Page 3870 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼冷温水管の膨張タンク いーぐるスパナ 22/2/15(火) 12:39 ┗Re:冷温水管の膨張タンク GG 22/2/15(火) 18:35 ┗Re:冷温水管の膨張タンク いーぐるスパナ 22/2/15(火) 18:45 ┗Re:冷温水管の膨張タンク おっちゃん 22/2/16(水) 11:18 ┗Re:冷温水管の膨張タンク いーぐるスパナ 22/2/16(水) 18:18 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 冷温水管の膨張タンク ■名前 : いーぐるスパナ ■日付 : 22/2/15(火) 12:39 -------------------------------------------------------------------------
医療法人で病院などの建築や設備(設計監修や検査)を担当しています。 古い建物の冷温水管は腐食や錆で流量が下がり、やり替えが必要との声が病院から来ていましたが、最近は、あまりそういう声が来ません。 20~40年前は新築設計の際に開放型膨張タンクを使っていましたが、最近はほとんど密閉型で設計しています。 冷温水の膨張タンクが開放型か、密閉型か、で腐食や錆に大きな影響を与えるのでしょうか。もし、開放型であるなら、密閉型に取り換えた方が良いのでしょうか。また、密閉型でも腐食など、後にやり替えが必要になる可能性があるのでしょうか。 |
開放型の膨張タンクは、密閉型より腐食が、早いと思います。 補給水と膨張管を別個に取ってそれが 膨張タンクを介して循環した場合などは、最悪です。 密閉型は、一度冷温水管に水張した段階でその際の水に含まれる 溶存酸素が、腐食に使われても酸素補給されないので、 それ以上腐食が、進まないと思います。 配管の腐食は、内面だけではなく外面などもいろんな理由で腐食しますから 一概に言えませんが、一般的に密閉型の方が腐食はし難いと思います。 ピットを蓄熱槽にした場合なんかは腐食は、対策をしないと 相当早いと思われます。 |
返信投稿、ありがとうございます。 やはりそうですか。腐食を防止するために開放型から密閉型に改修したりすることもあるのでしょうか。 |
こんにちは、 開放式回路と密閉式回路とではケースにもよりますが 寿命が2倍近くの差が出てくることもあります。 密閉式回路ですと膨張タンクも密閉型となり体積膨張した水が ダイヤフラム等の膜内に納まり外気接触することはほぼないため 溶存酸素が浸入するとすれば補給水が追加された時になりますが 気水分離器やエア抜き等より管内に溜まった溶存酸素(空気)が 抜けていき、ある意味で脱気水に近い状態となりますが 開放式回路ですと開放型膨張タンクや蓄熱槽の水面は常に大気と 常に接しているため溶存酸素が常に浸入するリスクがあります。 システム全体でいうと異種金属接合や配管内流速も影響していきます。 そして補給水(市水)の水質も間接的に影響していきます。 水道水には残留塩素が含まれており塩素量が多いと溶存酸素と 反応して管内で酸化反応を起こして腐食していきます。 水道水の赤水はこれが原因となっている場合が多いかと思います。 面白い文献を見つけましたので・・・・・ https://www.ribc.or.jp/research/pdf/report/report54.pdf https://www.takenaka.co.jp/takenaka_e/services/research/pdf/no64_2008/papers/03_R030.pdf |
丁寧な説明と参考資料のご提供ありがとうございます。 「2倍近くの差が出てくる」というのは大きいですね。 密閉式回路への改修を検討しようかと思います。 |
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