Page 539 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼屋内プール用ろ過装置 KENT 04/4/26(月) 21:46 ┣Re:屋内プール用ろ過装置 hatomori 04/4/27(火) 6:13 ┣Re:屋内プール用ろ過装置 Shouyan 04/4/27(火) 16:36 ┃ ┣Re:屋内プール用ろ過装置 hatomori 04/4/27(火) 18:33 ┃ ┃ ┗Re:屋内プール用ろ過装置 Shouyan 04/4/27(火) 19:25 ┃ ┗Re:屋内プール用ろ過装置 なにわ 04/4/28(水) 12:24 ┃ ┗Re:屋内プール用ろ過装置 Shouyan 04/5/7(金) 22:44 ┃ ┗Re:屋内プール用ろ過装置 なにわ 04/5/10(月) 9:33 ┣Re:屋内プール用ろ過装置 KENT 04/4/29(木) 20:31 ┗Re:屋内プール用ろ過装置 poolyaa 04/4/30(金) 16:29 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 屋内プール用ろ過装置 ■名前 : KENT ■日付 : 04/4/26(月) 21:46 -------------------------------------------------------------------------
民間の屋内プールを計画しています。 ろ過方式はオーバーブロー+底引き還水方式にて検討をするのですが、 この場合オーバーブロー用と底引き用とでろ過機を二分する必要が あるのでしょうか。 また二分とした場合、オーバーブローと底引きとの割合は単純に 1:1でよろしいのでしょうか。 今一、二分をする事由が分かりません。 どうかご教授願います。 |
>民間の屋内プールを計画しています。 >ろ過方式はオーバーブロー+底引き還水方式にて検討をするのですが、 >この場合オーバーブロー用と底引き用とでろ過機を二分する必要が >あるのでしょうか。 >また二分とした場合、オーバーブローと底引きとの割合は単純に >1:1でよろしいのでしょうか。 > >今一、二分をする事由が分かりません。 >どうかご教授願います。 ろ過機は 1系統で計画すべきでは。(底引き還水方式のみ) オーバーブロー系統は常時還水されているとはかぎらないから。 オーバーブロー水は普通還水槽にかえして補給水として再使用しています。 オーバーブローの水量は競泳などで使用されると200Φの管を使用して いても満水状態でかえってきます。参考まで。 |
初めまして、ろ過装置や濾過システムのメ−カの者です。 ご質問にお答えします。 >民間の屋内プールを計画しています。 >ろ過方式はオーバーブロー+底引き還水方式にて検討をするのですが、 >この場合オーバーブロー用と底引き用とでろ過機を二分する必要が >あるのでしょうか。 これは物件の該当地域条例や管轄保健所の指導によります。 プ−ル施設基準としては一般的に、H13.改正の厚労省遊泳プ−ル基準があり、ここにはオ−バ−フロ−回収の場合でもろ過系統を二分する記述はありません。 よって、通常は、一旦底引き系統(or横引き)をオ−バ−フロ−回収槽に合流させ、それを一系統のろ過でプ−ルに再循環させます。 ただ、各都道府県や市区町村毎にプ−ル基準を規定している地域があり、その中にはオ−バ−フロ−と底引き(横引き)の各循環系統毎にろ過装置設置を義務づけている地域があります。 よって、該当地域の管轄保健所に条例の有無など確認する必要があります。 (保健所の担当者のよって指導が変わる場合もありますので・・・) >また二分とした場合、オーバーブローと底引きとの割合は単純に >1:1でよろしいのでしょうか。 前述のろ過1系統の場合、通常はオ−バ−:底引き=7:3程度とします。 (これによりオ−バ−フロ−系統が主な循環系統となります。) ろ過2系統とする場合は、1:1でも問題有りませんが、積極的なオ−バ−フロ−を行ってプ−ル水の清浄化を促進する為には、やはりオ−バ−フロ−比率を高くする方が良いと考えます。 >今一、二分をする事由が分かりません。 >どうかご教授願います。 二分する理由は、プ−ル内で極力デッドの無い良好な水流循環を作ってプ−ル水の清浄化を図る為です。 近年、特に外的影響の少ない屋内プ−ルでは、高度な清浄度が求められており、当然ながら高い透視度が要求されます。 