚だ疑問です。 特注で直膨式空冷全外気AHUを注文出来れば問題ないのでしょうが。 無ければ外気処理機+ダクト型室内機か、 バイパスダクト(外調機を出た給気の一部を吸込み側に戻す)組むかになるかと。 何れにせよ空調機メーカーと設計相談されて下さい。 以上 追伸:気が向いたので回答しましたが普段あまりこの掲示板をみてません。 今後なにかを聞かれても返事しない可能性が高いことご了承下さい。 |
谷やんさん ご回答ありがとうございます。頂いたアドバイスをもとにメーカーに相談してみます。 |
谷やん様 もし見られておりましたら暖房時の計算の考え方をご教示頂ければと思います。宜しくお願い致します。夏季(冷房時)についての考え方は理解できました。 |
当方、諸事情で暖房設計はほぼ扱ってないので自信はありませんが、 空気線図に各種状態点をプロットすればなにか見えてくるはずです。 加湿なしの場合、外気を加熱するだけで湿度量は不変なので吹出し空気は 極端に乾燥してます。室内の潜熱発生量を正確に見極めないといけませんが、 恐らくビル管法の室内相対湿度下限40%を下回るのではないかと。 部屋に長時間勤務の作業員がいる場合は加湿を考慮。 加湿有無で負荷計算も変わりますが、無しの場合通常の暖房負荷計算通り、 1.室内負荷を求める(部屋から外へ逃げる熱)。 躯体負荷は夜間につき日照負荷不要で通過熱負荷のみ内外温度差から算出 (窓、ドア、床も忘れずに)。人体、照明、機器発熱等は差し引き可。 2.夏季エアコン風量と1.の室内負荷から吹出し口温度差を顕熱式で算出し 吹出温度を求める。一応、適正温度差範囲:14~20℃か確認。 3.外気状態点と2.の吹出状態点から全熱式で加熱コイル負荷を求める。 この負荷がエアコン暖房能力以下なら条件クリア。 能力以上なら足らない負荷分をエアコン能力に上乗せ。 能力確認は上記の様な流れと思いますが、中間期のアドバイスをされていた先生の 仰る通り、制御を余程きちんと考えないと室温管理は難しいかと。 圧縮機を複数台に分割し制御を分ける等考えられますが費用対効果もありますし。 何れにせよ上手くいくことをお祈りし、最後の言葉と致します。 |
谷やん様 早速のご教示ありがとうございます。様々な注意点も考慮しつつ設計を進めたいと思います。 |
谷やん様が仰ってるような、直膨式ツインサイクル外調機を導入したことがあります。 夏季と冬季の最大最小の場合の能力としてはクリアしていても、 空調機の冷暖の切替え条件をよく確認したほうがよいです。 中間期の、朝-暖房、昼-冷房、夕-暖房、が上手くいかない現象が発生し、 原因は切替え条件にわずかに及ばない場合があることがわかりました。 |
烈空座さま 直膨式についての追加情報ありがとうございました。 |
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