ここで、従来の底引き(or横引き)のみの循環では、プ−ル水の透視度を低下させる微少な浮遊物質を排出しきれず、特に水面付近に多く浮遊する事となります。 これを、積極的にオ−バ−フロ−する事によって、プ−ル内に上方向の水流を作り、強制的にプ−ルから排出してやる訳です。 浮遊物と共にオ−バ−フロ−した水をそのまま捨てる事は不経済ですので、その水を回収し、ろ過によって浮遊物を取り去った後にプ−ルへ再循環させます。 近年、屋内遊泳プ−ルではほとんどこの様な強制オ−バ−フロ−循環システムが採用されています。(ちなみに、この技術はDINで有名なドイツから導入された物であり、弊社では80年代より積極的に進めてきました。) 強制オ−バ−フロ−によってまんべんなく水流分布を作る事により、近年では25m先の透視度は当たり前で、弊社では国体級の50mプ−ルで50mの透視度が得られている実績も有ります。 尚、当然ながらろ過装置も高いろ過精度が要求される訳で、前段に凝集剤注入して浮遊物質捕捉を促進させたり、従来の塩素注入に加えてpHコントロ−ル剤を注入したりするのですが、更に最近ではより高度な清浄化の為、有機物も凝集出来る特殊清澄剤や二酸化塩素処理などを行っています。 以上、ご参考になれば幸いです。 もしご興味有りましたら、弊社HPにもお立ち寄り下さい。 http://www.tohzai.co.jp/ |
詳しい解説 参考になりました。 最近の方式を理解せず 失礼しました。 |
>詳しい解説 参考になりました。 > >最近の方式を理解せず 失礼しました。 いえいえ、ただ単に、弊社の専門分野ですので、僭越ながらカキコしたまでです。 ご参考になれば幸いです。 こちらこそ偉そうな事を書いて失礼しました。 兎に角、施主や遊泳者が満足のいく良好なプ−ルシステムを設計・構築される事をお祈り致します。 |
shouyanさん ついでで申し訳ないですが、H.13年改正のターンオーバー 教えていただけません? 屋内遊泳プール・屋外プール・競技用(ダイビング)屋外プール等もありますでしょうか 関西においても shouyanさんところと御一緒させていただいた物件数件あります(なつかしい) 20年くらい前は 日本(保険所)の指導は底引き循環が主流で、オーバーフローは捨てるモノ・・・という考えでしたね オーバーフローを循環する場合はろ過機を別系統にしなさいとか! 予算も無いのに泣く泣くろ過機を追加した苦い思い出があります 直後、NHKで放映された頃からでしょうか、強制全量オーバーフロー循環ではなく一部底引き循環も併用された shouyanさんところのシステムが紹介されましたよね?(記憶が定かでないけど) いまでは強制オーバーフロが主流になっているかもしれませんが、 こまったスポーツクラブがあります 水道代を節約する為、プールの水深を側下げて保ち、多人数入水時(オーバーフローした時)のみ循環回収する つまり底引き循環を主とし、オーバーフロー循環は間欠運転・・・こんなのありですかね? 保険所にはまだ相談いけません |
なにわさん、初めまして。 質問頂いていたのに返信遅くなってスイマセンm( )m 連休前のバタバタと、その後のGW(何分、家ではほとんどPCを開きませんので・・・)、連休明けのバタバタで本サイトもほとんど見ていない状態でした。 本当にスイマセン。 >shouyanさん >ついでで申し訳ないですが、H.13年改正のターンオーバー 教えていただけません? >屋内遊泳プール・屋外プール・競技用(ダイビング)屋外プール等もありますでしょうか > H13 厚労省 遊泳プ-ル基準は、屋内外・用途を問わず全ての遊泳プ-ルを対象に一律に決まられています(そもそもこれがマズイと思うのですが・・・) タ-ン数は常時循環プ-ルで4タ-ン/日以上、夜間停止する場合6タ-ン/以上となってますが、 これはかなり少ない数字で、実際、高い清浄度や透視度を要求される屋内スイミングやフィットネスなどでは、このタ-ン数じゃ透視度確保・維持など非常に困難となります。 (多分、全ての遊泳プ-ルが対象な事と、既存施設を考慮した為と思いますが・・・) 通常、我々浄化装置業界では、これらのプ-ルなら標準8タ-ン/日(常時循環)で計画します。(もちろん、予算や用途などにより低くする事も有りますが、それでも6タ-ン程度は確保しています。) ちなみにヨ-ロッパの例として、プ-ル基準の先駆的なDIN(ドイツ)では、プ-ル水面積によって遊泳者数を算出し、その負荷に応じた算出式を使ってタ-ン数を導きます。又、なにわさんがおっしゃる様に、遊泳/非遊泳、会員制/非会員制など用途目的に応じて異なる遊泳者占有面積や負荷率が決まっております。 この算出に従うと、屋内会員制遊泳プ-ルで大体10タ-ン以上の結果となります。 又、その他WHOのイギリス詰問委員会が提示した例では、50mプ-ルで6〜8タ-ン、25mで8〜9.6タ-ン、レジャ-プ-ルでは19.2〜48タ-ンととんでもない数字が出ています。 >関西においても shouyanさんところと御一緒させていただいた物件数件あります(なつかしい) えっそうなんですか?お世話になりました。 いつ頃の事でしょう? 今はどちらなんでしょうか? > >20年くらい前は 日本(保険所)の指導は底引き循環が主流で、オーバーフローは捨てるモノ・・・という考えでしたね >オーバーフローを循環する場合はろ過機を別系統にしなさいとか! >予算も無いのに泣く泣くろ過機を追加した苦い思い出があります >直後、NHKで放映された頃からでしょうか、強制全量オーバーフロー循環ではなく一部底引き循環も併用された shouyanさんところのシステムが紹介されましたよね?(記憶が定かでないけど) ほんと、当初は保健所も頑固でしたが、水流分布を説明し、且つ比率をオ-バ>底引きとしてオ-バ-フロ-系統を主たる循環系にする事でようやくあのようなシステムが認められた訳で・・・ >いまでは強制オーバーフロが主流になっているかもしれませんが、 こまったスポーツクラブがあります >水道代を節約する為、プールの水深を側下げて保ち、多人数入水時(オーバーフローした時)のみ循環回収する つまり底引き循環を主とし、オーバーフロー循環は間欠運転・・・こんなのありですかね? 保険所にはまだ相談いけません > これをろ過器1台で循環しているのでしょうか? 結論は管轄保健所の見解によりますが、多分アウトだと思います。 前述した様に、オ-バ-フロ-を主たる循環系とする事でろ過1台でもOKとなった経緯がありますので、本例のオ-バ-間欠回収では多分それ専用のろ過を付けなさいと言われると思いますよ。 尚、いくつかの例では、インバ-タなどを使って営業終了後はタ-ン数を落としたり、濁度によってコントロ-ルしているケ-スは有りますが・・・ |
shouyanさん おおきに お世話になった頃は バブル期、ホテル乱立しておりました shouyanさんところは H電鉄(建築主)に強く、同関連のホテル内フィットネスで御一緒しましたよ(大阪市・宝塚市) 現在まで何のトラブルもありません ところで、某スポーツクラブの常時底引き循環+オーバーフロー間欠循環ですが(ろ過機は1台)・・・ やはりろ過機はもう1台要りそう! どうしても1台としたいので保険所への届出は・・・これ以上は止めておきます。(水質が確保されるのを望むばかりです) |
みなさん、貴重な意見、具体的な説明をありがとうございました。 何せローコスト仕様にも係わらず、ユーザーさんの求めているものは ハイクオリティなので妥協点に達するのに苦慮してます・・・。 コストが有れば、東西さんとお仕事がしたいものです。 |
初めて書き込みさせていただきます。 プールを作っている者です。 ご参考になればと思い、書き込みさせていただきます。 プールのオーバーフローの回収・排水のタイプは、いまだオーバーフロー排水タイプが多いです。 ただ、民間プールに関してましたは、フィットネス等では回収型が増えてきています。 ただ、回収タンクを設けるためのスペース等の問題で、断念されているところも多いと思われます。 アクアビクスを行うときは、オーバーフローの量が多いですから 回収タンクのサイズがかなり大きくなると思われます。 余談ですが、プール本体に設置するオーバーフロー配管は80Aが多いです。 設置できない場合は、ろ過ポンプのターン数を増やしたり(8ターン〜10ターン) 砂ろ過の代わりに、オゾンろ過を設置したりして 衛生面(特に 透明度 と思われますが)に 気をつけてるところがおおいですね。 フィットネスの場合は、 塩素臭くないこと、透明度が高いこと が利用者の主ニーズになっているのが実情です。 |
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